「質の高いインフラ」とは具体的に何を指すのか——名称だけでは掴みにくい制度です。結論は、日本企業が海外で行う交通・通信・都市開発等のインフラ事業のことです。 この補助金はその事業化に向けた調査(FS)を支援します。すでに募集を終了しています(受付終了日: 2023年6月2日)。
「令和5年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(FS実施事業者の募集)」は経済産業省の制度で、補助上限額は5,000万円でした。
インフラ海外展開FS補助金(R5)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人。海外インフラ事業のFS〈実現可能性調査〉を行う日本企業) |
| 制度名 | 令和5年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(FS実施事業者の募集) |
| 対象業種 | 全業種(インフラ関連企業) |
| 利用目的 | 海外インフラ事業の実現可能性調査(FS) |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 5,000万円 |
| 補助率 | 公式ページに記載なし(経済産業省へお問い合わせください) |
| 申請受付 | 2023年5月10日〜6月2日正午で受付終了 |
| 公式サイト | 経済産業省「令和5年度「質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金」の公募について」 |

対象になる調査、ならない調査
- 対象になる:日本企業が開発途上国等で計画する交通・通信・都市開発等のインフラ事業について、事業として成立するかを検証する実現可能性調査(FS)
- 対象にならない:国内向けのインフラ整備、すでに事業実施段階にある案件(この補助金は海外展開の事前調査段階を対象にしています)
令和4年度の採択事業者には、横河電機、三菱重工業など大手企業の名前も見られます。「補助金=中小企業向け」というイメージだけで捉えると、この制度の対象規模を見誤ります。 海外インフラ事業という性質上、一定の実績・体制を持つ企業が中心になりやすい制度です。
よくある誤解されるポイント
似た名称の補助金として「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金」があります(本バッチの別記事で紹介)。こちらはエネルギー分野に特化した別制度で、同時期に別々の公募として実施されています。「インフラ」なのか「エネルギーインフラ」なのかを取り違えないよう注意が必要です。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。2023年6月2日正午で受付を終了しています。同種の後継公募は経済産業省の公募情報ページで告知されます。
中小企業でも申請できますか?
公式情報からは対象規模の明記が確認できませんでした。過去の採択実績を見る限り、海外インフラ事業に一定の実績を持つ企業が中心とみられます。
エネルギーインフラFS補助金との違いは何ですか?
対象とする分野が異なります。この制度は交通・通信・都市開発等の幅広いインフラ分野を対象にし、エネルギーインフラFS補助金は発電・送電等のエネルギー分野に特化しています。
