国立公園の集団施設地区に、使われなくなった廃屋や老朽化した山小屋がそのまま残っている。景観を損ねているのに、個人や自治体だけでは撤去・改修に踏み切れない、という現場は少なくありません。そこに手当てするのが、この補助金です。
環境省の「国立公園等資源整備事業費補助金(国立公園等利用拠点滞在環境等上質化事業)」で、令和8年度は執行団体である公益財団法人北海道環境財団が間接補助事業として公募を行いました。申請受付は令和8年5月12日〜6月2日17時で、この記事の執筆時点(2026年8月)ではすでに受付が終了しています。 例年5月頃に募集される制度なので、次年度に向けて対象メニューを押さえておく価値があります。
国立公園等利用拠点滞在環境等上質化事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(国立公園等の利用拠点整備に関わる事業実施者。地方公共団体・民間事業者等) |
| 制度名 | 国立公園等資源整備事業費補助金(国立公園等利用拠点滞在環境等上質化事業) |
| 対象業種 | 観光業・宿泊業・国立公園内の施設運営事業者等 |
| 利用目的 | 国立公園・国定公園の利用拠点における滞在環境の上質化(廃屋撤去・インバウンド対応機能強化・文化的まちなみ改善・宿泊施設整備等) |
| 対象地域 | 全国(国立公園・国定公園の集団施設地区等) |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(執行団体へお問い合わせください) |
| 補助率 | 公式ページに記載なし(執行団体へお問い合わせください) |
| 申請受付 | 令和8年度の公募は令和8年5月12日〜6月2日17時で終了。次年度以降も例年同時期に実施される見込み |
| 公式サイト | 公益財団法人北海道環境財団「令和8年度国立公園等利用拠点滞在環境等上質化事業」 |

メニューが4つに分かれている
この事業は、目的に応じて4つの区分に分かれています。
- A: 利用拠点計画策定支援 — 整備の前段階となる計画づくり
- B: 利用拠点上質化整備 — 廃屋撤去、インバウンド対応機能強化、文化的まちなみ改善、既存施設観光資源化促進、引き算の景観改善、利用拠点滞在環境改善(7種類のメニュー)
- C: 核心地利用施設改修 — 山小屋等、公園の核心部にある施設の改修
- D: 国立公園ならではの宿泊施設整備改善(令和8年度の新設メニュー)
廃屋を壊したいだけなのか、計画づくりから支援してほしいのかで、当てはまる区分が変わります。 令和8年度に新設されたD区分(宿泊施設整備改善)は、これまでの区分になかった「宿泊施設そのものの整備・改善」を対象にしている点が特徴です。自分たちの取組がどの区分に近いかを、公募要領の記載と照らし合わせて確認するところから始めることになります。
執筆時点では受付終了。次年度に向けてできること
令和8年度の受付は6月2日で締め切られており、今から令和8年度分の申請はできません。 ただし、この事業は例年5月頃に募集が始まる年次事業です。次年度の公募に備えて、次を先に整理しておくと動きが早くなります。
- 撤去・改修を検討している施設が、A〜Dのどの区分に当てはまるか
- 施設の所在地が国立公園・国定公園のどの地区に含まれるか(対象は集団施設地区等に限られる可能性があります)
- 計画づくりから必要か、すでに整備計画があるか
よくある質問
令和8年度分の申請はもうできませんか?
執筆時点(2026年8月)では、令和8年度の受付期間(5月12日〜6月2日)は終了しています。次年度以降の公募情報は、執行団体または環境省の公式ページで随時確認してください。
民間の宿泊施設運営者でも申請できますか?
公式ページには「利用拠点整備に関わる事業実施者」と記載されており、民間事業者も対象に含まれるとみられます。令和8年度に新設された「国立公園ならではの宿泊施設整備改善」メニューは、宿泊施設を運営する事業者に関係が深いメニューです。詳細な対象要件は公募要領で確認してください。
補助率・補助上限額はどこで確認できますか?
公式ページには具体的な数値の記載がなく、公募要領(PDF)に記載されている見込みです。次年度の公募が始まったら、執行団体に直接確認することをおすすめします。
