建設現場の重機事故は、後方の死角やクレーンの転倒でいまも起きています。高度安全機械等導入支援補助金は、そうした事故を減らす安全装置の導入費を補助する制度です。
対象になるのは、決められた型番の機械だけです。令和8年度は717の型番が指定されており、リストにない機種を買っても補助は出ません。これは「安全性能をメーカー側で確認済みの機種だけを対象にする」という制度の作り方によるものです。事前に対象機種を確認してから見積もりを取る順番が必要です。
高度安全機械等導入支援補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(建設業許可を有する中小企業・個人事業主) |
| 制度名 | 高度安全機械等導入支援補助金 |
| 対象業種 | 建設業(資本金3億円以下または従業員300人以下の中小企業) |
| 利用目的 | 積載形トラッククレーン、油圧ショベル、ホイールローダー、締固め用機械の安全装置の導入 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 300人以下(建設業の中小企業基準。資本金3億円以下との、どちらか一方を満たせばよい) |
| 補助上限額 | 安全装置1機あたり100万円(監視・警告機能のみのものは50万円)。年度内の申請上限は事業者1者につき500万円 |
| 補助率 | 見積金額の1/2 |
| 申請受付 | Web仮申請 令和8年5月15日〜令和9年1月28日。支給請求書類の提出期限は令和9年2月18日 |
| 公式サイト | 建設業労働災害防止協会「高度安全機械等導入支援補助金事業のご案内」 |

対象になる機械と補助上限額
対象機械は4種類です。金額の付き方が機種と機能で分かれています。
- 積載形トラッククレーン: 安全装置1機あたり上限100万円
- 油圧ショベル・ホイールローダー(自動減速・停止機能あり): 1機あたり上限100万円
- 油圧ショベル・ホイールローダー(複数カメラでの監視・警告機能のみ): 1機あたり上限50万円
- 締固め用機械: 対象装置は公式ページに記載なし(建設業労働災害防止協会へお問い合わせください)
自動で止まる装置は100万円、見張るだけの装置は50万円という差が付いています。運転手の操作を介さず機械側で止める装置のほうを、制度として厚く後押ししている形です。
年度内の申請上限は事業者1者につき500万円です。複数台をまとめて導入する場合は、この上限に収まるよう申請台数を調整する必要があります。
実施主体は建設業労働災害防止協会
この補助金は厚生労働省の事業ですが、窓口は建設業労働災害防止協会(建災防)です。労働災害防止団体法にもとづき、業界団体が自主的な安全対策を進める仕組みとして設けられた組織で、建設業の労災防止に関する補助事業を長く扱ってきました。
申請はWeb仮申請から始まります。仮申請のあと交付決定を受け、交付決定後に購入した機械だけが対象になります。決定前に発注・購入したものは対象外です。
よくある質問
個人事業主でも申請できますか
はい。建設業許可を有する中小企業・個人事業主が対象です。法人・個人事業主のどちらも申請できます。
中古の機械に後付けする安全装置も対象ですか
対象機種は型番で指定されています。取り付け対象の機械が指定型番に該当するかを、申請前に建災防の対象機種リストで確認してください。
予算がなくなったら受付は締め切られますか
公式ページには令和9年1月28日までの受付期間が示されていますが、予算の状況によって早期に締め切られる可能性があります。早めの申請が安全です。
