水島港から荷物を出している会社が、この補助金の申請書を書くことはできません。申請できるのは、水島港に定期コンテナ船を就航させている船会社です。
令和3年度分は、補助対象期間が2021年1月1日から12月31日で、申請は2022年1月31日(月)17時15分で終わっています。大型船は水島港の入港料に相当する額の全額、それ未満の船は入港料相当額に補助率をかけた額が交付されました。この補助金は、荷主企業が使える制度ではありません。
国際コンテナ定期航路強化補助金の要点まとめ
正式名:令和3年度岡山県国際コンテナ定期航路強化促進事業費補助金
だれが
- 申請者
- 水島港に就航する船社(国内船社、外国船社の日本法人・日本総代理店)
- 対象業種
- 運輸業、郵便業
- 利用目的
- 水島港への外貿コンテナ航路・国際フィーダー航路の就航
- 対象地域
- 岡山県(水島港国際コンテナターミナル)
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 金額の上限の定めなし(水島港入港料相当額が基準)
- 補助率
- 大型船100%/外貿航路は10〜50%/国際フィーダー航路50%
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2021年12月10日〜2022年1月31日(終了)
- 事業の完了
- 補助対象期間は2021年12月31日まで
自社は申請できる船社か?
補助対象期間(2021年1月1日〜12月31日)に航路を運航した船社が、次の4つにすべて当てはまると対象でした。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
700トンは総トン数で、水島港の入港料が発生する船が対象です。知事が認める航路は、日本国内に事業所があり、他人の需要に応じて有償で、届出により決まった日程で運航する航路です。船社は、国内船社のほか、外国船社の日本法人か日本総代理店を指します。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 荷主として申請する
- ✕ 暴力団等に該当する
- ✕ 700トン未満の船だけを運航する
暴力団等に当たる者は、申請できません。申請書には、暴力団排除の誓約書と役員情報をつけます。
いくら交付される?
交付額の基準は、水島港の入港料に相当する額(入港料相当額)です。船の大きさと航路で、かける率が分かれます。
| 区分 | 補助の額 |
|---|---|
| 総トン数1万トン以上の大型船 | 入港料相当額の100% |
| 1万トン未満の船(外貿コンテナ航路) | 入港料相当額 × 補助率(10〜50%) |
| 1万トン未満の船(国際フィーダー航路) | 入港料相当額の50% |
外貿コンテナ航路の補助率は、その船社が補助対象期間に水島港で扱った貨物量で決まります。年間の取扱量(TEU)を1万TEUで割り、50%をかけた率です。1FEU(40フィートコンテナ)は2TEUで数えます。空のコンテナも、取扱量に含めます。率が10%未満になる船社は、交付の対象外です。上限は50%です。
以下は計算のしかたを見るための仮の数字です。
- 外貿航路で年5,000TEUを扱い、入港料相当額が400万円の場合:5,000 ÷ 10,000 × 50% = 25%、400万円 × 25% = 100万円
- 外貿航路で年1,500TEUの場合:1,500 ÷ 10,000 × 50% = 7.5%で、10%に届かず対象外
- 外貿航路で年12,000TEUの場合:計算上は60%で、上限の50%になる
- 国際フィーダー航路で入港料相当額が200万円の場合:200万円 × 50% = 100万円
外貿航路は、年2,000TEU以上を扱って初めて補助率が10%になり、対象に入ります。
交付額の合計が予算額を超えるときは、予算額を各社の交付予定額で按分します。1円未満は切り捨てです。
申請から交付までの流れ
- 航路を運航する(船社。補助対象期間は2021年1月1日〜12月31日)
- 書類をそろえる(船社。取扱実績の集計は月別に、実入りと空のコンテナの両方を含める)
- 申請書を出す(船社→岡山県土木部港湾課。2022年1月31日(月)17時15分まで)
- 交付決定と額の確定の通知を受ける(岡山県→船社)
- 交付請求書を出す(船社→岡山県)
- 補助金を受け取る(岡山県→船社。請求書を受けてから30日以内に交付)
申請は、郵送・持参のほか、Jグランツでの電子申請もできました。郵送・持参は、土日祝日を除く開庁日の17時15分までに受理される必要があります。郵送は、書留郵便や配達記録郵便など、記録が残る方法に限られます。Jグランツは、事前にgBizIDプライムの取得が必要でした。
必要な書類
準備できた 0 / 4
集計書類は、日付、船名、コンテナのサイズと本数が分かるものです。水島港国際物流センター株式会社が運用するコンテナターミナル管理システムから集計します。納税証明書は、岡山県税の滞納がないことを示すものです。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 条件を満たさなかった:700トン以上の船、知事が認める航路、県税の滞納なしのすべてが必要です。1つでも欠けると対象外です。
- 外貿航路の補助率が10%未満:年間の取扱量が2,000TEUに届かない船社は、交付されません。
- 虚偽の書類を出した:申請書類に嘘の記載があったときなどは、交付決定の全部または一部が取り消されます。
- 返還を命じられた:取り消しになって交付済みの補助金があるときは、返還を命じられます。受け取った日からの加算金(年8.75%)がつき、納期日までに納めないと同じ率の延滞金もかかります。
令和8年度は名前も中身も変わった
この制度は令和3年度で終わらず、名前を変えて続いています。岡山県が公開している令和8年度の実施要領と交付要綱(令和7年4月1日施行)に載る名前は「国際コンテナ定期航路誘致促進事業費補助金」で、令和8年度の申請期限は2027年2月1日(月)17時15分でした。申請先は、令和3年度と同じ岡山県土木部港湾課 計画振興班です。
補助の計算は令和3年度と同じではありません。令和3年度の補助率や上限の知識は、そのまま使えません。令和3年度の要綱(Jグランツに添付)と現行の要綱を比べると、次のように変わっています。
| 区分 | 令和3年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|
| 大型船(1万トン以上)の区分 | 入港料相当額の100% | 区分なし |
| 外貿コンテナ航路の補助率 | 取扱量÷1万TEU × 50%(上限50%) | 取扱量÷1万TEU × 100%(上限100%) |
| 外貿コンテナ航路の上限額 | 定めなし | 1者あたり150万円 |
| 国際フィーダー航路 | 一律50% | 一律100%(上限額なし) |
| 補助対象期間 | 2021年1月1日〜12月31日 | 前年度の1月1日〜当年度の12月31日(要綱の文言どおり) |
令和8年度は、1万トン以上の大型船の区分がなくなりました。申請は郵送・持参のほか、岡山県電子申請サービスでも出せます。令和3年度のJグランツでの申請とは窓口が変わっています。
最新の内容は、岡山県土木部港湾課に問い合わせるか、県の公式ページで確かめられます。水島港以外の港を使う場合は、その港を管理する自治体や港湾局が別の制度を設けているかどうかを確かめます。
よくある質問
令和3年度分は今から申請できますか?
申請できません。令和3年度分の申請は、2022年1月31日(月)17時15分で終わっています。補助の対象は2021年の1年間の運航実績で、終わった年の分はさかのぼって申請できません。制度は名称を変えて続いており、令和8年度は「国際コンテナ定期航路誘致促進事業費補助金」として、2027年2月1日(月)17時15分が申請期限でした。補助率などが令和3年度と違うので、最新の要綱で確かめてください。
水島港から輸出入している会社も申請できますか?
申請できません。対象は、水島港に定期コンテナ船を就航させる船社です。船社は、国内船社と、外国船社の日本法人または日本総代理店を指します。荷主として水島港を使っている会社は、補助の対象になりません。荷物の輸出入にかかる費用を直接減らす制度ではなく、航路を運航する側に交付される補助金です。
外国の船会社も対象ですか?
外国船社そのものでなく、その日本法人か日本総代理店が、申請の窓口になります。日本国内に事業所があることが条件です。申請書には、その船社が運航するコンテナ航路の実績と、岡山県税の納税証明書を添えます。外国船社の代理店が申請する場合も、運航する船の総トン数や航路の要件は同じです。
700トンとは何の重さですか?
船の総トン数のことです。船舶のトン数の測度に関する法律第5条第1項の総トン数をいい、貨物の重さではありません。水島港の入港料が発生する、総トン数700トン以上のコンテナ船を運航していることが対象の条件でした。1万トン以上の船かどうかで、補助の計算方法が変わるため、運航する船の総トン数は申請の前に確認しておく必要があります。
補助金はいくらもらえますか?
上限額の定めはなく、水島港の入港料に相当する額を基準に決まります。総トン数1万トン以上の大型船は入港料相当額の100%です。1万トン未満の船は、外貿コンテナ航路が10〜50%、国際フィーダー航路が50%をかけた額でした。交付額の合計が予算を超えるときは、予算額を按分した額になります。実際の入港料の額は、一次情報には載っていません。
外貿コンテナ航路と国際フィーダー航路は何が違いますか?
国際フィーダー航路は、令和3年度の実施要領で内貿定期コンテナ航路とされた航路で、補助率は一律50%です。外貿コンテナ航路は国際定期コンテナ航路で、船社が扱った年間の貨物量により補助率が10〜50%に変わります。年間2,000TEU未満の場合は対象外です。同じ船社でも、航路ごとに区分して申請書に書き、補助率を別々に計算します。
補助率が10%未満になるとどうなりますか?
その船社は、外貿コンテナ航路の補助金を受けられません。補助率は、年間の取扱量を1万TEUで割り、50%をかけて出します。10%に届くのは、年2,000TEUを扱った場合です。2,000TEU未満だと、入港料相当額がどれだけ大きくても交付されません。空のコンテナも取扱量に数えられるため、集計では実入りと空の両方を含めます。
1FEUは何TEUとして数えますか?
2TEUで数えます。40フィートコンテナ1本が1FEU、20フィートコンテナ1本が1TEUです。補助率の計算に使う取扱量は、補助対象期間に水島港で扱った全てのコンテナ船の貨物が対象で、実入りと空の両方を含みます。集計は、日付、船名、コンテナのサイズと本数が分かる書類から行います。
申請に必要な書類は何ですか?
交付申請書(様式第1号)、取扱実績の集計書類の写し、暴力団排除の誓約書と役員情報(別紙1・2)、岡山県税の納税証明書(原本)の4種類です。ほかに知事が必要と認める書類を求められることもあります。集計書類は月別で、実入りと空のコンテナの両方を含めます。電子申請では、納税証明書をPDFなどのデータで添付します。
申請の方法は?
郵送、持参、Jグランツの電子申請のいずれかです。郵送と持参は、岡山県土木部港湾課 計画振興班(岡山市北区内山下二丁目4番6号)に、開庁日の17時15分までに受理される必要があります。Jグランツで申請する場合は、gBizIDプライムのアカウントが必要です。PDFにするのが難しいデータは、郵送で原本を出すことになります。
補助金はいつ交付されますか?
申請を審査し、交付決定と額の確定の通知が来たあとに、交付請求書を出します。岡山県は、請求書の提出を受けてから30日以内に補助金を交付します。申請書を出しただけでは、まだ補助金は交付されません。通知の内容を確かめてから請求書を出す流れです。通知に書かれた額と、自社で計算した額に差があるときは、請求書を出す前に港湾課へ問い合わせておくと、行き違いを防げます。
他の港にも似た補助金はありますか?
港湾管理者が、航路の誘致を目的に、独自の補助金を設けている場合があります。今回確認した一次情報には、他の港の制度は載っていません。制度の有無、対象の船の大きさ、補助の額の決め方は、港ごとに違うことが多いと考えられます。そのため、水島港の要件を他の港にそのまま当てはめず、港を管理する自治体や港湾局の案内で個別に確かめてください。水島港以外の港を使う船社は、その港を管理する自治体や港湾局の公式ページで、制度があるかどうかを確かめます。
