坂出市の創業補助金には、他の自治体にはあまりない条件があります。業種が飲食店・小売店に限られ、しかもエリアも限定されるという点です。この要件には理由があります。

「さかいでからはじめる創業支援補助金」は、坂出市が定める都市機能誘導区域内で、改修による店舗開設を行う創業者に、補助対象経費の3分の2(上限50万円)を補助する制度です。募集期間は令和8年4月1日〜10月30日17時必着まで延長されています。

なぜ「飲食店・小売店」「改修のみ」に限られるのか

制度の目的に立ち返ると、条件の理由が見えてきます。

対象業種が飲食店・小売店の開設に限定されているのは、坂出市の立地適正化計画で、都市機能を特定エリアに集約する方針があるためです。エリアの範囲は、市の都市計画課が公開する図面で確認できます。

新築が対象外で改修のみが対象になっているのも同じ理由です。増やすことではなく、区域内の既存物件を使うことに主眼があるため、更地への新築は制度の狙いからは外れます。自分の計画が新築か改修かで、対象・対象外がはっきり分かれる点に注意が必要です。

対象になる人の条件

次の条件をすべて満たす必要があります。

  • 事業未経営の個人であること(法人の場合は申請時点で設立から1年未満)
  • 坂出市の都市機能誘導区域内で、改修により飲食店・小売店を新たに開設すること
  • 暴力団関係者でないこと
  • 市税の滞納がないこと
  • 事業に必要な資格を取得済み、または取得見込みであること

すでに事業を経営している人の多店舗展開は対象になりません。あくまで「これから初めて事業を営む人」を後押しする制度です。

補助額はどう決まるか

補助額は、次の2つのうち低い方です。

  • 補助対象経費 × 3分の2
  • 上限50万円

つまり、上限に届くのは対象経費75万円のときです。それ以上かけても、補助されるのは50万円までです。

対象経費に含まれるのは、次のとおりです。

  1. 改修工事費(内装、外装、電気、空調、給排水、ガス、通信等の設備工事)
  2. 1万円以上の備品購入費

内装・外装工事とあわせて備品を買えば経費を積み上げやすい一方、1万円未満の小物だけでは対象経費に計上できません。

審査があるという設計

坂出市の制度は先着順ではなく、創業支援審査委員会による審査を経ます。書類提出後、5〜10分程度の説明と質疑応答があり、11月中〜下旬に採択結果が通知される流れです。

審査型にしているのは、開業前の計画段階で事業の実現性を見極めるためです。要件を満たせば自動的に交付される制度ではなく、事業計画書・創業計画書の中身が問われます。

採択後に交付申請へ進む、2段階の手続きである点も見落とせません。採択されて終わりではなく、そこから改めて交付申請の書類を揃える必要があります。

交付決定前の着工は対象外

坂出市の公式ページには、「交付決定前に着手した場合は、補助対象になりません」と明記されています。

改修工事の日程は、物件契約や引っ越しのスケジュールに引っ張られて、補助金の手続きより先に動き出しがちです。審査に通ってから工事を発注するまで、着工を待つという順番を崩さないことが、この制度で最も重要な注意点です。

必要書類は次のとおりです。

タイミング書類
採択申請時補助金採択申請書(様式第1号)、補助事業実施計画書(様式第2号)、創業計画書(様式第3号)、誓約書(様式第4号)
審査時設計書・計画図面、見積書等
交付申請時店舗の位置図、現況写真 等
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自分の物件が都市機能誘導区域に入っているかどうかの判断は、実は境界線上のケースで迷いやすいところです。区域の境目に近い物件を検討している場合の確認の仕方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで、他の自治体の創業・立地補助金の実例とあわせて紹介しています。

よくある質問

飲食店・小売店以外の業種でも申請できますか?

できません。 坂出市公式ページには「飲食店、小売店を開設するための改修事業」と対象業種が明記されています。都市機能誘導区域への集約という制度の狙いから、他業種は対象になりません。

新築で店舗を建てる場合も対象になりますか?

対象外です。 この制度は既存の建物を活かす改修事業に限定されており、新築は対象になりません。空き物件の改修を前提に計画してください。

すでに他の事業をしている場合、新しい店舗の開業は対象になりますか?

対象になりません。 対象は「事業未経営の個人」です。すでに事業を営んでいる人が新たに店舗を増やす場合は、この補助金の対象外です。


この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
制度名さかいでからはじめる創業支援補助金
対象業種飲食サービス業、小売業(都市機能誘導区域内での店舗開設に限る)
利用目的創業・開業(改修による店舗開設)
対象地域香川県坂出市(都市機能誘導区域内)
従業員数事業未経営の個人(法人は設立から1年未満)
補助上限額50万円
補助率補助対象経費の3分の2(上限50万円との低い方)
申請受付令和8年4月1日〜10月30日17時必着
公式サイトhttps://www.city.sakaide.lg.jp/soshiki/sangyoukankou/sogyo-shien.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

自分の開業計画が他の補助金の対象にもなるか気になる場合は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。

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対象エリアの該当確認や審査に向けた計画書の準備など、進め方に迷う場合は専門家に相談するのも一つの手です。

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免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。対象エリア・補助率・上限額・審査基準・受付期間は変更される場合があるため、申請前に必ず坂出市の公式ページで最新情報をご確認ください。

出典: