「福島の処理水問題で影響を受ける業種なら誰でも使える補助金なのか」——業種を見て戸惑う人が多い制度です。実際にこの多核種除去設備等処理水風評影響対策事業補助金(基金設置法人公募)は、漁業や食品関連だけでなく、建設業・製造業・情報通信業・サービス業など19業種にまたがる幅広い対象業種を掲げています。 ただし、この記事が扱う公募は事業者本人向けではなく、基金を設置・運営する法人を選ぶための公募で、すでに終了しています(2022年2月8日〜3月1日)。
風評影響という言葉の広がりの大きさを反映し、対象業種が業種横断で設定されているのがこの制度の特徴です。
処理水風評影響対策事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主)(基金を設置・運営する法人の公募。個々の事業者は基金設置後の別窓口) |
| 制度名 | 多核種除去設備等処理水風評影響対策事業補助金(基金設置法人公募) |
| 対象業種 | 漁業・建設業・製造業・電気ガス熱供給水道業・情報通信業・複合サービス事業・サービス業・農業林業・鉱業採石業砂利採取業・運輸業郵便業・卸売業小売業・金融業保険業・不動産業物品賃貸業・学術研究専門技術サービス業・宿泊業飲食サービス業・生活関連サービス業娯楽業・教育学習支援業・医療福祉 等(19業種) |
| 利用目的 | 処理水の海洋放出等に伴う風評影響を受ける事業者への対策に充てる基金の設置・運営 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 基金設置法人(執行団体)が造成する基金全体の規模 |
| 補助率 | 定額 |
| 申請受付 | 基金設置法人公募は終了(2022年2月8日〜3月1日) |
| 公式サイト | 資源エネルギー庁「令和3年度『多核種除去設備等処理水風評影響対策事業』に係る補助事業者及び事務局の公募の結果について」 |

なぜ漁業だけでなく19業種が対象になっているのか
処理水問題というと真っ先に漁業への風評被害がイメージされますが、この制度の対象業種一覧には建設業・情報通信業・教育学習支援業まで含まれています。 これは、風評影響が特定の業種に限らず、地域経済全体に波及しうるという前提で制度設計されているためと考えられます。「自分の業種は漁業や食品と関係ないから対象外」と決めつけず、基金設置後の実際の支援メニューを確認する必要があります。
基金を通じた支援とはどういう仕組みか
早見表の「補助上限額」が「基金設置法人が造成する基金全体の規模」となっているのは、国が直接個々の事業者に補助するのではなく、まず基金を設置し、その基金から必要に応じて事業者を支援する仕組みだからです。実際に公募の結果、公益財団法人水産物安定供給推進機構が補助事業者として採択されています。個々の事業者が受け取れる支援内容・金額は、基金の運営方針によって決まります。
今から申請できるか
基金設置法人公募は2022年3月1日で終了しています。処理水の海洋放出に伴う風評影響対策は、国が継続的に取り組んでいる政策分野です。最新の支援状況は資源エネルギー庁の公式ページ、または既に設置された基金の運営団体(公益財団法人水産物安定供給推進機構等)の公式ページで確認できます。
よくある質問
今から申請できますか?
基金設置法人公募(2022年3月1日締切)は終了しています。個々の事業者が支援を受けたい場合は、既に設置された基金の運営団体の窓口を確認してください。
漁業以外の業種でも支援を受けられますか?
対象業種一覧には19業種が含まれています。ただし実際の支援内容・対象は基金の運営方針によって決まるため、運営団体への確認が必要です。
基金の規模はいくらですか?
具体的な基金規模は、本調査の一次情報からは確認できませんでした。運営団体(公益財団法人水産物安定供給推進機構等)の公式ページでご確認ください。
