この補助金は、狩猟免許を取っただけの人を支えるものではありません。県が増やしたいのは、有害鳥獣の捕獲に出る人です。要綱の趣旨にも、県内の有害鳥獣捕獲の従事者を確保することと書かれています。
そのため対象は、猟友会などの会員(入会の確約も可)で、県内の有害鳥獣捕獲に従事する(確約も可)人に限られます。講習会の受講料と、猟銃などの購入費の一部が出ます。申請は2027年3月19日までです。
青森県 狩猟免許等取得促進事業費補助金の要点まとめ
正式名:青森県狩猟免許等取得促進事業費補助金(令和8年度)
だれが
- 申請者
- 個人(本人)
- 対象業種
- 指定なし(個人が申請)
- 利用目的
- 狩猟免許試験の事前講習会・猟銃等取扱講習会の受講、猟銃等の取得
- 対象地域
- 青森県(県内に住所がある人)
- 従業員数
- 規定なし(個人が申請)
いくら
- 補助上限額
- 猟銃等の取得費は10万円。受講料は8,600円・6,900円まで
- 補助率
- 取得費は税抜きの1/2。受講料は実費(上限あり)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年8月17日〜2027年3月19日(電子申請)
自分は対象になる?
次の4つにすべて当てはまることが、全員に共通する条件です。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
国籍と住所は申請の時点で見ます。団体は青森県猟友会・新自由狩猟クラブ・知事が認める団体で、会員になることも従事することも確約で構いません。従事するのはその団体が県内で行う有害鳥獣捕獲で、確約する法令は鳥獣保護管理法などです。
そのうえで、経費ごとに次の条件が加わります。
- 事前講習会の受講料:令和8年度に事前講習会を受け、狩猟免許試験を受験した人
- 初心者講習の受講料:令和7年度以降の試験に合格して第1種銃猟免許を取り、猟銃等取扱講習会(初心者講習)の修了証明書を受けた人
- 猟銃等の取得費:上の初心者講習の修了証明書を受け、初めて猟銃(散弾銃)を銃砲店から買った人
次のどれかに当たると、その経費は対象外です。
- ✕ 団体に入る確約をしない
- ✕ すでに空気銃を持っている
- ✕ 一度廃銃したことがある
- ✕ 令和7年度に同種の補助を受けた
団体に入る確約をしない人について、県のQ&Aは「受けられません」と答えています。空気銃の所持と廃銃の経験は、猟銃等の取得費だけが対象外です。令和7年度の同種の補助は初心者講習の受講料と猟銃等の取得費を申請する場合に当てはまり、「同種」の範囲は要綱に書かれていません。
団体に入る条件の理由を、県はQ&Aで説明しています。この補助金は、ニホンジカやイノシシなどの大型獣を捕獲する人を増やすためのものです。わなの免許で個人が許可を受けて捕獲する場合、クマの錯誤捕獲や止め刺しの危険が高くなります。複数人で動ける団体への所属が望ましいため、条件にしたとあります。
いくらもらえる?
いくらもらえるか計算する
補助率 取得費は税抜きの1/2。受講料は実費 / 上限 10万円
受講料は、実際に払った額と上限額のうち低い方です。事前講習会は8,600円、初心者講習は6,900円が上限になります。
猟銃等の取得費は、税抜きの費用の1/2です。上限の10万円に届くのは、税抜きで20万円以上かかったときです。
- 猟銃とガンロッカーなどで税抜き16万円:16万円 × 1/2 = 8万円
- 猟銃一式で税抜き30万円:30万円 × 1/2 = 15万円 → 上限の10万円
- 税抜き12万円のうち3万円を市町村が補助:(12万円 − 3万円)× 1/2 = 4.5万円
3区分すべてが対象の人は、上限どうしを足すと合計11万5,500円(8,600円+6,900円+10万円)が最大です。
市町村からも同じ補助が出る場合は、その分を除いた額で申請します。県と市町村の補助の合計が対象経費を上回らないよう、県が調整します。
何に使える?
対象にならないもの
- 消費税と地方消費税にあたる額(取得費は税抜きで計算)
- 個人売買で手に入れた銃(銃砲店から買ったものなら中古でも可)
- 令和8年度より前に受けた事前講習会の受講料
- 市町村など、ほかの補助でまかなわれた額
対象になるもの
- 狩猟免許試験の事前講習会の受講料(8,600円まで)
- 猟銃等取扱講習会(初心者講習)の受講料(6,900円まで)
- 猟銃(散弾銃)の購入費
- ガンロッカー、洗い矢(銃身を掃除する棒)、銃カバー、銃ケース、猟銃用スリングの購入費
申請の流れ
補助金は、事業が終わったあとに交付されます。講習や購入の費用はいったん自分で払い、領収書の写しを付けて申請します。
- 団体に入会する、または入会を確約する(本人→青森県猟友会など。申請の前に)
- 講習・試験・購入を済ませ、領収書を取っておく(本人。申請書を出すまで失くさない)
- 電子申請で交付申請を出す(本人→県の電子申請・届出システム。2027年3月19日まで)
- 交付決定の通知を受ける(県→本人。取り下げの期日は、通知を受けた日から15日を経過した日)
- 補助金請求書兼実績報告書を出す(本人→県。交付決定の通知を受けたあと速やかに)
事前講習会の受講料は、条件が「試験を受験した人」です。試験を受けたあとの申請になります。令和8年度の試験日程は、県のチラシでは6月と11月が青森市、7月が弘前市、9月が八戸市です。試験は2週間前までに申し込みます。県の試験のページ(2026年8月21日更新)には、第4回試験の受付を10月6日から始めると書かれています。
初心者講習は県警察本部が開き、チラシには11月の八戸市と2月の青森市が載っています。開催日の10日前までに、住所地を管轄する警察署の生活安全課に申し込みます。事前講習会は、青森県猟友会東青支部か青森県猟友会を通じて申し込みます。県のページによると、受講経費は各回8,600円(講習料5,080円とテキスト代3,520円)で、補助の上限と同じ額です。申し込みは先着順で、定員に達すると締め切られます。日程は変わることがあるため、申し込む前に県のページで確かめてください。
電子申請が難しい人は、県自然保護課の鳥獣対策グループ(017-734-9257)に連絡するよう、県のページに書かれています。
必要な書類
準備できた 0 / 10
会員証などの証明書類か入会確約書のどちらかと、有害鳥獣捕獲の従事者証か市町村等の委任状の写しか従事確約書のどちらかを出します。振込口座は本人名義だけで、領収書の写しなどは受講料・取得費を払った証明として出します。修了証明書は猟銃等取扱講習会のもので初心者講習を申請する人、所持許可証は取得費を申請する人、市町村等の補助の内容がわかる資料はほかの補助がある人だけが出します。
県の案内ページには、財産管理台帳(第5号様式)の様式も載っています。補助で取得した財産を、耐用年数が過ぎるまで台帳などで保管することが、交付の条件だからです。交付要綱の書類一覧(別表2)には入っていません。
狩猟免状は、県のチラシでは必要書類に挙げられています。しかし交付要綱の書類一覧には載っていません。どちらが求められるのかは、確認できませんでした。申請の前に自然保護課へ問い合わせてください。
もらえなくなるとき
- 有害鳥獣捕獲に従事しない:県内で行われる有害鳥獣捕獲に従事することは、交付の条件です。違反すると、補助金の全部または一部を返す必要があります。知事がやむを得ないと判断した場合は別です。
- 補助で買った銃を勝手に手放す:補助で取得した財産は、耐用年数が過ぎるまで処分が制限されます。知事の承認を得て処分して収入があれば、県に納付します。
- 令和7年度に同種の補助を受けた:初心者講習の受講料と猟銃等の取得費を申請するときは、令和7年度に同種の補助金を受けていないことが条件です。「同種」にどこまで含むかは、要綱に定義がありません。
- 予算がなくなった:補助金は令和8年度予算の範囲内で交付されます。期限の3月19日より前に終わる場合があるかどうかは、公表されている資料からは分かりません。
- 期限に間に合わなかった:申し込み期間は2027年3月19日までです。試験や講習の日程と合わせて、早めに逆算してください。
令和7年度からの変更点と併用
令和7年度の交付要綱と見比べると、令和8年度は次の点が変わっています。
- 事前講習会の受講料の上限が、8,520円から8,600円になりました。
- 令和7年度の要綱にあった「所持許可証を取った時点で満59歳以下」という年齢の条件が、令和8年度の要綱には見当たりません。60歳以上の人は、自然保護課で念のため確かめてください。
- 初心者講習と取得費の対象者が、「令和7年度に合格した人」から「令和7年度以降に合格した人」になりました。
- 令和7年度に同種の補助を受けた人を除く条件が加わりました。
市町村の補助との併用はできます。ただし、その分は差し引いて申請します。お住まいの市町村に同様の補助があるかは、先に市町村へ問い合わせておくと、申請額の計算で迷いません。
よくある質問
県外に住んでいても申請できますか?
申請できません。申請の時点で、青森県内に住所があることが条件です。あわせて日本国籍も必要です。住所が県内でも、国籍の条件を満たさない場合は対象になりません。条件は経費を払った時点ではなく、申請の時点で見られます。たとえば講習を受けたあとに県内へ引っ越す場合は、県内に住所が移ってから申請します。住民票の住所と申請書の住所がずれていないかも、申請の前に確かめておくと安心です。
猟友会に入らないと補助は受けられませんか?
受けられません。青森県猟友会・新自由狩猟クラブ・知事が認める団体の会員であるか、会員になることを確約する必要があります。県はQ&Aで、大型の野生獣を捕獲する人を増やすのが目的で、錯誤捕獲や止め刺しの危険があるため複数人で動ける団体への所属が望ましい、と説明しています。
すでに空気銃を持っています。猟銃等の取得費は対象ですか?
猟銃等の取得費は対象外です。この区分は初めて猟銃(散弾銃)を取得する人が対象で、すでに空気銃を持っている人は除かれます。ただし事前講習会や初心者講習の受講料は、空気銃の所持とは別の条件で判断されます。申請書には経費の区分ごとのチェック欄があるので、対象になる区分だけを選んで申請してください。
中古の銃やネットで買った銃は対象になりますか?
銃砲店から買ったものであれば、中古でも対象になります。個人どうしの売買で手に入れたものは対象外です。領収書の写しを付けて申請するため、購入先と金額が書かれた領収書を必ず残してください。取得費は消費税を除いた額で計算するので、領収書に税抜きの金額か消費税の額が分かる記載があると、申請額を出しやすくなります。
一度廃銃した人が、もう一度銃を持つ場合は対象ですか?
猟銃等の取得費は対象外です。一度廃銃した人が改めて銃を所持・購入する場合、県のQ&Aは対象外と答えています。一方で、狩猟免許の有効期限が切れて取り直す場合は対象になります。どちらに当たるか迷うときは、申請の前に自然保護課へ事情を伝えて確かめてください。
すでにわな免許を持っています。銃の免許を新しく受ける場合は?
対象になります。県のQ&Aは、わな免許を持っていても、その年に事前講習会を受けて第一種銃猟免許の試験を受けた人は対象と答えています。異なる免許を受験する場合でも、令和8年度に事前講習会を受講して受験していれば、受講料の補助を申請できます。猟銃等の取得費まで使いたい場合は、第1種銃猟免許を取って初心者講習を修了し、初めて散弾銃を買うことが条件になります。
試験に合格しなかった場合も、事前講習会の受講料は対象ですか?
要綱の条件は、令和8年度に事前講習会を受講して試験を受験した人です。合格は条件に書かれていません。ただし初心者講習の受講料と猟銃等の取得費は、試験に合格して第1種銃猟免許を取った人が対象です。不合格だった場合は、受講料だけの申請になります。
市町村の補助と一緒に使えますか?
使えます。市町村からも同じ補助を受ける場合は、その額を除いた分で県に申請します。県と市町村の補助を足した額が、補助対象の経費を上回らないように調整されます。たとえば税抜き12万円のうち3万円を市町村が補助するなら、残りの9万円の1/2、4.5万円が県の補助の目安です。
申請はいつまで、どこにすればいいですか?
2026年8月17日から2027年3月19日までです。青森県の電子申請・届出システムで申請します。電子申請が難しい人は、自然保護課の鳥獣対策グループ(017-734-9257)に連絡してください。事前講習会の分と、初心者講習・取得費の分は、個別に申請してもまとめて申請しても構いません。
補助金はいつ受け取れますか?
補助金は、事業の完了後に交付されます。講習や購入にかかる費用は、いったん全額を自分で払います。申請して交付決定の通知を受けたあと、補助金請求書兼実績報告書を出し、そのあとに振り込まれます。振り込みの時期は、公表されている資料には書かれていません。資金の見通しは自然保護課に確かめてください。
令和7年度に補助を受けました。今年度も申請できますか?
申請する区分によります。令和8年度の要綱には、初心者講習の受講料と猟銃等の取得費について、令和7年度に同種の補助金を受けていない人という条件があります。事前講習会の受講料には、この条件は付いていません。「同種」にどの区分まで含むかは、要綱に書かれていません。令和7年度に事前講習会の受講料だけ受けた人が、初心者講習や取得費を申請できるかも分かりません。該当する人は、申請の前に自然保護課へ確かめてください。
問い合わせ先はどこですか?
青森県環境エネルギー部自然保護課の鳥獣対策グループ(電話017-734-9257、メールshizen@pref.aomori.lg.jp)です。開庁時間は8時30分から17時15分で、土日祝日と年末年始は休みです。狩猟免状の写しが要るかどうかなど、書類のことで迷ったときは、申請の前に問い合わせると出し直しを防げます。
