この補助金でいちばん多い失敗は、金額の話ではなく「順番」です。技術開発(B型)に進みたいのに、その前段階である可能性調査(A型)を飛ばして申請しようとすると、話が噛み合いません。
福井県の「県内産業価値づくり支援事業補助金」は、成長産業への参入や市場拡大を目指す企業を、可能性調査(A型)、技術開発(B型)、産総研拠点活用枠の3つの枠で支援する制度です。B型は年1,000万円、要件を満たせば1,200万円まで補助されます。
県内産業価値づくり支援事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(県内企業。大学・産総研等の研究機関や金融機関との連携が前提) |
| 制度名 | 県内産業価値づくり支援事業補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(成長産業への参入・市場拡大に取り組む事業) |
| 利用目的 | 研究開発(可能性調査・技術開発) |
| 対象地域 | 福井県内 |
| 従業員数 | A型・産総研拠点活用枠は県内企業(中小・大企業とも対象)、B型は原則県内中小企業(脱炭素関連技術は県内大企業も対象) |
| 補助上限額 | A型200万円(要件達成時250万円)/B型:中小企業1,000万円/年×最大2年(要件達成時1,200万円/年)、大企業1,000万円/年(要件達成時1,200万円/年)/産総研拠点活用枠20万円 |
| 補助率 | A型3分の2以内(要件達成時4分の3以内)/B型4分の3、5分の4(要件達成時)/産総研拠点活用枠3分の2 |
| 申請受付 | A型・B型:令和8年5月26日~6月30日17時(今年度分は受付終了)/産総研拠点活用枠:令和8年4月1日~令和9年1月15日 |
| 公式サイト | 福井県「県内産業価値づくり支援事業補助金」 |

A型・B型は今年度の受付が終わっている
A型(可能性調査)とB型(技術開発)の申請受付は、令和8年6月30日17時で締め切られています。 記事執筆時点(2026年7月)ではこの2枠の新規申請はできません。次年度以降に同様の枠が再開される見込みがあるため、検討している場合は福井県産業労働部産業技術課新技術支援室へ、次回募集の時期を確認しておくという手があります。
産総研拠点活用枠だけは今も申請できる
一方、産総研拠点活用枠は令和9年1月15日まで随時受付が続いています。上限20万円と他の枠より小さいものの、「今すぐ動ける」枠はこちらだけです。すぐに支援を使いたい場合は、まずこの枠から検討するという手があります。
A型とB型の関係を知っておく
A型は成長産業への参入や市場拡大の「可能性調査」、B型はその先の「技術開発」にあたります。いきなりB型から申請するのではなく、可能性調査の結果を踏まえて技術開発に進む、という段階を踏む設計になっています。次年度の募集を待つ間に、A型で取り組む調査テーマを固めておくと、募集開始後すぐに動きやすくなります。
よくある質問
今から申請できる枠はありますか?
産総研拠点活用枠(上限20万円)は令和9年1月15日まで受付中です。A型・B型は今年度分の受付が終了しています。
B型の補助上限1,200万円/年は何年分もらえますか?
要件達成時で最大2年間、年1,200万円ずつ交付される想定です。詳しい年数・要件は公式ページの公募要領でご確認ください。
個人事業主でも申請できますか?
公式ページには「県内企業」とあり、個人事業主が対象に含まれるかは明記されていません。福井県産業労働部産業技術課新技術支援室へご確認ください。
