福井市がこの補助金をつくった目的は、市内の宿泊需要を生み出すことです。公式の概要に、観光の目的になる宿を増やすための支援だと書かれています。ただ部屋を直すだけの工事は、狙いから外れます。
当初の募集で採択者を決めたあと、市は追加募集を出しました。その提出期限は令和8年8月21日で、審査結果も公表されています。追加募集は終了しています。
福井市 多様な宿泊施設整備支援事業の要点まとめ
正式名:令和8年度多様な宿泊施設整備支援事業(追加募集)
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 宿泊業(ホテル・旅館・簡易宿所)
- 利用目的
- 旅の目的になる宿の新設・改修
- 対象地域
- 福井県福井市
- 従業員数
- 規定なし(宿泊施設を営む事業者)
いくら
- 補助上限額
- 1,000万円
- 補助率
- 対象経費の2/3以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 追加募集は2026年8月21日17時まで(終了)
- 事業の完了
- 実績報告は完了後20日以内(遅くとも2月28日)
うちの施設は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象でした。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
次のどれかに当たると対象外でした。
- ✕ 農家・漁家民宿、民泊
- ✕ 老朽化の部分的な修繕のみ
- ✕ 自治体が所有する施設
施設の種類は、ホテル、旅館、簡易宿所です。営業許可は申請の時点で受けているか、受ける予定であれば足ります。公式ページは「ホテル、旅館、民宿」、概要PDFは「ホテル、旅館、簡易宿所」と書いており、どちらも農家・漁家民宿と民泊は除きます。
ラブホテルに当たる施設や、研修施設・福利厚生施設とみなされる施設も対象外です。過去に「恐竜ホテル改修支援事業補助金」を受けた事業者と施設も除かれます。
「旅の目的になる」とは、公式の例ではサイクリストに優しい宿、ペットと泊まれる宿、伝統工芸などを生かしたコンセプトルーム、温泉・温浴設備などです。この例に当てはまらない整備が認められるかは、公式の資料に書かれていません。
いくら補助される?
対象経費の3分の2以内で、上限は1,000万円です。上限の1,000万円に届くのは、事業費が1,500万円以上のときです。公式の概要にも、事業費1,500万円なら補助金1,000万円と事業者負担500万円という例が載っています。
- 客室1室をコンセプトルームに改修する:600万円 × 2/3 = 400万円
- 温浴設備を新設する:1,200万円 × 2/3 = 800万円
- 複数の客室と設備をまとめて改修する:2,100万円 × 2/3 = 1,400万円 → 上限の1,000万円(自己負担は1,100万円)
金額は計算のための仮の数字です。消費税と地方消費税の相当額は、補助の対象外です。
何に使える?
対象にならないもの
- 老朽化などによる修繕
- 消費税・地方消費税に当たる額
- ほかの補助事業の対象になる経費
対象になるもの
- 設計費
- 工事費
- 備品購入費
- そのほか、多様で魅力的な宿をつくるのに必要な経費
対象になるのは、新設または改修のときの経費です。ソフトの取組みを含めた、全体のリニューアルであることも要件にあります。部分的・応急的な修繕だけの事業は認められません。
老朽化した設備を直す工事と、新しい魅力をつくる工事は別物です。同じ客室でも、壁紙の張り替えだけなら修繕、地元の工芸を生かした部屋に作り替えるなら改修と、位置づけが変わります。どちらに当たるかの線は、公式の資料に書かれていません。
申請の流れ
追加募集は令和8年度内の事業実施が必要で、期間が短くなっていました。流れは次のとおりでした。
- 事業実施計画書などをメールで出す(事業者→観光振興課。8月21日17時まで)
- 書類による資格審査を受ける(市→事業者)
- 収支計画書などを出し、プレゼンテーション審査を受ける(事業者→審査会)
- 県と市の合同で現地面談を受け、計画を修正する(事業者)
- 福井県観光連盟から支援証明書をもらう(事業者)
- 交付申請書などを出し、交付決定を受ける(事業者→観光振興課)
- 事業を実施し、完了後20日以内に実績報告を出す(事業者。遅くとも2月28日)
- 請求書を出し、補助金を受け取る(事業者→市。提出から1か月程度)
交付決定の前に着手することはできません。計画書をつくる段階から、福井県観光連盟に相談できます。
必要な書類
準備できた 0 / 8
経営計画・資金計画は、法人用と個人事業主用で様式が分かれています。収支計画書と経営計画・資金計画は、資格審査のあとに出します。
このほかに、市が別の書類を指定することがあります。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 交付決定の前に着手した:事前着手はできないと公式ページに明記されています。契約や工事は決定を待ちます。
- 老朽化の修繕だけの事業だった:部分的・応急的な修繕のみの事業は、要件を満たしません。
- 必要な対応ができない:キャッシュレス決済、Wi-Fi、外国語の説明、ネット予約の受付が、対応可能か今後対応予定であることが条件です。
- 改修後の発信と報告をしない:改修の成果を写真つきでホームページやSNSに載せ、完了の年度から3年間、市に利用状況を報告します。
県が選定した専門家の意見を反映して事業を進めることと、福井県観光連盟から助言などの支援を受けた事業であることも、補助の要件です。計画修正の段階で、この意見を取り入れます。
次の募集について
追加募集の提出期限は令和8年8月21日でした。次の募集があるかどうかは、公式ページに記載がありません。
公式に分かるのはここまでです。ここから先は観光振興課(電話 0776-20-5346)の判断になります。
よくある質問
追加募集は、まだ受け付けていますか?
受け付けていません。追加募集の提出期限は令和8年8月21日(金)17時でした。公式ページには、審査結果が令和8年10月2日に公表されたと載っています。追加募集のあとに、さらに募集があるかどうかは記載がありません。検討していた場合は、観光振興課に次の予定を聞いておくと動きやすくなります。
次の募集はありますか?
公式ページに記載がありません。この事業は、令和8年度内に事業を実施する前提で組まれていました。追加募集の提出期限が短かったのも、年度内の実施が必要だったからです。来年度に同じ形で続くかは分かりません。計画書の下書きや、福井県観光連盟への相談は、募集の発表前から進められます。
民泊や農家民宿は対象になりますか?
対象外です。対象は、営業許可を受けて営業する(予定の)ホテル、旅館、簡易宿所です。農家民宿、漁家民宿、民泊は除かれています。ほかにも、自治体が所有する施設、ラブホテルに当たる施設、研修施設・福利厚生施設とみなされる施設は対象になりません。施設の区分が分からないときは、観光振興課に聞きます。
老朽化した客室の修繕だけでも申請できますか?
申請しても要件を満たしません。対象経費は新設または改修の経費で、老朽化などによる修繕は除かれています。補助の要件にも、部分的・応急的な修繕のみの事業でないことが入っています。誘客や魅力アップが期待できる、ソフトの取組みを含めたリニューアルとして計画を組む必要があります。
補助金の上限額はいくらですか?
上限は1,000万円で、対象経費の3分の2以内です。事業費が1,500万円なら補助金は1,000万円、事業者負担は500万円です。事業費がそれを超えても、補助金は増えません。消費税と地方消費税の相当額、ほかの補助事業の対象になる経費は、補助の対象外です。市の予算の範囲内という条件もつきます。
補助金はいつ振り込まれますか?
事業を終えたあとです。完了から20日以内(遅くとも2月28日)に実績報告書を出し、市が補助金の額を確定します。その後に請求書を出すと、提出から1か月程度で振り込まれる予定です。ただし遅れる場合があると書かれています。工事の支払いは先に自分で済ませる流れなので、資金繰りは自己負担の分も含めて組みます。
交付決定の前に工事を始めてもいいですか?
いけません。公式ページに「交付決定前の事前着手はできません」と明記されています。応募状況によっては、交付決定が10月上旬になる流れでした。工事業者の予定を押さえる場合も、契約や着工の時期は交付決定のあとにします。見積もりを取るだけなら、決定を待たずにできます。
Wi-Fiやキャッシュレス決済は、すでに導入していないとだめですか?
導入済みである必要はありません。キャッシュレス決済、Wi-Fi環境、外国語による説明、ネットでの予約受付のすべてについて、対応可能か今後対応予定であれば足ります。改修の成果を写真つきで発信することと、3年間の利用状況の報告も求められます。計画書には、いつどう対応するかを書いておきます。
過去にこの補助金を受けた事業者は、また申請できますか?
申請できません。過去にこの補助金、または「恐竜ホテル改修支援事業補助金」の交付を受けた事業者と施設は、対象から除かれています。事業者だけでなく施設も除かれる点に注意してください。経営者が変わった場合や、別の施設で申請する場合の扱いは、公式の資料に書かれていません。
審査はどのように行われますか?
書類の資格審査のあと、プレゼンテーション審査があります。審査会が書類と発表の内容を総合的に見て、補助事業者の候補を選びます。その後、県と市の合同の現地面談があり、県が選んだ専門家の意見を踏まえて計画を直します。福井県観光連盟が支援証明書を出し、それを添えて交付申請をします。
問い合わせ先はどこですか?
福井市 商工労働部観光文化スポーツ局 観光振興課です。電話は0776-20-5346、受付は平日の8時30分から17時15分です。所在地は福井市宝永2丁目4番10号の宝永分庁舎です。書類はメールで受け付けていました。次の募集の予定や、施設が対象になるかの確認は、ここに聞きます。
