海外に特許を出すとき、費用は1件で済むと思っていないでしょうか。実際は「特許」「実用新案」「意匠」「商標」で別枠になっており、1企業あたりの年間上限とは別に、権利の種類ごとにも上限が設定されています。 高知県のこの補助金は、令和4年度3次募集を2022年10月21日で終了しています。
中小企業等外国出願支援事業(3次募集)の要点まとめ
正式名:高知県中小企業等海外出願・侵害対策支援事業費補助金(中小企業等外国出願支援事業)3次募集
だれが
- 申請者
- 事業者(高知県内に事業所を有する中小企業等)
- 対象業種
- 全業種(海外への事業展開を計画する企業)
- 利用目的
- 外国特許庁への出願手数料、現地代理人費用、国内代理人費用、翻訳費用等の補助
- 対象地域
- 高知県(県内に事業所を有する企業)
- 従業員数
- 300名以下
いくら
- 補助上限額
- 300万円(1企業・1会計年度あたり)※特許は1件150万円、実用新案・意匠・商標は各1件60万円が内訳の上限
- 補助率
- 1/2以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2022年9月20日〜10月21日(3次募集・終了)

対象になる/ならないの線引き
- 対象になる: 高知県内に事業所を持つ従業員300名以下の中小企業等が、海外への事業展開を計画して行う外国出願(特許・実用新案・意匠・商標)の費用
- 対象にならない: 国内出願のみの費用、すでに完了した出願にさかのぼっての申請、従業員300名を超える企業
「1企業あたり300万円」という総額の上限だけを見て安心してはいけません。 内訳を見ると、特許は1件あたり150万円、実用新案・意匠・商標はそれぞれ1件あたり60万円という上限が別に設定されています。複数の権利を同時に出願する場合、総額300万円の枠内でも、権利の種類ごとの上限を超えた分は補助対象外になります。
いくらもらえるか(シミュレーション)
たとえば、ある製造業者がアメリカとタイに同じ製品の特許を出願し、費用がそれぞれ200万円かかったとします。特許1件あたりの上限は150万円のため、補助率1/2をかけた75万円が2件分=150万円が上限になります。ここに商標出願(現地代理人費用40万円)を追加すると、商標1件の上限60万円の範囲内なので、1/2の20万円が上乗せされ、合計170万円の補助が受けられる計算です(総額上限300万円の範囲内)。
よく誤解されるポイント
「高知県内に事業所があること」と「高知県で創業したこと」は別の話です。 本社が県外にあっても、高知県内に事業所(支店・営業所等)を持っていれば対象になり得ます。逆に高知県出身の経営者でも、県内に事業所がなければ対象外です。この線引きは公式ページの記載を根拠にしたもので、詳しい判定は高知県発明協会への確認が確実です。
今から申請できるか
令和4年度3次募集は終了しています。高知県はこの補助金を毎年度実施しており、年度内に複数回(1次・2次・3次)の募集を行う傾向があります。次回募集の時期は高知県発明協会(088-845-7664)または高知県公式ページで確認できます。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和4年度3次募集は2022年10月21日で終了しています。次回の募集時期は高知県発明協会にお問い合わせください。
国内特許の出願費用も対象になりますか?
対象になりません。この補助金は外国(海外)への出願にかかる費用を支援するものです。国内出願は対象外です。
特許と商標を同時に出願する場合、上限はどうなりますか?
総額は1企業あたり300万円が上限ですが、特許は1件150万円、商標は1件60万円という内訳の上限が別に定められています。複数の権利をまとめて申請する場合は、それぞれの上限を踏まえて計画する必要があります。
