国立公園の案内板が日本語だけで、訪日外国人が現地で困っている——この課題に手当てするのが、環境省の「国立公園等多言語解説等整備事業」です。同じ「国立公園等資源整備事業費補助金」の中には、廃屋撤去や宿泊施設整備を支援する別メニュー(利用拠点滞在環境等上質化事業)もあり、名前が似ているため混同しやすい点にまず注意してください。この記事で扱うのは多言語対応に特化したメニューです。
国立公園多言語解説整備事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(国立公園等の案内板・展示物の整備に関わる事業実施者。地方公共団体・民間事業者等) |
| 制度名 | 国立公園等資源整備事業費補助金(国立公園等多言語解説等整備事業) |
| 対象業種 | 観光業・国立公園内の施設運営事業者、地方公共団体等 |
| 利用目的 | 国立公園・国定公園・長距離自然歩道等の案内板やビジターセンター展示物の多言語解説整備(新設・改修、情報端末コンテンツ、リーフレット作成、解説文整備) |
| 対象地域 | 全国(国立公園・国定公園・長距離自然歩道等) |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(執行団体へお問い合わせください) |
| 補助率 | 公式ページに記載なし(執行団体へお問い合わせください) |
| 申請受付 | 令和8年度は令和8年5月12日〜6月2日17時で受付終了。次年度以降も例年同時期に実施される見込み |
| 公式サイト | 公益財団法人北海道環境財団「令和8年度国立公園等多言語解説等整備事業」 |

「上質化事業」とは何が違うのか
同じ執行団体(公益財団法人北海道環境財団)が、同じ時期(令和8年5月12日〜6月2日)に、同じ「国立公園等資源整備事業費補助金」の枠組みで2つのメニューを公募しています。
- 多言語解説等整備事業(本記事):案内板・展示物を外国人目線でわかりやすくする取組
- 利用拠点滞在環境等上質化事業:廃屋撤去・宿泊施設整備・景観改善など、利用拠点全体のハード整備
自社が検討しているのが「多言語表記への対応」なのか「施設そのものの改修」なのかで、応募すべきメニューが変わります。取り違えると審査に通っても対象外経費として扱われる可能性があるため、公募要領の対象事業一覧で必ず確認してください。
対象になる整備・ならない整備
- 対象になる:多言語案内板の新設・改修、情報端末を使ったデジタルコンテンツの多言語化、多言語リーフレットの作成、解説文の多言語整備
- 対象にならない:施設の老朽化対策・廃屋撤去・宿泊施設の整備(これらは姉妹メニューの「利用拠点滞在環境等上質化事業」の対象)
多言語解説等整備事業の目的は「訪日外国人旅行者の国立公園等における満足度向上」に絞られているため、公園そのものの景観改善や建物の改修は対象外です。
利用拠点滞在環境等上質化事業(廃屋撤去・宿泊施設整備等)について詳しく知りたい方は、国立公園等利用拠点滞在環境等上質化事業とは?受付終了をご覧ください。
よくある質問
令和9年度も同じ時期に公募されますか?
令和8年度は5月12日〜6月2日の受付でした。過去数年、同時期の公募が続いているため、次年度も5月頃の公募が見込まれますが、確定情報ではありません。執行団体の公式ページで最新の案内をご確認ください。
多言語対応と施設改修の両方を検討している場合はどうすればよいですか?
対象事業が異なるため、それぞれのメニューで別々に応募することになります。両方を検討している場合は、公募要領を読んだうえで執行団体に事前相談することをおすすめします。
個人事業主の観光施設運営者でも申請できますか?
公式ページ上で対象者は「公募要領に記載された補助要件を満たす法人・団体など」とされています。個人事業主が対象に含まれるかは執行団体へ直接お問い合わせください。
