おいらせ町で製造業などの設備を新設・増設し、取得価格の合計が2,700万円を超えると、固定資産税が3年間、低い税率で課税されます。「不均一課税」と呼ばれる制度です。
現金が振り込まれる補助金ではありません。運送・こん包・卸売の設備は、設備の稼働に伴って雇用が15人を超えて増えることも条件です。
おいらせ町 固定資産税の特別措置の要点まとめ
正式名:おいらせ町原子力発電施設等立地地域における固定資産税の特別措置(不均一課税)
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 製造の事業、道路貨物運送業、こん包業、卸売業
- 利用目的
- 設備投資にかかる固定資産税の軽減
- 対象地域
- 青森県おいらせ町
- 従業員数
- 運送・こん包・卸売は雇用が15人超増加(製造は規定なし)
いくら
- 補助上限額
- 固定資産税の軽減(現金の交付なし)
- 補助率
- 3年間の不均一課税(0.14・0.35・0.7/100)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 公式ページに記載なし(産業課へお問い合わせください)
- 公式サイト
- おいらせ町「企業誘致を推進します」
うちの設備は対象になる?
次のすべてに当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
運送・こん包・卸売の雇用は、その事業を始めたことで増える人数です。日々雇い入れる人は数えません。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 取得価格の合計が2,700万円以下
- ✕ 運送・卸売で雇用の増加が15人以下
取得価格は、設備を構成する減価償却資産(機械や建物など、使うにつれて価値が減る資産)の合計額です。公式ページは、1件の単価か合計かを分けて書いていません。合計額で2,700万円を超えることが条件と読めます。
税はどれだけ軽くなる?
税率は3年かけて上がります。公式ページに書かれている率は次のとおりです。
| 年度 | 税率 |
|---|---|
| 1年度 | 0.14/100 |
| 2年度 | 0.35/100 |
| 3年度 | 0.7/100 |
課税標準額(税額の計算のもとになる評価額)が1億円だと仮定した試算です。公式ページに載っている例ではありません。
- 1年度:1億円 × 0.14/100 = 14万円
- 2年度:1億円 × 0.35/100 = 35万円
- 3年度:1億円 × 0.7/100 = 70万円
3年間の合計は119万円です。実際の税額は、設備の評価額によって変わります。4年度目以降の税率は、公式ページに書かれていません。通常の税率に戻ると見込んで、資金計画を立てておきます。
軽減される税の範囲は?
軽減の対象は、新設・増設した特定設備にかかる次の固定資産税です。
- 土地(取得から1年以内に、適用を受ける家屋の建設に着手したもの)
- 適用家屋
- 償却資産(機械設備など)
土地は、取得から1年を過ぎて家屋を建て始めると対象外です。用地を買ってから着工までの期間に注意してください。
申請の流れ
公式ページに、申請の窓口や書式の記載はありません。設備投資の計画がある事業者は、着手前に次の順で確かめておくと安全です。
- 計画を伝える(事業者→産業課 商工観光係。設備を発注する前に)
- 対象かを確認する(事業者→産業課。業種、取得価格の合計、雇用増の人数、土地の取得日)
- 手続きの方法と時期を聞く(事業者→産業課。提出する書類と期限)
- 設備を取得して稼働させる(事業者)
窓口は産業課 商工観光係(電話 0178-56-4703)です。
必要な書類
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似た制度との違いは?
同じ公式ページに「おいらせ町工場誘致奨励条例」の奨励金もあります。こちらは別の制度です。
- 対象は、工場を新設・増設する誘致企業
- 従業員が常時10人以上、投下固定資産総額が3,000万円以上
- 着手前に町長へ指定の申請が必要
- 工場操業奨励金は、固定資産税相当額を5カ年度にわたり交付
この記事の特別措置は税率の軽減で、条件も異なります。両方の対象になる場合の扱いは、公式ページに書かれていません。産業課に確かめてください。
対象から外れるのはどんなとき?
- 取得価格が2,700万円以下:取得価格の合計が2,700万円を超えないと対象になりません。
- 雇用の増加が15人以下:運送・こん包・卸売の設備は、雇用の増加が15人を超える必要があります。
- 土地の取得から1年を過ぎて着工:土地は、取得から1年以内に家屋の建設に着手した場合だけ対象です。
よくある質問
対象になる業種はどこまでですか?
公式ページに書かれている業種は、製造の事業、道路貨物運送業、こん包業、卸売業です。これらの事業に使う設備が対象です。小売業やサービス業の設備は、公式ページに対象として挙がっていません。業種の区分に迷う場合は、設備を発注する前に産業課へ確かめてください。兼業の場合も、産業課に確かめてください。
2,700万円は1台の価格ですか、合計額ですか?
公式ページには、設備を構成する減価償却資産の取得価格の合計額が2,700万円を超えることと書かれています。1台ごとの価格ではなく、合計額で見る書き方です。建物と機械を合わせて数えるのか、設備ごとに分けるのかといった細かい扱いは、書かれていません。計画している設備の一覧と見積額を持って、産業課に確かめるのが確実です。
運送や卸売で雇用が増える人数はどう数えますか?
その事業を始めたことに伴って増える雇用者の数が、15人を超える必要があります。日々雇い入れられる人は、数に入りません。たとえば16人増えれば要件を満たし、15人ちょうどでは満たしません。製造の事業には、この雇用要件が書かれていません。常用の従業員とパートをどう数えるかは、公式ページにないので産業課に確認してください。
税率は何年間軽くなりますか?
3年間です。1年度が0.14/100、2年度が0.35/100、3年度が0.7/100と、年ごとに上がります。課税標準額を1億円と仮定すると、1年度は14万円、2年度は35万円、3年度は70万円の試算です。4年度目以降の税率は、公式ページに書かれていません。3年が過ぎたあとの負担増を見込んで、設備投資の収支を組んでください。
土地や建物も軽くなりますか?
軽くなります。公式ページによると、新設・増設の特定設備に課する固定資産税のうち、土地、適用家屋、償却資産が対象です。ただし土地には条件があり、取得から1年以内に適用家屋の建設に着手したものに限ります。用地を先に買って、着工が1年を過ぎると土地は外れます。用地取得の時期は、建設計画とあわせて決めてください。
現金はもらえますか?
もらえません。この制度は、固定資産税の税率を3年間下げる仕組みで、補助金のように現金が振り込まれるものではありません。軽減の効果は、納める税額が小さくなる形で表れます。一方で、同じ公式ページにある工場操業奨励金は、固定資産税相当額を交付する別の制度です。こちらは工場を新設・増設する誘致企業が対象です。
申請はどこへ、いつまでにしますか?
公式ページに、申請の窓口、書式、期限は書かれていません。問い合わせ先として載っているのは、産業課 商工観光係(電話 0178-56-4703)です。設備を発注したり土地を買ったりしたあとでは、条件を満たせなくなることがあります。投資の計画が固まった段階で、着手前に産業課へ連絡して、手続きの時期を確かめてください。
工場誘致奨励条例の奨励金と両方使えますか?
公式ページには、併用できるかどうかが書かれていません。奨励金は、従業員が常時10人以上で投下固定資産総額が3,000万円以上の誘致企業が、着手前に指定の申請をして受けます。この記事の特別措置とは、要件も仕組みも別です。両方を見込んだ収支計画を立てる前に、産業課へ併用の可否を確かめてください。
条例の名前に「原子力発電施設」とあるのはなぜですか?
制度の根拠は「おいらせ町原子力発電施設等立地地域における固定資産税の特別措置に関する条例」です。条例名がそのまま公式ページに書かれています。名前に原子力とあっても、対象になる設備は製造、運送、こん包、卸売の事業に使うものです。原子力関連の事業者に限る、という条件は書かれていません。検索や問い合わせでは、この条例名を使うと伝わります。
4年度目以降の税率はどうなりますか?
公式ページには、4年度目以降の税率が書かれていません。軽減の期間は3カ年です。そのため、3年が過ぎると軽減がなくなり、通常の課税に戻ると見込むのが妥当です。1年度から3年度にかけて税率が0.14/100から0.7/100へ上がる流れなので、毎年の負担は増えていきます。支払い額の見通しは、産業課か町の税務担当に確かめてください。
他の町に工場があっても使えますか?
この制度はおいらせ町の条例にもとづくので、対象はおいらせ町で新設・増設する設備です。他の市町村にある工場や設備は、この条例の対象になりません。ほかの市町村にも、設備投資に対する固定資産税の軽減制度があることがあります。拠点ごとに、その市町村の公式ページで確かめてください。
