研修を受講したいと思い立って、すぐに申請できる補助金なのか。——できません。「リデプロ」は、人材育成計画を自社で策定するところから始まる制度で、実践研修補助金はその計画ができたあとに使える仕組みです。順番を飛ばして研修費用だけ先に確保しようとすると、そもそも申請の土台がありません。
「リデプロ(企業研修・リスキリング実践支援事業)」は、沖縄県内に本社を有する営利法人の経営層を対象に、事業や組織運営の見直し(Redesign)と人材育成計画の策定を支援し、その計画に基づいて実施する実践研修(招へい研修・派遣研修・公開型研修等)の費用を補助する制度です。令和8年度は第一次募集(4月27日〜5月15日)の段階で予算上限に達したとみられ、当初予定されていた第二次募集(8月3日〜8月14日)は実施されない可能性があります。この記事を読んでいる時点での正確な受付状況は、事務局への確認が確実です。
リデプロ実践研修補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(営利法人) |
| 制度名 | 令和8年度企業研修・リスキリング実践支援事業(リデプロ)実践研修補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(沖縄県内に本社を有する営利法人) |
| 利用目的 | 人材育成計画に基づく実践研修費用(国内外の専門家を招いた研修、社員の派遣研修、公開型講座の受講料等) |
| 対象地域 | 沖縄県内に本社を有する営利法人 |
| 従業員数 | 規定なし(3年間の人材育成計画を策定できる体制があること) |
| 補助上限額 | 公式ページに具体的な総額上限の記載なし(経費区分ごとに上限あり。募集要領でご確認ください) |
| 補助率 | 補助対象経費の8/10以内(令和7年度実績。令和8年度の正式な率は事務局へお問い合わせください) |
| 申請受付 | 第一次:令和8年4月27日〜5月15日。第二次(8月3日〜8月14日予定)は実施されない可能性あり |
| 公式サイト | 公益財団法人沖縄県産業振興公社「リデプロ(企業研修・リスキリング実践支援事業)」 |

対象になる企業・ならない企業の境界
線引きは「実践研修の前段階を踏んでいるかどうか」です。
- 対象になる:沖縄県内に本社を有する営利法人で、人材育成計画(3年間)を策定済み、または策定支援(専門家派遣)を受けている企業
- 対象にならない:人材育成計画を策定していない企業、県外に本社がある企業(沖縄県内はあくまで支店・営業所扱いの場合)
研修を受けたいだけの個人(従業員個人)は対象になりません。 あくまで企業単位で、経営層が人材育成の方針を決めたうえで申請する制度です。
よく誤解されるポイント
「リデプロ」という略称だけを見て、単発のセミナー参加費が丸ごと補助されると誤解されがちですが、対象になるのは人材育成計画に基づく実践研修に限られます。興味本位でのセミナー参加や、計画と関連のない研修費用は対象外です。
もう1つ、「無料のワークショップ型集合研修」と「有料の実践研修補助金」を同じ制度だと混同するケースもあります。ワークショップ型集合研修は参加無料の入り口で、実践研修補助金はその先にある別枠の支援です。まずワークショップや専門家派遣を通じて人材育成計画を固めてから、実践研修補助金の申請を検討する流れになります。
よくある質問
令和8年度はまだ申請できますか?
第一次募集で予算上限に達したとみられ、第二次募集が実施されるかは事務局への確認が必要です。次年度の募集を待つ選択肢も検討してください。
人材育成計画を自社だけで作れない場合はどうすればよいですか?
公社が無料の「専門家派遣」による策定支援を行っています。まずはこちらに相談するのが近道です。
対象になる研修に決まりはありますか?
国内外の専門家を招いた研修、社員を先進企業へ派遣する研修、リスキリング目的の公開型講座受講などが対象とされています。詳細は事務局に確認してください。
