「フリーアドレスにしたら生産性が上がるらしい」と聞いても、オフィス改修は説明会に出るところから始まると知っている人は少ないでしょう。東京都の「ABWオフィス促進助成金」は、社内外を問わず従業員が仕事の内容に合わせて場所や時間を自ら選ぶ働き方「ABW(Activity Based Working)」の導入を支援する助成金です。専門家の派遣によるABW導入支援と、オフィス改修費用の助成がセットになっています。
対象は常時雇用する労働者が2人以上300人以下等の都内中小企業等。助成率は3分の2です。説明会への参加が申込みの必須要件になっており、令和8年4月30日から説明会・見学ツアーの受付が始まっています。助成金そのものの申込みは令和8年6月1日からです。
ABWオフィス促進助成金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | ABWオフィス促進助成金 |
| 対象業種 | 業種指定なし |
| 利用目的 | 働き方改革・設備投資(ABWオフィスへの改修) |
| 対象地域 | 東京都内の中小企業等 |
| 従業員数 | 常時雇用する労働者2人以上300人以下等 |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(東京しごと財団へお問い合わせください) |
| 補助率 | 3分の2 |
| 申請受付 | 説明会・見学ツアー=令和8年4月30日から/導入支援・助成金申込み=令和8年6月1日から令和9年12月31日まで |
| 公式サイト | 東京しごと財団「ABWオフィス促進助成金」 |

いきなり申請できない、という意外な条件
多くの助成金は「必要書類を揃えれば申請できる」ものですが、この助成金は違います。説明会への参加が、導入支援の申込みと助成金申請の両方の必須要件です。オフィス改修の見積を先に取っても、説明会に出ていなければ申請の土俵に上がれません。
流れは次のとおりです。
- 説明会・オフィス見学ツアーに参加する(令和8年4月30日から受付)
- 専門家によるABW導入支援に申し込む
- 導入支援の決定を受ける
- 助成金を申請する(令和8年6月1日から)
- 事業計画書・経費明細書・誓約書等を提出する
- 実績報告書を提出する(助成対象期間の終期から3か月以内、最長令和10年3月31日まで)
「まず改修から始めて、あとで助成金を探す」という順番では対象外になります。ABW化を検討し始めた段階で、まず説明会の日程を確認するのが最初の一手です。
テレワークトータルサポート助成金との違い
同じ東京都の告知の中で、テレワーク機器の導入を助成する「テレワークトータルサポート助成金」も同時に案内されています。この2つは別制度です。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| ABWオフィス促進助成金 | オフィスの改修費用が対象(ABW導入支援とセット) |
| テレワークトータルサポート助成金 | テレワーク機器の導入費用が対象(別記事で詳しく解説) |
オフィス改修とテレワーク機器の両方を検討している企業は、どちらも並行して準備できるか東京しごと財団に確認することをおすすめします。
よくある質問
説明会はオンラインでも参加できますか?
参加形式の詳細は公式ページ・募集要項に案内があります。東京しごと財団企業支援部雇用環境整備課ABWオフィス促進係へお問い合わせください。
助成率3分の2の上限額はいくらですか?
公式ページに具体的な上限額の記載はありません。募集要項に定めがある可能性があるため、東京しごと財団へ直接ご確認ください。
300人を超える企業は対象外ですか?
対象になりません。常時雇用する労働者が2人以上300人以下等の要件を満たす都内中小企業等が対象です。
