「東京都の医療機器補助金は上限1億円」という情報だけを見て、新規に応募できると思っていませんか。この制度は、すでにプロジェクトに採択されている特定の企業だけが対象になる、やや特殊な継続支援です。令和6年度分の募集(2024年12月16日〜23日)はすでに終了しています。
新規に医療機器開発の支援を探している事業者は、この記事で線引きを確認したうえで、別の入口を探す必要があります。
先端医療機器アクセラレーションプロジェクト補助事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 先端医療機器アクセラレーションプロジェクト補助事業(継続) |
| 対象業種 | 医療機器開発(製造業) |
| 利用目的 | 研究開発・実証、設備投資 |
| 対象地域 | 東京都内 |
| 従業員数 | 300名以下が目安(プロジェクト採択時点の要件) |
| 補助上限額 | 上限1億円 |
| 補助率 | 補助対象経費の3分の2以内 |
| 申請受付 | 令和6年度は終了(2024年12月16日〜23日) |
| 公式サイト | 東京都産業労働局商工部創業支援課 |

「毎年度更新が必要」とはどういう意味か
制度名に「【★・毎年度更新が必要】」と付いているのを見て、何を更新するのか気になった方もいるはずです。これは、令和3年度に本プロジェクトへ採択された特定企業が、支援を継続するために毎年度手続きを行うという意味です。新規募集ではなく、既存の採択企業向けの継続手続きにあたります。
対象は従業員300名以下の中小企業で、医療機器分野の開発に取り組む企業です。ただし、対象になるのは令和3年度の採択時点で選ばれた1社であり、新規にこの補助金へ応募できる窓口ではありません。
対象になるのか、ならないのか
| 対象になる | 対象にならない |
|---|---|
| 令和3年度にプロジェクトへ採択され、継続して集中支援を受けている企業 | これから医療機器開発に着手する新規の事業者 |
| 都が派遣する専門家の支援を受けながら開発・事業化を進める採択企業 | プロジェクトに採択されていない一般の医療機器メーカー |
この補助金は新規公募ではなく、既存採択企業の継続支援という点を取り違えると、応募できるはずのない制度に時間を使うことになります。
よく誤解されるポイント
「上限1億円」という金額だけを見て、新規参入の医療機器メーカーが「うちも応募できるのでは」と考えるケースが起こりやすい制度です。実際には、既存の採択企業に限定された継続支援であり、一般公募とは性質が異なります。
新規に医療機器開発の資金を探している場合は、東京都の別の助成事業(TOKYO戦略的イノベーション促進事業や、ものづくり系の補助金)、あるいは国のAMED(日本医療研究開発機構)の公募を確認するほうが現実的です。
次回の動きに備えて確認すべきこと
この制度自体への新規応募はできませんが、東京都の医療機器分野への支援は他にも存在します。医療機器開発を計画している事業者は、次を確認しておくと機会を逃しません。
- 東京都産業労働局商工部創業支援課(03-5320-4693)に、医療機器分野で使える他の助成制度がないか問い合わせる
- TOKYO戦略的イノベーション促進事業など、技術開発全般を対象にした制度の応募要件を確認する
- 医療機器分野は薬機法上の承認プロセスも絡むため、認定経営革新等支援機関(商工会議所・金融機関・税理士等、国が認定した支援機関)に事業計画の相談をしておく
よくある質問
新規で先端医療機器の開発支援を受けたい場合はどうすればよいですか?
この補助事業は既存採択企業向けの継続支援のため、新規応募の窓口ではありません。東京都産業労働局商工部創業支援課(03-5320-4693)に、医療機器分野で利用できる他の制度がないか問い合わせることをおすすめします。
補助率3分の2はどのような経費に適用されますか?
公式情報では「補助対象経費の3分の2以内」とのみ記載されており、具体的な経費区分の詳細は公開ページに明記がありません。対象企業には個別に案内されているとみられます。
この制度は今後も継続しますか?
継続支援である性質上、令和3年度採択企業への支援が続く限り制度は存続すると考えられますが、公式な継続方針の明言は確認できていません。
