輸入原料の価格が上がるたび、配合飼料のコストは経営を直撃します。販売価格にすべて転嫁できるわけではない以上、この差額をどう埋めるかが畜産経営の課題になります。愛知県は、四半期ごとに支援金でこの負担の一部を穴埋めする仕組みを用意しています。
対象は愛知県内に農場を有する畜産農家等。「配合飼料」「配合飼料主原料(単味)」「粗飼料」の3つの支援金があり、要件を満たせば複数を同時に受け取れます。現在の対象期間は令和8年度第2四半期(令和8年7月〜9月分)で、支払いは令和8年12月下旬(予定)です。
令和8年度配合飼料・粗飼料価格高騰対策支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(畜産農家・畜産経営体) |
| 制度名 | 令和8年度配合飼料・粗飼料価格高騰対策支援事業 |
| 対象業種 | 畜産業(酪農・肉用牛・養豚・養鶏等) |
| 利用目的 | 配合飼料・配合飼料主原料・粗飼料の価格上昇分の補填 |
| 対象地域 | 愛知県内に農場を有する畜産農家等 |
| 従業員数 | 規定なし(個人・法人の畜産経営体が対象) |
| 補助上限額 | 単価は算定式による(下記参照)。予算の範囲内で交付 |
| 補助率 | 配合飼料・配合飼料主原料は輸入原料価格の上昇分の4分の1以内、粗飼料は輸入粗飼料価格の上昇分の2分の1以内 |
| 申請受付 | 対象期間 令和8年7月〜9月分(第2四半期)。参加申込・請求書類の提出期限は事業主体ごとに設定 |
| 公式サイト | 愛知県「令和8年度配合飼料・粗飼料価格高騰対策支援事業について」 |

3つの支援金は、それぞれ計算方法が違う
- 基金対象配合飼料に係る支援金:配合飼料価格安定制度に加入している農家が対象。支援金単価は、令和8年度第2四半期の輸入原料価格相当額の平均から、令和3年度の平均を差し引いた金額の4分の1以内です。
- 配合飼料主原料(単味)に係る支援金:ビートパルプ・とうもろこし・こうりゃん・大豆油かす・大麦・小麦などの単味原料が対象。四半期の合計が1トン以上、かつ飼養頭羽数が基準以上(採卵鶏100羽、肉用牛1頭など)でないと対象になりません。
- 粗飼料価格高騰対策支援金:輸入乾牧草(ストロー類含む)・輸入稲わらが対象。牛を飼養する畜産農家に限られ、支援金単価は輸入粗飼料価格の上昇分の2分の1以内です。
提出先を間違えると受け取れない
配合飼料価格安定制度に複数の団体(JAあいち経済連・県酪・配合飼料価格安定基金協会・日本養鶏農業協同組合連合会)と契約している場合、書類は乳用牛を飼養していれば県酪、それ以外は原則JAあいち経済連というように、提出先が1つに決まっています。複数の団体に重複して書類を提出することはできません。どこにも該当しない場合は、令和8年10月7日までに愛知県農業水産局畜産課(052-954-6425)へ連絡する必要があります。
よくある質問
配合飼料と粗飼料、両方の支援金を受け取れますか?
要件を満たせば、両方受け取れます。粗飼料の支援金は牛を飼養する畜産農家が対象で、配合飼料の支援金とは別枠です。
飼養頭羽数の基準はどのくらいですか?
配合飼料主原料の支援金は、採卵鶏100羽、肉用鶏500羽、肥育豚5頭、種豚2頭、乳用牛1頭、肉用牛1頭、うずら1,000羽等が加入基準です。この基準に対して納品数量が見合っていないと県が判断した場合、対象外になります。
次の四半期(第3四半期以降)はどうなりますか?
公式ページに次期分の記載なし(愛知県農業水産局畜産課へお問い合わせください)。この事業は四半期ごとに単価が見直される仕組みのため、次期分は改めて案内が出ると考えられます。
