工場や拠点を広げたくても、県内にまとまった土地がなかなか見つからない。愛知県は2025年度、水素・アンモニア・CCUS(二酸化炭素の回収・貯留・利用)の拠点になり得る土地を調べ、県内7箇所の候補地を整理しました。この補助金は、その候補地を含む愛知県全域で、事業者が水素供給等の拠点構築に踏み出せるかどうかを調べる調査費用を支援する制度です。
対象は水素・アンモニア・CCUSのサプライチェーン構築に関わる事業者・事業協同組合等。補助率は3分の2以内、補助限度額は2,000万円です。現在は二次公募が進行中で、受付期間は令和8年7月17日〜8月19日午後3時必着となっています。
水素サプライチェーン構築検討調査費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・事業協同組合等) |
| 制度名 | 水素サプライチェーン構築検討調査費補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(水素・アンモニア・CCUSの拠点構築に関わる事業者) |
| 利用目的 | 拠点構築の事業化可能性調査(実施設計・事業化そのものは対象外) |
| 対象地域 | 愛知県全域 |
| 従業員数 | 規定なし(資金調達力・実施体制があることが条件) |
| 補助上限額 | 2,000万円 |
| 補助率 | 3分の2以内 |
| 申請受付 | 【二次公募】令和8年7月17日〜8月19日午後3時必着 |
| 公式サイト | 愛知県「水素サプライチェーン構築検討調査費補助金」 |

「調査」までが対象、実施設計はまだ先
この補助金がカバーするのは、あくまで事業化できるかどうかを見極める調査です。実施設計や実際の設備整備は対象に含まれません。製造場所・年間供給量・供給方法・必要な規制緩和・事業開始までのスケジュールといった項目を、50ページ以上の報告書にまとめて提出する必要があります。調査の結果「事業化は難しい」という結論になっても、適切な検討がなされていれば補助の対象になる設計です。
支払いは精算払いのみ
補助金の支払いは、事業終了後の精算払いが原則です。前払い・概算払いには対応していないため、調査にかかる委託費や人件費は、いったん自社で立て替える資金計画が必要になります。証拠書類(見積書・発注書・納品書・請求書・支払資料)は補助金交付申請書に記載した事業者名で一致させておく必要があり、個人口座や別法人名義での決済は対象外になる点も見落としやすいところです。
対象経費と対象外経費
対象経費は、人件費、委託費・外注費、補助員人件費、備品費(リース・レンタルに限る)、その他諸経費(謝金・旅費・印刷製本費など)です。一方で、土地・建物にかかる経費、汎用性のあるパソコン・プリンター等の購入費、原則として中古品の購入費は対象外とされています。
よくある質問
同じ候補地について複数の用途で申請できますか?
はい。1つの候補地について「水素製造」と「CCUS」のように複数の用途で検討することは可能です。ただし、同一事業者が同じ候補地で複数申請することはできません。
共同申請はできますか?
できます。ただし補助上限額は幹事法人と共同申請者全体を合わせた金額になります。外注・委託先の企業は共同申請者に含める必要はありません。
二次公募の説明会はありますか?
開催されません。公式ページによると、二次公募では説明会を行わない方針です。
