新分野への挑戦。その一次試作品の開発費を、浜松市が2分の1・最大100万円補助します。対象は市内の中小企業者です。令和8年度は三次募集まで実施しており、受付は8月7日午後3時までです。申請すれば必ずもらえる制度ではありません。プレゼンテーション審査があります。
浜松市新事業挑戦事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 浜松市新事業挑戦事業費補助金(令和8年度三次募集) |
| 対象業種 | 業種指定なし(重点7分野の新事業に取り組む中小企業者) |
| 利用目的 | 新分野(重点7分野)における一次試作品の開発 |
| 対象地域 | 静岡県浜松市 |
| 従業員数 | 中小企業基本法上の中小企業者に該当すること(業種ごとに資本金・従業員数の上限あり。どちらか一方を満たせばよい) |
| 補助上限額 | 1件あたり100万円 |
| 補助率 | 対象経費の2分の1以内 |
| 申請受付 | 令和8年7月7日〜8月7日午後3時まで(三次募集)(受付終了) |
| 公式サイト | 浜松市「令和8年度浜松市新事業挑戦事業費補助事業の三次募集について」 |

対象になる事業者・7分野
補助対象者は、次のいずれかに該当し、市税を滞納しておらず、市内に研究開発・事業化拠点を持つ事業者です。
- 市内に事務所を持つ中小企業者
- 新たに市内に事務所を置いて事業を始める中小企業者
- 上記のいずれかを1者以上含む、2者以上で組織する共同体
対象者は中小企業基本法上の中小企業者であることが前提です。業種ごとに資本金・従業員数の上限が決まっており、製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は1億円以下または100人以下、小売業は5,000万円以下または50人以下、サービス業は5,000万円以下または100人以下。どちらか一方を満たせば該当します。この定義には個人事業主も含まれます。
見落としやすい制限が1つあります。直近2年連続で採択を受けた事業者は、三次募集に申請できません。令和6・7年度に続けて採択された事業者は対象外です。
対象事業は次の7分野に限られます。
- 次世代輸送用機器関連事業
- 健康・医療関連事業
- 新農業関連事業
- 環境・エネルギー関連事業
- 光・電子関連事業
- デジタル関連事業
- ロボティクス関連事業
7分野に該当したうえで、次の要件をすべて満たす必要があります。
- 補助対象期間内に一次試作の開発ができること
- 将来的に事業化(成果品の販売)を見込むこと
- 地域経済への波及効果が大きく、社会貢献度が高いこと
- 試作・実証を繰り返す研究開発要素が高いこと
具体的なイメージは、次のような事業者です。
- 自動車部品メーカーが、次世代輸送用機器分野で軽量化した新部品の試作品を開発する
- 医療機器メーカーが、健康・医療分野でウェアラブル型センサーの試作機を開発する
- IT企業が、デジタル分野で製造現場向けAI検査システムの試作を開発する
補助額のシミュレーション
対象経費は6項目です。原材料・部品等購入費、開発設計費、外注委託費、技術指導導入費、借損料、消耗品費(1件10万円未満)。開発設計費と外注委託費は、それぞれ総事業費の2分の1が上限です。
補助率・上限額は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 対象経費の2分の1以内 |
| 補助上限額 | 1件あたり100万円 |
| 補助対象期間 | 交付決定日〜令和9年2月28日 |
総事業費のパターン別に試算すると、次のようになります。
- 総事業費180万円(試作部品の材料費+外注加工費): 2分の1補助で90万円
- 総事業費250万円(センサー試作機の部品購入+技術指導委託費): 2分の1なら125万円ですが、上限100万円で頭打ちになり、交付額は100万円
- 総事業費150万円(開発設計費を含むプロトタイプ開発): 2分の1補助で75万円。ただし開発設計費は75万円までしか計上できません(総事業費の50%以内)
プレゼンテーション審査がある
申請すれば必ずもらえる制度ではありません。有識者等の審査会で、申請者自身がプレゼンテーションを行います。製品と事業計画の説明です。先着順ではないので、実現可能性・波及効果を口頭で説明する準備が必要です。
事業終了後にも、開発製品の仕様・性能と収支決算のプレゼンテーションがあります。交付決定額が申請希望額と一致しないこともあります。満額100万円を前提に資金計画を組むのは避けてください。
申請から交付までの重要なタイミングと必要書類
流れは「交付申請」→「審査会(プレゼンテーション)」→「交付決定」→「事業実施」→「実績報告(プレゼンテーション含む)」です。三次募集の交付決定は、令和8年9月初旬ごろの予定です。
タイミング別の必要書類は次のとおりです。
- 交付申請時: 交付申請書、見積書の写し(1件50万円以上の経費、開発設計費を除く)、会社定款および申請者概要が分かる資料、直近2期分の決算関係書類、市民税・県民税・森林環境税特別徴収義務者指定通知書の写し、履歴事項全部証明書の写し
- 審査会: 製品・事業計画のプレゼンテーション資料
- 交付決定後〜事業実施: 補助対象期間内(交付決定日〜令和9年2月28日)に発注・実施・支払いを完了
- 実績報告時: 開発製品の仕様・性能や収支決算のプレゼンテーション、実績報告書一式
書類は紙提出に加え、データ化したものをDVD等の電子媒体で提出します。
三次募集の受付期間
令和8年度は年3回の募集が行われています。
| 募集回 | 受付期間 |
|---|---|
| 一次募集 | 令和8年3月24日〜4月30日午後3時まで |
| 二次募集 | 令和8年5月11日〜6月30日午後3時まで |
| 三次募集 | 令和8年7月7日〜8月7日午後3時まで |
三次募集より後の追加募集があるかどうかは、公式ページに記載がありません。今年度に申請するなら、8月7日午後3時が最後の機会と考えて準備してください。
よくある質問
個人事業主でも申請できますか?
できます。中小企業基本法上の中小企業者には個人事業主も含まれます。業種ごとの資本金・従業員数の基準を満たせば対象です。
審査で不採択になることはありますか?
あります。有識者等による審査会でのプレゼンテーション審査を経て、交付の可否と金額が決まります。見られるのは事業の新規性・実現可能性・地域経済への波及効果です。書類だけでなくプレゼンの準備も必要です。
三次募集に落選したら、次のチャンスはありますか?
三次募集より後の追加募集は、2026年7月時点で公式ページに記載がありません。次年度以降の募集情報は、浜松市・浜松地域イノベーション推進機構の公式サイトで確認してください。
