「新事業挑戦事業費補助金と何が違うのですか?」という質問をよく受けます。結論から言うと、対象にするステージが違います。新事業挑戦は一次試作の開発だけが対象で上限100万円。新産業創出は、その先の研究開発・製品化・社会課題解決型の3区分で、上限は最大1,000万円です。
浜松市新産業創出事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 浜松市新産業創出事業費補助金(令和8年度三次募集) |
| 対象業種 | 業種指定なし(重点7分野の新技術・新製品開発に取り組む中小企業者) |
| 利用目的 | 研究開発・製品開発・社会課題解決型イノベーションの実施 |
| 対象地域 | 静岡県浜松市 |
| 従業員数 | 中小企業基本法上の中小企業者に該当すること(業種ごとに資本金・従業員数の上限あり。どちらか一方を満たせばよい) |
| 補助上限額 | 研究開発補助金500万円/製品開発補助金1,000万円/社会課題解決型イノベーション補助金1,000万円 |
| 補助率 | 対象経費の1/2以内(3メニュー共通) |
| 申請受付 | 令和8年7月7日〜8月7日午後3時まで(三次募集) |
| 公式サイト | 浜松市「令和8年度浜松市新産業創出事業費補助事業の三次募集について」 |

新事業挑戦事業費補助金と何が違うのか
3つの補助メニューがあります。金額のレンジと下限額で線引きされています。
| 補助メニュー | 下限額 | 上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 研究開発補助金 | 100万円 | 500万円 | 対象経費の1/2以内 |
| 製品開発補助金 | 150万円 | 1,000万円 | 対象経費の1/2以内 |
| 社会課題解決型イノベーション補助金 | 150万円 | 1,000万円 | 対象経費の1/2以内 |
新事業挑戦事業費補助金との違いは、対象にするステージです。新事業挑戦は「一次試作品の開発」だけが対象で、上限100万円。新産業創出は、その先の研究開発から製品化、社会課題解決型のビジネス化まで踏み込みます。どちらか一方しか申請できない、という制限は公式ページに明記がありません。ただし対象事業の内容が重なる場合は、どちらのメニューで申請すべきか窓口に相談したほうが確実です。
対象になる事業者・7分野
補助対象者は次のいずれかです(新事業挑戦事業費補助金と同じ枠組みです)。
- 市内に事務所を持つ中小企業者
- 新たに市内に事務所を置いて事業を始める中小企業者
- 上記のいずれかを1者以上含む、2者以上の共同体
対象者は中小企業基本法上の中小企業者です。業種ごとに資本金・従業員数の上限が決まっており(製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下等)、どちらか一方を満たせば該当します。個人事業主も含まれます。
直近2年連続で採択を受けた事業者、令和7年度に採択された事業者は、三次募集に申請できません。
対象分野は7つです。
- 次世代輸送用機器関連事業
- 健康・医療関連事業
- 新農業関連事業
- 環境・エネルギー関連事業
- 光・電子関連事業
- デジタル関連事業
- ロボティクス関連事業
対象になるかどうか、具体例で見ます。
- 対象になる例: 医療機器メーカーが、健康・医療分野で新型センサーの製品化・量産設計まで進める(製品開発補助金)
- 対象になる例: IT企業が、デジタル分野で介護現場の人手不足を解決するAIシステムをビジネスモデルとして確立する(社会課題解決型イノベーション補助金)
- 対象にならない例: 既存事業とほぼ同じ商品のマイナーチェンジ。7分野への該当・新規性が求められます
対象経費と補助額のシミュレーション
対象経費は7項目です。原材料・部品等購入費、開発設計費(総事業費の50%以内)、機器設備費、外注委託費(総事業費の50%以内)、販路開拓費(総事業費の20%以内)、交通費、借損料、消耗品費です。
補助メニュー別に試算します。
- 研究開発補助金(総事業費600万円のケース): 2分の1補助で300万円。下限100万円・上限500万円の範囲に収まります
- 製品開発補助金(総事業費2,200万円のケース): 2分の1なら1,100万円ですが、上限1,000万円で頭打ちになり、交付額は1,000万円
- 社会課題解決型イノベーション補助金(総事業費280万円のケース): 2分の1補助で140万円。下限150万円に届かないため、この規模だと対象外になります
下限額に届かない小規模な取り組みは、この補助金の対象になりません。総事業費を見積もる段階で、どのメニューの下限・上限に収まるか確認しておく必要があります。
審査は2段階:書類審査とプレゼンテーション
審査は一次(書類)と二次(プレゼンテーション)の2段階です。一次審査は令和8年8月中旬、二次審査は令和8年8月下旬の見込みです。交付決定は9月初旬。
事業実施期間は交付決定〜令和9年2月28日。実績審査は令和9年2月上旬、補助金の振込は令和9年4月の見込みです。振込まで半年以上かかる計算です。資金は先に自社で立て替える前提で計画してください。
申請から交付までの必要書類
- 交付申請時: 交付申請書、見積書の写し(1件50万円以上の経費)、企業定款・概要資料、直近2期分の決算書または確定申告書、税特別徴収通知書、履歴事項全部証明書、補足資料
- 審査会: プレゼンテーション資料
- 交付決定後: 事業実施(9月初旬〜令和9年2月28日)
- 実績報告: 実績審査(令和9年2月上旬)
書類は紙とデータ(DVD等)の両方で提出します。
三次募集の受付期間
| 募集回 | 受付期間 |
|---|---|
| 三次募集 | 令和8年7月7日〜8月7日午後3時まで |
一次・二次募集の具体的な受付期間は、三次募集の公式ページに記載がありません。申請を検討するなら、来年度以降は早い募集回から動くほうが安全です。
よくある質問
研究開発補助金と製品開発補助金、どちらを選べばいいですか?
事業の進み具合で判断します。まだ研究開発の段階なら研究開発補助金(上限500万円)、製品化・量産設計まで進んでいるなら製品開発補助金(上限1,000万円)です。迷う場合は、申請前に浜松地域イノベーション推進機構へ相談してください。
個人事業主でも申請できますか?
できます。中小企業基本法上の中小企業者には個人事業主も含まれます。業種ごとの資本金・従業員数の基準を満たせば対象です。
新事業挑戦事業費補助金と両方に申請できますか?
公式ページに、併願を禁止する明記はありません。ただし対象事業の内容が重なる場合は、どちらのメニューで申請すべきか窓口に確認したほうが確実です。
免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助額・補助率・対象経費・申請要件・受付期間は変更される場合があるため、申請前に必ず浜松市の公式ページおよび最新の募集案内でご確認ください。
出典(一次情報)

