空き店舗なら、どこに出店しても補助が出るのか。出ません。募集要項は「空き店舗」を5つの条件で定めていて、閉店から賃貸借契約の日まで3か月以上、店として使われていない1階か2階の店舗だけが当てはまります。
条件に合えば、改装費と備品購入費の1/2(上限70万円)が出ます。出店後は商工会・商店会への入会と営業の継続が付くので、続け方まで決めてから申請します。
鎌ケ谷市 空き店舗活用補助金の要点まとめ
正式名:鎌ケ谷市空き店舗活用補助金(令和8年度)
だれが
- 申請者
- 空き店舗を賃借して出店する個人・法人
- 対象業種
- 小売業・飲食業・サービス業など(事務所・倉庫のみは不可)
- 利用目的
- 空き店舗の改装・備品購入による出店
- 対象地域
- 千葉県鎌ケ谷市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 70万円(千円未満切捨て)
- 補助率
- 対象経費の1/2以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年5月1日〜2027年1月15日(予算枠がなくなり次第終了)
- 事業の完了
- 2027年2月末までに工事と支払いを完了
借りたい物件は空き店舗に当たる?
募集要項の定義は次の5つで、すべて満たす必要があります。
- 鎌ケ谷市内にある店舗
- 過去に店として営業した実績がある
- 直近の閉店日から賃貸借契約の日まで、3か月以上営業されていない
- 地上1階か2階にある
- 大規模小売店舗立地法の大規模小売店舗(大型の商業施設)に当たらない
3つ目が見落とされやすい条件です。数えるのは、前の店の閉店日から自分が賃貸借契約を結ぶ日までの期間です。閉店して間もない物件は、契約日が早すぎると当てはまりません。
用途地域(都市計画で決まる、地域ごとの建物の使い方の制限)によっては、立地できない店舗や業種があります。物件を決める前に商工観光課へ確認してください。
出店する人の条件は?
次のすべてに当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 6
フランチャイズ方式の出店は、市内在住の個人か市内に本店のある法人に限り対象です。ほかに、週40時間以上の営業が見込まれることと、必要な資格を開業までに持つ見込みであることが求められます。交付決定者には、翌年度と翌々年度の実績報告会への出席も求められます。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 事務所や倉庫として使う
- ✕ 貸主が親族である
- ✕ 改装や備品購入を始めてから申請する
- ✕ 市外在住の個人のFC出店
勘違いしやすい点
- 「空き店舗」の中身:商店街の中にあっても、閉店から3か月たっていなければ対象外です。2階の店舗は対象ですが、3階以上は対象外です。
- 補助金は出店して終わりではない:交付決定の日から原則5年以上の在会と、2年以上の営業継続が求められます。短期間で閉める予定なら向きません。
- 市内で営業中の人の移転:すでに市内の店舗で営業している人は、交付決定の日から1年間、その店舗を空き店舗にしないことが条件です。
- ほかの空き店舗補助との重複:市以外が実施する空き店舗の補助金は受けられません。一方、鎌ケ谷市コミュニティビジネス事業・ベンチャービジネス事業補助金とは、対象経費が重ならない範囲で併用できます。
いくら戻ってくる?
対象経費の1/2以内で、上限は70万円です。千円未満は切り捨てます。上限の70万円に届くのは、対象経費が140万円以上のときです。
- 改装100万円と備品40万円(計140万円):140万円 × 1/2 = 70万円(上限ちょうど)
- 内装工事だけ60万円:60万円 × 1/2 = 30万円
- 税込220万円の改装工事(消費税10%として税抜200万円):200万円 × 1/2 = 100万円 → 上限の70万円
消費税は対象経費に入りません。見積書は税抜の金額で見ます。
何に使える?
対象にならないもの
- 消費税など税の性質を持つもの
- 振込手数料
- ポイントで支払った分
- 1万円以下の備品、開店に必須でない備品
- 交付申請より前に着手した工事・購入
対象になるもの
- 内装工事・外装工事
- 給排水衛生設備工事・空調設備工事
- サイン工事・電気照明工事
- 開店に必須で1万円を超える備品の購入費
発注先は、市内の事業者を選ぶよう努めることとされています。義務ではなく努力義務です。
申請の流れ
- 商工観光課に事前協議を申し込む(出店希望者→商工観光課。申請書類を出す前に連絡する)
- 事業計画書と見積もりを用意する(出店希望者→千葉県産業振興センター・施工業者。事業計画書は同センターの確認が要り、要予約)
- 賃貸借契約と改装契約を結ぶ(出店希望者→貸主・施工業者。この時点では交付できるかは未定)
- 交付申請書と添付書類を窓口に出す(出店希望者→商工観光課。2027年1月15日まで)
- 改装工事に着手する(出店希望者・施工業者。交付決定の通知より前でも着手できるが、決定前は交付可否が未定)
- 交付決定の通知を受ける(市→出店希望者)
- 改装費を支払い、2027年2月末までに完了する。支払いから20日以内に実績報告書を出す(出店希望者→商工観光課。開店し、商工会・商店会に入会する)
- 確定通知を受けて、請求書を出す(出店希望者→商工観光課。そのあと補助金が振り込まれる)
申請書類は持参です。受付は平日の8時30分から17時まで(12時から13時を除く)で、来庁の前に商工観光課への連絡が要ります。フローチャートでは、賃貸借契約が交付申請より前に置かれています。空き店舗の3か月は契約日で数えるので、契約を結ぶ前に、物件が定義に当たるかを事前協議で確かめてください。
必要な書類
準備できた 0 / 9
市の案内ページには、商工会・商店会加入状況確認届の様式もあります。商工会長と商店会長の印を受ける書式ですが、提出する時期は募集要項に書かれていません。事前協議で確かめてください。
事業計画書は、千葉県産業振興センターの確認を受けたものを出します。申請者が個人なら住所を確認できるものの写し、法人なら定款などが要ります。特許・認証・資格などの写しも添えます。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 申請前に着手した:交付申請より前に始めた改装工事や備品購入は、対象になりません。
- 予算枠がなくなった:2027年1月15日より前でも、補助金の枠がなくなり次第終了します。
- 条件を守れなかった:要綱に違反したときや虚偽・不正な手段で受けたときは、全部または一部の返還を求められます。
- 事業を変える・やめる:変更や中止になるときは、速やかに第4号様式を出します。
よくある質問
創業前でも申請できますか?
申請できます。対象は「空き店舗を賃借して出店する個人又は法人」で、開業からの年数を求める記載は募集要項にありません。事業計画書は千葉県産業振興センターの確認を受けてから出します。確認は要予約です。また、必要な資格がある業種は開業までに持つ見込みであることが求められます。まず商工観光課へ事前協議を申し込んでください。
フランチャイズでの出店は対象ですか?
市内在住の個人、または市内に本店のある法人が出店する場合に限り対象です。市外在住の個人と、市外に本店のある法人によるフランチャイズ方式の出店は対象外です。直営店として本部が出店する場合の扱いは公式ページに書かれていません。判断に迷うときは、契約の前に商工観光課へ事前協議で確かめるのが確実です。
事務所や倉庫として借りるのも対象ですか?
対象外です。空き店舗を専ら事務所や倉庫として使う事業は、補助の要件に当たらないと募集要項に書かれています。対象事業は、商店会の集客やイメージアップに役立つ小売業・飲食業・サービス業などです。事業の詳細は事前協議の際に確認することになっているので、業種が境目にある場合は物件を決める前に相談してください。
改装の契約を先にしてしまいました。申請できますか?
交付申請より前に行った改装工事費用や備品購入費用は対象になりません。申請前に事業へ着手した場合も、補助の対象外です。フローチャートでは、賃貸借・改装の契約は交付申請の前に置かれ、工事への着手は申請の後です。契約だけなら工事に入っていない段階ですが、扱いは公式ページに明記がありません。工事を始める前に商工観光課へ連絡して、申請できるかを確かめてください。
備品はいくらから対象になりますか?
店舗の開店にあたって必須となる、1万円を超える備品の購入費が対象です。1万円以下のものや、開店に必須とはいえないものは含まれません。消費税、振込手数料、ポイントで支払った分も対象外です。見積書や領収書で、税抜の金額とポイント利用の有無が分かるようにそろえておくと、実績報告で迷いません。
商店会と商工会は、どこに入ればいいですか?
鎌ケ谷市商工会と、指定商店会の両方に入会します。指定商店会は募集要項に10団体が載っていて、東武鎌ヶ谷駅西口商店会、大仏商店会、すずらん通り商店会などです。出店する場所に応じてどの商店会に入るかは、募集要項から読み取れません。物件を決めたら、商工観光課に入会先を確かめてください。交付決定の日から原則5年以上の在会が必要です。
出店したあと、何年営業すればいいですか?
交付決定の日から2年以上、継続して営業する必要があります。商工会と指定商店会には、同じ日から原則5年以上在会します。現に市内の店舗を持つ人は、交付決定の日から1年間、その店舗を空き店舗にしないことも条件です。これらを守れないときは、補助金の返還を求められることがあります。
申請の締切はいつですか?
申請期間は2026年5月1日から2027年1月15日までで、補助金の枠がなくなり次第終了します。ただし1月15日に出せば間に合うわけではありません。2027年2月末までに工事と支払いを完了し、支払い後20日以内に実績報告書を出すためです。事業計画書の確認にも予約が要るので、早めに事前協議を始めてください。
補助は何回受けられますか?
1補助対象者につき、年度中に1回限りです。1回の申請で、改装費と備品購入費を合わせて対象経費にできます。上限は70万円なので、合計の経費が140万円を超えても補助額は増えません。複数の店舗を出す場合の扱いは公式ページに書かれていないため、2店目以降を考えているときは商工観光課へ確認してください。
貸主が親族の物件は使えますか?
使えません。活用する空き店舗の所有者が親族でないことが、主な補助要件に入っています。親族の範囲は募集要項に書かれていません。所有者が親戚や配偶者の家族にあたる場合は、申請の前に商工観光課へ事前協議で確かめてください。契約を結んだあとに対象外と分かると、計画をやり直すことになります。
他の補助金と併用できますか?
鎌ケ谷市コミュニティビジネス事業・ベンチャービジネス事業補助金とは、補助対象経費が重ならない範囲で併用できます。一方、市以外が実施する空き店舗の活用に関わる補助金や助成金を受けている場合は、この補助金を受けられません。県や国の別の制度を使う予定があるときは、同じ経費を二重に出さないよう、先に商工観光課へ相談してください。
問い合わせ先はどこですか?
鎌ケ谷市 市民生活部 商工観光課 商工観光係(電話 047-445-1240)です。市役所の開庁時間は平日の8時30分から17時までです。申請書類の持参前にも連絡が必要なので、事前協議と来庁の予約をあわせて電話で取ると進めやすくなります。事業計画書の確認を受ける千葉県産業振興センターの電話は043-299-2901です。
