北九州市米国関税措置に対する新規チャレンジ支援事業助成金は、令和7年度分の受付が2025年12月26日で終了しました。米国の関税措置の影響を受けた、または受けるおそれのある市内中小企業を対象に、新たな事業展開の費用を助成する制度です。
一般的な設備投資補助金とは違い、「外部環境の急変への対応」という一時的な政策課題に応じて設けられた制度である点が特徴です。今後も同種の措置が続くとは限りません。
北九州市米国関税措置に対する新規チャレンジ支援事業助成金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 米国関税措置に対する新規チャレンジ支援事業助成金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(中小企業基本法第2条第1項各号に掲げる者) |
| 利用目的 | 販路拡大、効率化・高収益化、事業変革等の新たな事業展開 |
| 対象地域 | 北九州市内に事務所・事業所を有する事業者 |
| 従業員数 | 中小企業基本法に定める中小企業者の範囲内 |
| 補助上限額 | 100万円(下限10万円) |
| 補助率 | 2/3以内 |
| 申請受付 | 令和7年度分は終了(2025年7月15日〜12月26日) |
| 公式サイト | 北九州市「米国関税措置に対する新規チャレンジ支援事業助成金のご案内」(保存版) |

制度の内容
対象は、米国関税措置の影響を受けている、または受けるおそれのある北九州市内の中小企業です。中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者(業種ごとに資本金と従業員数の上限が決まっており、製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は1億円以下または100人以下、小売業は5,000万円以下または50人以下、サービス業は5,000万円以下または100人以下。どちらか一方を満たせば該当します)で、個人事業主も含まれます。
具体的な要件として、直近3か月間の売上が前年同期比で5%以上減少している、または5%以上の減少が見込まれることが挙げられています。対象となる取組は、効率化・高収益化、新規事業・事業再構築、新商品・サービス開発、販路拡大の営業活動、新規出店、省エネ投資など幅広く設定されています。
補助率は対象経費の2/3以内、上限100万円(下限10万円)です。予算規模は約2,000万円で、想定採択数は約20社とされています。
なぜ「関税措置」という特定の外部要因に絞った助成金なのか
通常の補助金は、業種や設備の種類で対象を区切ります。この助成金は違います。対象を絞っているのは業種ではなく「米国関税措置の影響を受けたかどうか」という一点です。
これは、特定の国際情勢の変化によって売上が急減した事業者を、迅速に下支えするために設計された制度だと読み取れます。通常の補助金公募には数か月〜半年の準備期間がありますが、こうした情勢対応型の制度は発動から募集終了までのサイクルが短く、機動的に組まれる傾向があります。次にまた同種の情勢変化が起きた際、同じような助成金が組まれる可能性はありますが、断定はできません。
次回公募に向けて準備しておくこと
令和7年度分は終了しましたが、対米関税の影響が続く場合、北九州市が同種の支援策を再度講じる可能性は考えられます。次に備えて次を整理しておくと動きが早くなります。
- 直近3か月間の売上高(前年同期比の増減が分かる資料)
- 米国関税措置による影響を具体的に説明できる資料(取引先・輸出入品目など)
- 新たな事業展開の計画書の骨子(販路拡大・新商品開発・省エネ投資など)
よくある質問
米国向け輸出をしていない事業者でも対象になりますか?
公開情報には「影響を受けている、または受けるおそれのある」という表現があり、直接の輸出企業に限定されない可能性があります。取引先を通じた間接的な影響でも該当しうるため、北九州市産業経済局中小企業振興課へ具体的な状況を説明して確認することをおすすめします。
令和8年度も同様の助成金は実施されますか?
現時点で次回の告知はありません。対米関税の情勢が今後どう推移するかによって、北九州市が新たな支援策を講じるかどうかが決まると考えられます。
売上減少が5%未満でも対象になりますか?
要件として「5%以上の減少、または見込み」が示されているため、基準に満たない場合は対象外になる可能性が高いです。ただし詳細な判定方法は北九州市産業経済局中小企業振興課(san-chuushou@city.kitakyushu.lg.jp)へ確認することをおすすめします。
