環境分野の新しいビジネスは、研究開発の段階でまとまった資金が必要になります。北九州市の「環境未来ビジネス創出助成金」は、新規性・独自性のある環境ビジネスの研究や実証にかかる費用を助成する制度です。この記事で扱う回(2026年5月15日締切分)は募集を終了しています。
対象は北九州市内の企業等で、市税を滞納していないこと、暴力団と関係がないことが要件になります。助成額は取り組む段階によって異なり、社会実装・実証研究の段階なら年500万円、その前段階のFS(フィージビリティスタディ=実現可能性を検証する調査)なら年200万円が上限です。「上限500万円」という表記は、あくまで社会実装・実証研究の枠の話で、FS段階では上限が200万円に下がる点に注意してください。
環境未来ビジネス創出助成金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 北九州市環境未来ビジネス創出助成金 |
| 対象業種 | 指定なし(全業種) |
| 利用目的 | 脱炭素・省エネ分野の新規性・独自性ある研究・実証 |
| 対象地域 | 北九州市内の企業等 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 社会実装・実証研究:年500万円/FS:年200万円 |
| 補助率 | 市内中小企業中心の場合は2/3、その他は1/2 |
| 申請受付 | 2026年5月15日締切分は受付終了(別回で募集する場合あり) |
| 公式サイト | https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/924_11329.html |

何から始めるか
この助成金は年度内に複数回募集がかかる制度です。北九州市は環境分野の研究支援に継続して力を入れており、一次募集で不採択・応募できなかった場合でも、同年度内に二次募集が実施される可能性があります。まず自社の取り組みが「FS段階」なのか「社会実装・実証研究段階」なのかを見極めることが、応募の第一歩になります。
自分の会社は対象になる?
対象は北九州市内の企業等です。加えて、市税を滞納していないこと、暴力団との関係がないことが必須要件とされています。新規性・独自性のある研究であることが審査の軸になるため、既存の環境配慮型商品を単に仕入れて販売するような取り組みは対象になりにくいと考えられます。
助成率は、応募する企業の構成によって変わります。市内中小企業が中心のグループであれば対象経費の2/3、それ以外の構成であれば1/2です。市内中小企業を中心に据えたほうが助成率が高くなる設計です。
いくら戻るか計算する
社会実装・実証研究段階で対象経費500万円を投じ、市内中小企業中心のグループであれば、助成率2/3で助成額は約333万円という計算になります。年間上限は500万円のため、対象経費750万円までは助成率どおりに助成され、それを超えると上限額で頭打ちになります。
FS段階であれば上限が年200万円のため、たとえば対象経費300万円のFSを実施しても、助成率2/3の計算上は200万円ですが、こちらも上限額の範囲内に収まる計算です。
対象経費は原材料費、機械装置の購入・リース料、外注加工費、直接人件費(上限300万円)、技術指導費、工業所有権導入経費、調査費・旅費などが含まれます。
つまずきやすい順番の話
環境分野の研究開発助成金は、研究計画の完成度が採択を左右する傾向があります。「まず応募してから計画を固める」という順番では、審査で新規性・独自性を十分に説明できず不利になりがちです。応募前に研究計画書のたたき台を作り、何を・どう検証するのかを明確にしておくことが重要です。
次回公募に向けて準備しておきたいこと
- 自社の取り組みがFS段階か社会実装・実証研究段階かの整理
- 研究計画書(新規性・独自性を説明できる形に)
- 対象経費の見積り(人件費は上限300万円である点に注意)
- 北九州市の公式ページで次回募集の告知をチェック
よくある質問
今から申請できますか?
2026年5月15日締切分の募集は終了しています。北九州市はこの助成金を年度内に複数回募集する傾向があるため、公式ページで次回の募集案内を確認してください。
FSと社会実装・実証研究の違いは何ですか?
FS(フィージビリティスタディ)は、ビジネスとして成立するかを検証する調査段階で上限は年200万円です。社会実装・実証研究はその先の実証段階で、上限は年500万円まで引き上がります。
助成率はどう決まりますか?
市内中小企業が中心の申請であれば対象経費の2/3、それ以外の構成であれば1/2が助成率です。
