展示会に出て新しい取引先を見つけたい。でも、小間料や装飾費、旅費をすべて自己負担するのは重い——高知県の「販路開拓支援事業」は、県外・海外の展示会出展にかかる費用を支援するメニューです。
この記事は、展示会出展など販路開拓に特化した枠の話です。経営革新計画に基づく営業力強化・人材育成全般を支援する「事業戦略等推進事業」とは別枠で、同一年度内はどちらか一方しか申請できません。両方を比較検討したうえで、自社の目的に近いほうを選ぶ必要があります。
販路開拓支援事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 事業戦略等推進事業費補助金(販路開拓支援事業) |
| 対象業種 | 指定なし |
| 利用目的 | 県外・海外の展示会出展等による販路開拓 |
| 対象地域 | 高知県内 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 事業区分①②合算で50万円(下限10万円) |
| 補助率 | 過去3年度の活用実績で変動(実績なし1/2、1回1/3、2回1/4、3回は対象外) |
| 申請受付 | 令和8年5月〜令和9年2月(予定・毎月募集。申請月前月末営業日17時までに事前エントリー) |
| 公式サイト | 高知県産業振興センター「令和8年度事業戦略等推進事業費補助金 公募要領」(PDF) |

補助率は「使うほど下がる」仕組み
この補助金でいちばん変わっているのは、補助率が一律ではなく過去の活用実績で決まる点です。
| 過去3年度の活用回数 | 補助率 |
|---|---|
| 実績なし(初めて使う) | 1/2 |
| 1回 | 1/3 |
| 2回 | 1/4 |
| 3回 | 対象外 |
初めて使う事業者がいちばん有利な補助率になっており、繰り返し使うほど自己負担が増えていく設計です。3回使った実績があると、その年度は対象外になります。何度もリピートして使い続ける前提の制度ではありません。
対象になる展示会
国内展示会は、どんな出展でも対象になるわけではありません。主催者の正規の小間料と、自社出展スペースの装飾費を全額自己負担する場合に限って対象になります。共同出展や割引出展など、費用を自社で全額負担していないケースは対象外になる可能性があります。
何から始めるか
まず、自社の目的が「展示会などで新規取引先を探すこと」なのか、「経営革新計画に基づく人材育成や新分野展開全般」なのかを整理します。前者ならこの販路開拓支援事業、後者なら事業戦略等推進事業が候補です。両方に該当しそうな場合でも、同一年度内はどちらか一方しか選べません(販路開拓支援事業で採択された後に事業戦略等推進事業へ進む場合のみ、例外的に再申請が可能です)。
申請は毎月募集で、令和8年5月から令和9年2月まで(予定)実施されます。申請月の前月末営業日17時までに事前エントリーが必要です。
よくある質問
展示会出展と経営革新の取り組みを両方申請できますか?
同一年度内は原則どちらか一方のみです。ただし、販路開拓支援事業で採択された後に事業戦略等推進事業へ進む場合は再申請が認められています。
補助率はどうやって確認しますか?
過去3年度に自社がこの補助金を活用した回数によって決まります。初めて活用する場合は1/2、1回目の活用実績があれば1/3というように下がっていきます。回数の確認は公益財団法人高知県産業振興センターへの問い合わせが確実です。
共同出展やパッケージ料金の展示会も対象になりますか?
対象になるのは、主催者の正規の小間料と自社出展スペースの装飾費を全額自己負担する場合に限られます。パッケージ料金や共同出展で費用が明確に分かれない場合は、事前に確認が必要です。
