この事業でまず押さえておきたいのは、「補助金」ではなく「貸与」だという点です。お金が振り込まれるのではなく、柵そのものを市から無償で借りる仕組みです。
南相馬市の「電気柵等無償貸与事業」は、出荷販売を目的に農産物を作っている農業者に対し、電気柵やワイヤーメッシュ柵を無償で貸し出す制度です。柵の購入費用そのものがかからないため、有害鳥獣対策にかかる初期費用を実質ゼロに抑えられます。
電気柵等無償貸与事業の要点まとめ
正式名:電気柵等無償貸与事業
だれが
- 申請者
- 事業者・個人のどちらも
- 対象業種
- 農業(出荷販売を目的に農産物を生産する農業者)
- 利用目的
- 有害鳥獣被害防止用の電気柵・ワイヤーメッシュ柵の無償貸与
- 対象地域
- 福島県南相馬市
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 貸与のため金額の設定なし(電気柵・ワイヤーメッシュ柵の現物を無償貸与)
- 補助率
- 貸与のため補助率の設定なし(費用負担なし)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 公式ページに終了日の記載なし(南相馬市農林水産部農政課へお問い合わせください)
- 公式サイト
- 南相馬市「電気柵等無償貸与事業」

対象になるのは「出荷販売」している農業者
対象は、農産物を出荷販売している農業者個人・農業法人・生産組合等です。自家消費のみの家庭菜園は対象に含まれません。 「売るために作っている」ことが条件になるという点は、電気柵の他の補助金にはあまり見られない特徴です。
電気柵とワイヤーメッシュ柵、貸与期間が違う
貸与する柵の種類によって、借りられる期間が変わります。
| 区分 | 貸与期間 |
|---|---|
| 電気柵 | 5年間 |
| ワイヤーメッシュ柵 | 14年間 |
ワイヤーメッシュ柵のほうが長く借りられるのは、電気柵に比べて設置・維持の手間が少なく、柵自体も長く使えるためと考えられます。期間が終わったあとの扱い(返却か継続貸与か)は公式ページに明記がありませんので、貸与を受ける前に農政課へ確認しておくと安心です。
申請に必要な書類
必要な書類は次の2点です。
- 設置予定場所が確認できるもの(営農計画書や農地基本台帳の写しなど)
- 有害鳥獣対策電気柵等貸与申込書
設置場所を明確にする書類が求められるのは、柵の効果を発揮させるためには「どの農地をどう囲うか」を市側が事前に把握する必要があるためです。
よくある質問
自家消費用の畑でも借りられますか?
対象外です。対象は出荷販売を目的として農産物を生産する農業者です。自家消費のみの場合は対象になりません。
電気柵とワイヤーメッシュ柵、どちらか一方しか選べませんか?
公式ページには、どちらか一方に限るという記載はありません。設置場所や被害状況に応じて、農政課に相談しながら決める形になります。
借りた柵の維持費用はかかりますか?
柵そのものの貸与は無償ですが、電気柵を動かすための電源(バッテリー等)の維持費については公式ページに記載がありません。詳しくは農政課へお問い合わせください。
