店舗の壁や床を木の質感に変えると、お客さんの滞在時間が伸びる——そんな話を聞いたことがある店主は多いはずです。ただ、県産材を使った内装工事は、既製の建材より確実にコストがかさみます。
この壁を下げてくれるのが、宮崎県の「みやざき材活用施設設置支援事業(県内)」です。店舗・飲食店・宿泊施設・展示場など、不特定多数が利用する県内施設の木質化に、最大1,000万円の補助が出ます。申請の締切は令和8年11月20日です。
みやざき材活用施設設置支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 令和8年度みやざき材活用施設設置支援事業(県内) |
| 対象業種 | 施設所有・管理業(店舗・飲食店・宿泊施設・展示場・貸会議室など不特定多数が利用する施設) |
| 利用目的 | 施設の内装・外装の木質化、県産材を使った調度品の導入 |
| 対象地域 | 宮崎県内 |
| 従業員数 | 規定なし(個人・法人問わず申請可) |
| 補助上限額 | 内装・外装木質化:年間利用者1万人以上で1,000万円、5,000人以上で500万円、2,500人以上で300万円/木製調度品導入:年間利用者1万人以上で300万円、5,000人以上で200万円、2,500人以上で100万円 |
| 補助率 | 対象経費の3分の1以内(宮崎県との県産材利用協定を締結している事業者は2分の1以内) |
| 申請受付 | 令和8年11月20日(金曜日)まで |
| 公式サイト | 宮崎県「みやざき材活用施設設置支援事業(県内)」 |

まず、自分の施設が対象になるか確かめる
この事業の対象は「不特定多数の者が利用する空間」を持つ施設です。公式ページには例として店舗、飲食店、空港、港、駅、銀行、観光施設、式場、展示場、貸会議室が挙がっています。オフィスの奥にある会議室のように、社員しか使わない空間は対象外と考えられます。
判断に迷う場合は、山村・木材振興課みやざきスギ活用推進室に確認するという手があります。似た業態でも「不特定多数」に該当するかどうかは施設ごとに変わるためです。
いくら戻るかは「年間利用者数」で決まる
補助上限額は一律ではありません。年間の利用者数によって、次の3段階に分かれています。
- 年間利用者1万人以上:内装・外装木質化は上限1,000万円、木製調度品は上限300万円
- 年間利用者5,000人以上:内装・外装木質化は上限500万円、木製調度品は上限200万円
- 年間利用者2,500人以上:内装・外装木質化は上限300万円、木製調度品は上限100万円
補助率は対象経費の3分の1以内です。宮崎県と県産材利用協定を結んでいる事業者は2分の1以内まで引き上がります。協定の有無で受け取れる額が大きく変わるため、既に取引のある製材業者に協定の状況を確認しておくと計画が立てやすくなります。
たとえば500万円の内装木質化工事を行う場合、通常は3分の1で最大約167万円の補助にとどまりますが、協定締結事業者なら2分の1の250万円まで届く計算です。
対象になる経費、ならない経費
補助対象経費は次の2区分です。
- 内装・外装木質化:県産材の木材費、加工費、輸送費
- 木製調度品の導入:県産材を使った調度品(テーブル・椅子など)の購入費・運搬費
県外産の木材や、木質化と直接関係のない設備更新費は対象外と考えられます。工事を発注する前に、使用する木材が県産材であることを証明できる書類を確認しておくと安心です。
申請までの流れと準備するもの
締切は令和8年11月20日です。工事の着工前に交付決定を受ける必要がある制度が一般的なので、既に着工・契約済みの工事は対象外になる可能性があります。見積を取った段階で、まず窓口に相談するという進め方が安全です。
よくある質問
Q. 年間利用者数はどうやって証明しますか?
A. 具体的な算定方法や必要書類は、山村・木材振興課みやざきスギ活用推進室にご確認ください。
Q. 木材以外の内装費(照明や空調など)も対象になりますか?
A. 公式ページでは木材費・加工費・輸送費・調度品費が対象経費として挙げられています。それ以外の費用については、窓口へお問い合わせください。
Q. 締切に間に合わなかった場合、来年度も実施されますか?
A. 公式ページには次年度の実施有無は記載されていません(環境森林部山村・木材振興課へお問い合わせください)。
