新しく農業を始めたい。でも軌道に乗るまでの数年間、収入が読めません。あなたがそう考えているなら、新潟市の経営開始資金が使える制度かもしれません。結論から言うと、50歳未満の認定新規就農者なら、最長3年間、年最大165万円が交付されます。

夫婦2人で就農計画を立てる場合は、上限が247.5万円まで上がります。ただし、対象になるには「認定」を受ける手続きが先に必要です。この記事では、その認定の要件と、資金を受け取るまでの流れを整理します。

あなたは対象? まず5つの要件で確認する

この資金を受け取るには、次のすべてを満たす必要があります。

  1. 年齢:50歳未満であること
  2. 意志:次世代を担う農業者となることについて、強い意志を持っていること
  3. 農地:農地の所有権または利用権を持っていること
  4. 機械・施設:主要な農業機械・施設を所有または借用していること
  5. 出荷名義:生産物を申請者自身の名義で出荷・取引していること

さらに、「青年等就農計画」が5年後までに農業で生計を立てられる内容として承認されることが前提条件です。前年の世帯所得が600万円以下であること、園芸施設を所有する場合は共済保険への加入も条件に含まれます。

状況対象になる?
45歳・農地を借りて就農・青年等就農計画が承認済み対象になる
52歳・同条件対象外(50歳未満という年齢要件を満たさない)
40歳・農地はあるが、出荷はすべて親名義で行っている対象外の可能性が高い(申請者自身の名義での出荷・取引が条件)
夫婦で就農・世帯所得が前年650万円対象外の可能性が高い(世帯所得600万円以下という条件を満たさない)
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「農地があること」だけでは対象になりません。出荷・取引の名義、所得要件、共済保険への加入まで、複数の条件を同時に満たす必要があります。

いくらもらえる? 単身と夫婦で金額が変わる

金額は次のとおりです。

申請形態交付額(年額)
単身での申請最大165万円
夫婦での申請最大247.5万円
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交付期間は経営開始から3年度目分までです。4年目以降は対象外になるため、経営が軌道に乗るまでの期間限定の資金だと理解しておく必要があります。

この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者個人(本人)
制度名新潟市新規就農者経営開始資金
対象業種指定なし(個人が申請)
利用目的新規就農者の経営開始期における生活・経営の安定
対象地域新潟県新潟市
従業員数規定なし(個人が申請)
補助上限額年額165万円(夫婦での申請の場合は247.5万円)、最長3年度分
補助率定率ではなく、要件を満たす経営開始年数に応じた定額交付
申請受付随時(区の農政担当課への事前相談から開始。計画認定は年4回:1月・4月・7月・10月)
公式サイトhttps://www.city.niigata.lg.jp/business/norinsuisan/nouringyo/nogyo-zisedai/keieikaisisikin.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

申請の前に「計画の承認」という関所がある

この資金は、いきなり交付申請できる制度ではありません。先に青年等就農計画が承認されていることが前提です。

  1. 各区の農政担当課へ事前相談する
  2. 青年等就農計画承認申請書類を作成・提出する
  3. 計画の認定を受ける(認定は年4回:1月・4月・7月・10月に実施)
  4. 認定を受けたうえで、経営開始資金の交付を申請する

認定のタイミングは年4回に限られます。「思い立ったらすぐ申請」ができる制度ではないため、就農を決めた段階で、まず区の農政担当課に相談する日程から逆算して動く必要があります。

認定新規就農者という「資格の壁」を最初に越える

一次産業向けの補助金には、この経営開始資金に限らず、「認定農業者」「認定新規就農者」「地域計画の担い手」といった資格の有無が、補助率や対象そのものを左右する制度が多くあります。認定新規就農者としての承認は、この経営開始資金だけでなく、他の農業機械導入補助金でも有利な区分として扱われることがあります。

こうした資格の壁と、認定を受けるまでにかかる期間の目安は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで、一次産業向け補助金に共通するつまずきポイントとあわせて紹介しています。

経営開始資金以外にも、就農時に使える補助金・助成金が他にないか気になる方は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。

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青年等就農計画の作成や、世帯所得要件の確認など、実務の進め方に迷う場合は専門家に相談するのも一つの手です。

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よくある質問

50歳を過ぎてから新規就農した場合、まったく対象になりませんか?

対象外です。50歳未満という年齢要件が明記されているため、これを超える場合はこの資金の対象になりません。他の農業経営改善支援策について、区の農政担当課へ相談することをおすすめします。

農地を相続で取得した場合も対象になりますか?

公式ページの本文からは、農地の取得方法による違いを明確に読み取れませんでした。農地の所有権または利用権を持っていることが条件のため、相続で取得した場合も要件を満たす可能性はありますが、詳細は区の農政担当課へ確認してください。

交付は4年目以降も続きますか?

続きません。交付対象は経営開始から3年度目分までです。4年目以降は、この資金の対象外になります。経営が軌道に乗るまでの期間限定の支援と理解しておく必要があります。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。交付額・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず新潟市の公式ページおよび最新の案内で内容をご確認ください。

出典: