小樽市には、省エネ設備を入れ替えたい中小企業向けの補助金があります。ただし、見積もりを取って即申請、という制度ではありません。診断を受けて、削減率を数値で示すことが申請の前提になっています。正式名称は「小樽市中小企業等省エネ推進補助金」。補助率は1/2以内、上限100万円です。
なぜ「診断」が申請の前提になっているのか
この制度が求めているのは、単なる設備の入れ替えではありません。エネルギー消費量が年率10%以上減る更新であることです。「新しい機種の方が省エネだろう」という感覚だけでは申請できません。数字で裏付けるために、経済産業省資源エネルギー庁が認める「省エネ・地域パートナーシップ」の診断機関による診断を受け、レポートに削減率を明記してもらう必要があります。この一手間が、他の設備更新系補助金と一線を画す設計です。
対象になる事業者
- 市内に事務所・事業所を持つ中小企業
- 商店街振興組合、中小企業団体等
対象外になるのは、暴力団関係者、風俗営業者、政治・宗教団体、市税滞納者です。
補助率と対象経費
補助率は1/2以内、上限100万円(1,000円未満は切り捨て)です。対象になるのは設備費と、設備の据付け・運搬費。廃棄費用と消費税は対象外という点は、見積書を作る段階で確認しておく必要があります。
補助額のシミュレーション
老朽化した冷蔵設備を丸ごと更新し、対象経費200万円、診断結果でエネルギー消費量12%減という結果が出たケースを考えます。
| ケース | 対象経費 | 診断結果(削減率) | 補助額 |
|---|---|---|---|
| 冷蔵設備を丸ごと更新 | 200万円 | 12% | 100万円(上限) |
| 空調1台を更新 | 40万円 | 10% | 20万円 |
| 空調1台を更新(削減率9%) | 40万円 | 9% | 対象外(10%未満) |
対象経費が同じ40万円でも、診断結果が10%を1ポイント下回るだけで、補助はゼロになります。単体の設備で10%に届かない場合、複数設備をまとめて診断すると届くケースもあるため、診断機関に相談する価値があります。
申請の順序と締切
診断を受ける → 申請する → 設備を導入する、という順番です。申請受付は令和8年5月7日〜11月30日。設備導入の完了は12月28日までに終える必要があります。年度末に近い期限であるため、診断の予約が遅れると導入が間に合わなくなるリスクがあります。
診断で削減率が10%にわずかに届かないとき、対象設備の組み合わせ方を変えると届くケースがあります。こうした工夫は、自治体の省エネ設備補助金に共通する論点です。GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで紹介しています。
よくある質問
診断を受けずに申請できますか?
できません。診断レポートの提出が申請の前提条件になっています。
家庭用のエアコンや冷蔵庫も対象ですか?
対象外です。中小企業等の事業用設備が対象になります。
削減率が10%にわずかに届かない場合はどうなりますか?
対象外になります。単体では届かない場合でも、複数設備をまとめて診断すると10%に届くことがあるため、診断機関に相談することをおすすめします。
この補助金の概要(早見表)
| 検索項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 小樽市中小企業等省エネ推進補助金(省エネルギー診断補助金) |
| 対象業種 | 業種指定なし(中小企業、商店街振興組合、中小企業団体等) |
| 利用目的 | 設備整備・IT導入をしたい |
| 対象地域 | 北海道小樽市 |
| 従業員数 | 中小企業基本法に定める中小企業者相当(規模区分の詳細は公式ページに記載なし) |
| 補助上限額 | 100万円 |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 申請受付 | 令和8年5月7日〜11月30日(設備導入完了は12月28日まで) |
| 公式サイト | https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2025030300065/ |
※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。
省エネ以外にも自社が使える補助金・助成金がないか気になる方は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。
診断機関の選び方や、削減率10%をクリアするための設備の組み合わせ方に迷う場合は専門家に相談するのも一つの手です。
免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助額・補助率・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず小樽市の公式ページおよび最新の案内で内容をご確認ください。
出典:
