ハウスを増やしたい農家と、体験農園を始めたい個人生産者。同じ「園芸」でも、使える補助金は別物になります。
坂井市の「園芸振興の補助事業」は、認定農業者向けと、個人・小さな集団向けの2階建て。対象者によって補助率も上限額もまるで違います。
坂井市園芸振興の補助事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 坂井市園芸振興の補助事業(未来に繋ぐふくいの農業応援事業〈園芸支援〉・小さな農業応援事業費補助金) |
| 対象業種 | 農業(園芸作物の生産) |
| 利用目的 | 園芸の新規導入・規模拡大・新地域特産物導入等の機械・施設整備 |
| 対象地域 | 福井県坂井市 |
| 従業員数 | 規定なし(認定農業者・認定新規就農者・3名以上の営農集団・個人生産者が対象) |
| 補助上限額 | 補助対象経費で最大55,000千円(共同利用型)/小さな農業応援事業は集団240万円・個人120万円 |
| 補助率 | 県1/3+市1/10(認定新規就農者は市1/6)/小さな農業応援事業は県1/2(市費なし) |
| 申請受付 | 公式ページに具体的な締切の明記なし(坂井市農業振興課へお問い合わせください) |
| 公式サイト | https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/nogyoshinko/jigyosha/norin/nogyo/engeishikou-hojyokin.html |

資格で分かれる2つの補助事業
坂井市の園芸振興の補助事業は、大きく2つに分かれます。
- 未来に繋ぐふくいの農業応援事業(園芸支援):認定農業者、認定新規就農者、3戸以上の農家で組織する営農集団向け
- 小さな農業応援事業費補助金:3名以上の女性グループ等の営農集団、集落営農組織、個人生産者向け
同じ「園芸」でも、資格や組織の形によって、申請できる事業そのものが変わります。まず自分がどちらに当てはまるかを確認する必要があります。
未来に繋ぐふくいの農業応援事業:3つの型
この事業は、次の3つの型に分かれます。
- 産地拡大型:補助対象経費300万円〜3,300万円
- 共同利用型:補助対象経費600万円〜5,500万円
- 産地再生型:補助対象経費300万円〜1,200万円
補助率は、県1/3・市1/10。合わせておよそ43%になります。認定新規就農者の場合は市の負担が1/6に上がり、合わせておよそ50%まで補助率が上がります。
たとえば、認定農業者が産地拡大型で1,000万円のハウス整備を行う場合、県333万円・市100万円で合計433万円が補助されます。自己負担は567万円。
小さな農業応援事業費補助金:個人でも使える
こちらは、園芸専業の大規模農家でなくても使える制度。対象は次のいずれか。
- 3名以上の女性グループ等の営農集団
- 集落営農組織等
- 販売を目的とする個人生産者
補助対象経費は、新地域特産物の導入や体験農園の開業。補助率は県1/2で、市費の負担はありません。上限額は、集団で240万円、個人で120万円。
個人生産者が体験農園の開業費用200万円をかけた場合、補助額は100万円(県1/2)。上限120万円の範囲内に収まります。
どちらを選ぶかで変わる補助率の差
同じ園芸の取り組みでも、補助率の差は大きいです。
| 事業 | 対象者 | 補助率の目安 |
|---|---|---|
| 未来に繋ぐふくいの農業応援事業 | 認定農業者・認定新規就農者・営農集団 | 約43%(新規就農者は約50%) |
| 小さな農業応援事業費補助金 | 女性グループ・集落営農組織・個人生産者 | 50%(県1/2) |
規模が大きくなるほど、資格要件(認定農業者・認定新規就農者)が対象を絞ります。認定を受けていない一般の農業者は、未来に繋ぐふくいの農業応援事業の対象から外れるため、小さな農業応援事業費補助金に該当するかを確認する流れになります。
認定農業者・認定新規就農者になるための準備
認定農業者は市への農業経営改善計画の提出、認定新規就農者は青年等就農計画の提出が必要になります。この認定は、補助金の申請より先に済ませておく必要があります。
「補助金を見つけてから資格を取ろう」と考えると、認定手続きに時間がかかり、募集のタイミングに間に合わないことがあります。
よくある質問
認定を受けていない一般の農業者は使えませんか?
未来に繋ぐふくいの農業応援事業は対象外になります。ただし、個人生産者や小規模な営農集団であれば、小さな農業応援事業費補助金の対象になり得ます。
個人でも申請できますか?
できます。小さな農業応援事業費補助金は、販売を目的とする個人生産者が対象に含まれています。未来に繋ぐふくいの農業応援事業は、営農集団・認定農業者・認定新規就農者が対象になります。
補助対象経費に下限はありますか?
未来に繋ぐふくいの農業応援事業の産地拡大型・産地再生型は300万円から、共同利用型は600万円から。小さな農業応援事業費補助金には公式ページに具体的な下限の記載がありません。
