工場のオフィスDXにも使える補助金なのか——名前から広く捉えてしまいがちな制度です。結論は、対象外です。 この補助金は電力・石油化学・高圧ガス・鉄鋼といった産業インフラ分野のスマート保安技術実証に限定されています。第2回はすでに募集を終了しています(受付終了日: 2022年7月22日)。
「令和3年度補正「産業保安高度化推進事業費補助金」_令和4年度_第2回」は経済産業省の制度で、補助上限額は5,000万円、補助率は2/3でした。
産業保安高度化推進事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人。電力・石油化学・高圧ガス・鉄鋼等の産業インフラ分野の事業者) |
| 制度名 | 令和3年度補正「産業保安高度化推進事業費補助金」_令和4年度_第2回 |
| 対象業種 | 研究開発・実証、安全・防災、設備投資 |
| 利用目的 | スマート保安技術の実証(電力・石油化学・高圧ガス・鉄鋼分野) |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 5,000万円 |
| 補助率 | 2/3 |
| 申請受付 | 2022年7月22日で受付終了(第2回) |
| 公式サイト | 経済産業省「令和3年度補正「産業保安高度化推進事業費補助金」に係る補助事業者(執行団体)の公募について」 |

対象になる技術実証、ならない技術実証
- 対象になる:電力・石油化学・高圧ガス・鉄鋼などのインフラ分野で、スマート保安技術(AI・IoT等を用いた設備の安全管理技術)の実証に取り組む事業者
- 対象にならない:上記4分野と無関係な一般業務のDX・IT化(これは別のIT導入系補助金の対象領域です)
「産業保安」という言葉から、あらゆる業種の安全対策を想像しがちですが、対象分野はインフラ系の重厚長大産業に絞られています。 小売業・飲食業などの安全対策とは対象が異なる点に注意が必要です。
「スマート保安」との違いに注意
本バッチの別記事で紹介した「スマート保安導入支援事業費補助金」と、この「産業保安高度化推進事業費補助金」は名前も分野も近く、混同されやすい制度です。どちらもAI・IoT等の技術で保安業務を高度化する点は共通しますが、対象とする設備・業種の範囲や公募の枠組みが異なる可能性があります。 応募を検討する際は、必ず両方の公募要領を見比べて、自社の設備がどちらの対象になるかを確認してください。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。第2回は2022年7月22日で受付を終了しています。産業保安関連の補助金は継続的に実施されているとみられ、経済産業省の「スマート保安」ページで最新の公募情報を確認できます。
中小企業でも申請できますか?
執行団体(補助事業者)が公募で選ばれ、実際の実証事業者はその執行団体を通じて間接補助を受ける2段階の仕組みとみられます。
補助率2/3とは、どのように計算されますか?
対象経費に2/3を掛けた額が補助額の目安になります。たとえば対象経費1,500万円なら補助額は1,000万円です。ただし補助上限額5,000万円が優先されるため、これを超える額は出ません。
