海外の展示会に一度出展するだけでも、渡航費・出展料・通訳費で数十万円がすぐに消えます。しまね海外ビジネス活動支援助成金は、そうした海外展開の初動にかかる実費を支える制度です。前に紹介した「海外出願支援事業」が知的財産の出願費用に特化しているのに対し、こちらは販路開拓や現地法人設立の準備活動そのものが対象になります。
しまね海外ビジネス活動支援助成金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主、農業協同組合・農事組合法人を含む) |
| 制度名 | しまね海外ビジネス活動支援助成金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(中小企業者、農業関連法人) |
| 利用目的 | 海外販路開拓・現地法人設立準備・展示会出展 |
| 対象地域 | 島根県内に主たる事務所・事業所を有する事業者 |
| 従業員数 | 規定なし(中小企業者であることが条件) |
| 補助上限額 | 販路開拓・協業・調査・展示会ミッション参加は100万円、現地法人設立準備は300万円(いずれも下限20万円) |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 申請受付 | 随時募集(令和9年2月下旬まで)。月末締切で翌月に審査会 |
| 公式サイト | しまね産業振興財団「令和8年度しまね海外ビジネス活動支援助成金」 |

上限額が2段階に分かれている理由
販路開拓・展示会出展は上限100万円ですが、現地法人設立準備だけは上限300万円です。現地法人の設立準備には、現地の弁護士・会計士への相談費や登記関連費用など、単発の展示会出展よりも桁の違う費用がかかるためです。どちらの型で申請するかによって、使える経費と上限額がまったく変わるので、事前相談の段階で自社の計画がどちらに当たるか確認しておくと手戻りがありません。
審査は「プレゼン」を伴う
この助成金は書類提出だけで完結しません。公式ページによると、申請者は海外展開の取り組みと事業計画について審査委員会でプレゼンテーションを行い、その内容をもとに採否が決まります。単なる経費精算ではなく、計画そのものの実現性が見られる制度だと理解しておくと、準備の力点が変わります。
よくある質問
展示会出展1回だけでも申請できますか?
対象に「展示会・ミッションへの参加」が含まれているため、単発の出展でも申請対象になり得ます。上限は100万円、下限20万円です。
事前相談は必須ですか?
公式ページには「事業内容について事前の相談が必要」との記載があります。いきなり申請書を出す前に、販路支援課への相談を挟んでください。
農業法人でも対象になりますか?
対象者に県内の農業協同組合・農事組合法人が明記されています。中小企業に限らない点が、他の海外展開系補助金と違う部分です。
