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傷病手当金の申請方法|書類3パートと提出の流れ

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傷病手当金の申請書は、「被保険者記入用」「療養担当者(医師)記入用」「事業主記入用」の3パートで構成されています。病院→本人→会社→健康保険の順に回して記入を集め、加入している健康保険(協会けんぽまたは健康保険組合)へ提出する、という流れです。

この記事では申請書の書き方の要点と、提出までの実務フローを、順を追って詳しくまとめます。受け取れる期間は傷病手当金の期間は?通算1年6か月と待期3日の数え方、退職後も継続する場合は傷病手当金は退職後ももらえる?継続給付の要件を場合分けで解説しています。

傷病手当金の申請方法の要点まとめ

項目内容
申請書の名称健康保険傷病手当金支給申請書
記入する人被保険者本人/療養担当者(医師)/事業主(在職中の場合)
提出先加入している協会けんぽの都道府県支部、または健康保険組合
申請の単位1か月ごとの後払い。初回だけでなく継続申請が必要
入手方法協会けんぽ公式サイトからダウンロード、または勤務先の担当窓口で入手
添付書類該当する場合のみ(年金証書の写し、第三者行為による傷病届等)
時効支給開始日ごとに、その翌日から2年で請求権が消滅する
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申請書は3つのパートに分かれている

健康保険傷病手当金支給申請書は、複数ページで構成されており、記入する人がパートごとに決まっています。

  1. 被保険者記入用: 申請者本人が、氏名・振込先口座・療養のため休んだ期間などを記入します
  2. 療養担当者記入用: 診察を受けた医師が、傷病名・労務不能と認めた期間などを記入します。診断書とは別に、この欄への記入が毎回必要です
  3. 事業主記入用: 在職中の場合、会社の担当者が出勤状況・給与の支払い状況を記入します

この3つがすべて揃って初めて申請が成立します。どれか1つでも欠けていると、審査が止まってしまいます。

在職中の提出フロー:病院→本人→会社→健保

在職中に傷病手当金を申請する場合、次の順番で書類を回します。

  1. 病院で医師に記入してもらう: 受診のたびに、療養担当者記入欄への記入を依頼します
  2. 本人が記入する: 被保険者記入欄に、休んだ期間や振込先口座を記入します
  3. 会社に提出し、事業主記入欄を埋めてもらう: 出勤状況・給与支払いの有無を証明してもらいます
  4. 会社が健康保険(協会けんぽ・健康保険組合)へ提出: 多くの場合、会社の労務担当者が取りまとめて提出します

会社によっては、本人が直接健康保険へ郵送するよう案内される場合もあります。提出方法は勤務先の担当窓口に確認するのが確実です。

退職後の提出フロー:本人が直接健保へ

退職後も継続給付の要件を満たしている場合は、会社を経由せず、本人が直接、加入している協会けんぽの支部または健康保険組合へ提出します。

  • 病院で医師に記入してもらう
  • 本人が被保険者記入欄を記入する
  • 事業主記入欄は、退職前の期間分について会社に依頼することもありますが、退職後の期間分は空欄で提出できる場合があります
  • 本人が直接、協会けんぽの支部(または健康保険組合)へ郵送する

継続給付そのものの要件(退職日時点で被保険者期間が継続1年以上あること等)は傷病手当金は退職後ももらえる?継続給付の要件を場合分けで詳しく解説しています。

申請は「1か月ごとの後払い」が原則

傷病手当金は、休業した期間について、あとからまとめて申請する後払い形式です。初回の申請だけで終わりではなく、療養が続く限り、おおむね1か月ごとに継続申請が必要になります。

  • 初めて申請するときは、連続する3日間の待期期間が完成し、4日目以降も働けなかった日について申請できます
  • 2回目以降は、前回申請した期間の続きから、次の1か月分をまとめて申請します
  • 申請を忘れて期間が空いても、時効(2年)の範囲内であればさかのぼって請求できます

継続して休んでいる間は、申請を止めてしまわないように、次の申請時期をカレンダーなどで管理しておくことをおすすめします。

記入時に間違えやすいポイント

  • 出勤した日には給与が発生した扱いになるため、出勤日に手当を受け取ろうとすると審査で減額・不支給になることがあります。 出勤日には○印を付け、その日に支払われた給与額を正確に記入します
  • 証明日(医師・事業主が記入した日付)は、申請期間が経過した後の日付である必要があります。 申請期間の途中の日付で証明されていると、差し戻しになることがあります
  • 振込先口座は、申請者本人の名義が原則です。マイナンバーカードの公金受取口座を利用しない場合は、本人名義の口座情報を記入します

必要な添付書類(該当する場合のみ)

通常の申請では追加の添付書類は不要ですが、次のようなケースでは別途書類が必要です。

  • 老齢年金等を受給している場合: 年金証書の写し、年金額の分かる書類
  • 交通事故等、第三者の行為によるケガの場合: 第三者行為による傷病届
  • 本人以外(相続人)が請求する場合: 被保険者の死亡が分かる書類、相続関係の分かる書類
  • 本人確認書類: マイナンバーカードまたは運転免許証等の写し(公金受取口座を利用しない場合)

被保険者記入欄で特に注意したい項目

被保険者記入欄には、申請者本人が記入する項目がまとまっています。特に間違いやすい項目を挙げます。

  • 療養のため休んだ期間: 実際に働けなかった期間を正確に記入します。有給休暇を取得した日も含めて記入し、給与が支払われたかどうかは別途「出勤日」の欄で区別します
  • 傷病名: 医師が療養担当者記入欄に記載する傷病名と、被保険者が認識している傷病名が食い違わないようにします
  • 他の年金・給付を受けているかどうか: 老齢年金、障害年金、労災保険の休業補償給付などを受けている場合は、その旨を正確に申告します。申告しないまま重複して受給すると、後日調整・返還の対象になることがあります
  • 振込先口座情報: 支店名・口座番号に誤りがあると、振込が遅れる原因になります。通帳のコピーを手元に置きながら記入すると間違いを防げます

療養担当者記入欄で確認しておきたいこと

医師に記入してもらう療養担当者記入欄には、次の内容が記載されます。

  • 傷病名と発病または負傷の年月日
  • 労務不能と認めた期間: 申請する期間と一致している必要があります
  • 診療内容や経過の概要: 症状の経過が簡潔に記載されます

この欄は、診察のたびに医師が記入するものであり、まとめて後から記入してもらうことは想定されていません。 通院のたびに申請書を持参し、その都度記入を依頼する必要があります。持参を忘れると、次回の通院まで申請が進められなくなるため注意してください。

事業主記入欄で確認しておきたいこと

在職中に会社側が記入する事業主記入欄には、次の内容が記載されます。

  • 出勤状況: 出勤した日、欠勤した日を1日単位で記録します
  • 給与の支払い状況: 出勤日に支払われた給与の額、欠勤日に何らかの手当(見舞金等)が支払われていればその額も記載します

給与が一部でも支払われている日があると、その日の傷病手当金は減額または不支給になります。 会社の給与規定によっては、休職中に一定割合の給与が支払われる制度がある場合もあるため、休職前に自社の規定を確認しておくとよいでしょう。

継続申請をスムーズに進めるコツ

療養が長期化する場合、1か月ごとの継続申請を何度も繰り返すことになります。スムーズに進めるための工夫をいくつか挙げます。

  1. 申請書のフォーマットを複数枚コピーしておく: 毎月同じ書類を用意する手間が減ります
  2. 通院日をカレンダーに記録しておく: 医師に記入してもらうタイミングを逃さずに済みます
  3. 前回の申請内容を控えておく: 期間の切れ目や記入内容の一貫性を確認しやすくなります
  4. 会社の担当窓口の連絡先を控えておく: 在職中の場合、事業主記入欄の依頼をスムーズに行えます

傷病手当金と休職中の会社対応について

休職中は、会社の就業規則にもとづいて休職期間が定められていることが一般的です。傷病手当金の申請とは別に、会社への休職の連絡・診断書の提出など、就業規則上の手続きも並行して進める必要があります。 傷病手当金の申請書と会社への休職手続きの書類は、別物として管理しておくと混乱を防げます。

障害年金・労災保険との申請の違い

似たような制度に、障害年金や労災保険の休業補償給付があります。傷病手当金は業務外の病気・けがが対象であるのに対し、労災保険の休業補償給付は業務上・通勤途上の病気・けがが対象です。誤って傷病手当金を申請してしまうと、後から労災保険への切り替えが必要になり、手続きが二度手間になることがあります。業務中や通勤中の事故によるケガの場合は、まず労災に該当するかどうかを確認してから申請してください。

申請書の入手方法

申請書は、協会けんぽの公式サイトから「手書き用」「入力用(PC入力対応)」のいずれかをダウンロードできます。勤務先に総務・人事の担当窓口がある場合は、そちらで用紙を用意してもらえることもあります。健康保険組合に加入している場合は、その組合の窓口またはウェブサイトで入手します。

この記事は申請書のどこに何を記入するかの案内であり、申請書の作成そのものを代行するものではありません。 記入内容に不安がある場合は、加入している協会けんぽの支部または健康保険組合の窓口に直接問い合わせてください。

電子申請の利用方法

協会けんぽでは、マイナポータル経由での電子申請にも対応しています。紙での申請と比べて、次のようなメリットがあります。

  • 郵送の手間や日数がかからない: 書類を郵送する必要がなく、オンラインで完結します
  • 記入漏れのチェックがしやすい: システム上で必須項目が案内されるため、記入漏れに気づきやすくなります
  • 提出状況を確認しやすい: マイナポータル上で申請状況を確認できます

ただし、療養担当者記入欄(医師の記入)は、電子申請でも医療機関側での対応状況によって、書面のやり取りが必要になる場合があります。 すべてが完全にオンラインで完結するとは限らない点に注意してください。健康保険組合に加入している場合は、電子申請に対応しているかどうかを個別に確認する必要があります。

家族が代わりに提出する場合の注意点

本人が入院・療養で書類の準備が難しい場合、家族が代わりに書類を整えて提出することもよくあります。この場合も、申請書の記入自体は被保険者本人(または正当な代理人)が行うのが原則です。家族が記入を手伝う場合も、内容は本人の状況を正確に反映させる必要があります。

本人が意思表示できない状態にある場合(意識不明・重度の疾患等)は、法定代理人や成年後見人による手続きが必要になることがあります。このようなケースでは、加入している協会けんぽの支部または健康保険組合に、個別の事情を説明して相談することをおすすめします。

提出前の最終チェックリスト

申請書を提出する前に、次の点を確認しておくと、差し戻しを防げます。

  1. 被保険者記入欄・療養担当者記入欄・事業主記入欄(在職中の場合)がすべて埋まっているか
  2. 申請する期間と、医師が労務不能と認めた期間が一致しているか
  3. 出勤日に○印が付き、支払われた給与額が正確に記入されているか
  4. 振込先口座の情報に誤りがないか
  5. 該当する場合、必要な添付書類(年金証書の写し等)が揃っているか
  6. 証明日が申請期間の経過後の日付になっているか

このチェックリストを毎回の申請前に確認する習慣をつけておくと、差し戻しによる支給の遅れを防げます。

時効に注意:2年で請求権が消滅する

傷病手当金は、支給を受けられる日ごとに、その翌日から2年を経過すると請求権が時効で消滅します。 「そのうち申請しよう」と後回しにしていると、古い期間分から順に請求できなくなるため、療養が長期化する場合でも、できるだけ早めに1か月ごとの申請を続けることをおすすめします。

申請方法のまとめ:初めて申請する人が押さえるべき順番

最後に、初めて傷病手当金を申請する方向けに、押さえておくべき順番を整理します。

  1. 医師に「労務不能」の状態であることを確認してもらう(初診・診察のたびに療養担当者記入欄への記入を依頼)
  2. 連続する3日間の待期期間が完成するのを確認する(この間は給与の有無を問わず、休んだ事実があればカウントされます)
  3. 4日目以降の休業について、申請書の被保険者記入欄を記入する
  4. 在職中の場合は会社に提出し、事業主記入欄を記入してもらう
  5. 加入している協会けんぽの支部、または健康保険組合へ提出する
  6. 療養が続く場合は、1か月ごとに2〜5を繰り返す

この順番通りに進めれば、初めての申請でも大きな迷いなく手続きを進められるはずです。不明な点があれば、自己判断で進めずに、加入している協会けんぽの支部または健康保険組合、あるいは勤務先の労務担当窓口に確認することをおすすめします。

よくある質問

申請書はオンラインで提出できますか?

協会けんぽでは電子申請に対応しています。マイナポータル経由での申請が案内されている場合があるため、詳しくは加入している協会けんぽの公式サイトで確認してください。健康保険組合の場合は、組合ごとに対応状況が異なります。

医師に記入してもらう費用はかかりますか?

療養担当者記入欄の記入について、医療機関によっては文書作成料が発生することがあります。金額は医療機関ごとに異なるため、受診時に確認してください。

会社が申請に協力してくれません。どうすればよいですか?

事業主記入欄の証明が得られない場合でも、まずは加入している協会けんぽの支部または健康保険組合に相談してください。状況によっては、他の方法で就労状況を確認できる場合があります。

申請書を提出してから振込までどのくらいかかりますか?

一般的には、申請書が協会けんぽまたは健康保険組合に到着してから、審査を経て2週間から1か月程度で振込まれることが多いです。書類に不備があると、差し戻しによってさらに時間がかかります。提出前に記入漏れがないか、必ず確認してください。

複数の傷病で同時に申請することはできますか?

異なる傷病が同時に発生している場合でも、申請書は1枚にまとめて記入するのが基本です。ただし、傷病の内容によっては医師の判断が分かれることもあるため、療養担当者記入欄への記載内容について、事前に医師と相談しておくとよいでしょう。

申請書に記入ミスをしてしまいました。どうすればよいですか?

軽微な誤記であれば、二重線を引いて訂正印を押す、または協会けんぽ・健康保険組合に事情を説明して再提出する方法があります。記入内容に不安がある場合は、提出前に加入している協会けんぽの支部または健康保険組合の窓口に相談することをおすすめします。

マイナンバーは必ず記入する必要がありますか?

公金受取口座を利用する場合や、特定のケースではマイナンバーの記載が必要になることがあります。記載しない場合でも、通帳のコピー等、本人名義の口座が確認できる書類の提出で対応できることが一般的です。詳しくは申請書の記入案内をご確認ください。

転院した場合、療養担当者記入欄は転院前・転院後どちらの医師に書いてもらいますか?

その申請期間に実際に診察・治療を行った医師に記入してもらいます。転院した場合は、転院前の期間は転院前の医師、転院後の期間は転院後の医師というように、期間ごとに担当した医療機関でそれぞれ記入してもらう必要があります。転院のタイミングをまたぐ申請では、申請期間を分けて提出することもあります。

傷病手当金の申請と、会社への傷病報告はどちらを先にすべきですか?

一般的には、まず会社に休職の連絡・報告を行い、そのうえで傷病手当金の申請書を準備する流れになります。在職中は事業主記入欄への記入が必要なため、会社との連携が前提になります。休職の連絡が遅れると、申請書の準備も遅れてしまうため、体調が許す範囲でできるだけ早めに会社へ連絡することをおすすめします。

申請書に有効期限はありますか?申請書自体が古くなったら使えませんか?

申請書の様式は制度改正のタイミングで更新されることがあります。古い様式でも受理されることがありますが、最新の様式を使う方が記入項目の変更に対応でき、差し戻しのリスクを減らせます。 申請の都度、協会けんぽの公式サイトから最新の様式をダウンロードすることをおすすめします。

申請書は白黒コピーでも問題ありませんか?

一般的には白黒コピーでも受理されます。ただし、記入内容がはっきりと判読できることが前提です。手書きの場合は、消えにくい黒色のボールペン等を使い、丁寧に記入することが推奨されています。

傷病手当金の申請は、社会保険労務士に代行してもらえますか?

社会保険労務士は、労働社会保険諸法令にもとづく申請書等の作成・提出を代行できる国家資格者です。ただし、代行を依頼する場合は別途費用や委任の手続きが発生します。本記事は制度と申請書の書き方の説明にとどめており、代行そのものを勧めるものではありません。

会社を退職する予定ですが、退職前にまとめて何か月分も申請できますか?

申請は、実際に労務不能であった期間が経過してからでないと行えません。退職前にまとめて先の期間分を申請することはできず、実際に休業した期間ごとに、その経過後に申請する必要があります。退職後の継続申請の要件については、別記事の傷病手当金は退職後ももらえる?継続給付の要件を場合分けであわせて確認しておくと安心です。

免責事項: 本記事の内容は2026年9月時点で確認できた全国健康保険協会の公表情報にもとづきます。申請書の様式・提出方法は改定される場合があるため、実際の申請にあたっては必ず加入している協会けんぽの支部または健康保険組合で最新の内容をご確認ください。本記事は制度の解説を目的とするものであり、社会保険労務士による申請書類の作成代行を示唆するものではありません。

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対象になるか、いくら出るか、いつまでに何を用意するか。 申請の可否で迷ったら、補助金を扱う専門家に確認するのが確実です。相談は無料です。

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出典(一次情報)

この記事を書いた人
白木さん|元・自治体職員
制度をつくる側にいた元・自治体職員(産業振興)

市の産業振興課で補助金の設計・審査に関わってきました。「なぜこの要件があるのか」を制度の目的から説明できるのが強みです。窓口では伝えきれなかった制度の意図まで踏み込んで書きます。掲載内容は公募要領などの一次情報をもとに整理しています。

本記事は情報提供を目的としており、補助金の採択・交付を保証するものではありません。 補助上限額・補助率・締切等の内容は変更される場合があります。申請にあたっては、必ず 公式サイト・最新の公募要領をご確認ください。