今から申し込める回はあるのか。あります。令和8年度は第4回の事前エントリー(2026年10月19日〜23日)が最後で、第1〜3回はすでに受付を終えました。
もうひとつ、エントリーは先着順ではなく、受付枠を超えれば抽選です。第4回の予定枠は150社です。通過してから物品を買う必要はなく、2026年3月5日以降に買った物品もさかのぼって対象になります。
暑さに配慮した職場環境づくり奨励金の要点まとめ
正式名:令和8年度暑さに配慮した職場環境づくり奨励金
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 業種指定なし(暑い作業場がある事業所)
- 利用目的
- 熱中症予防の物品購入と職場の対策
- 対象地域
- 東京都内
- 従業員数
- 小売・サービス・卸売は5人以下、製造・建設・運輸等は20人以下
いくら
- 補助上限額
- 20万円(定額)
- 補助率
- 定額
いつ・どこへ
- 申請受付
- 第4回エントリー10/19〜23、支給申請は2027年5月31日まで
- 事業の完了
- 第4回の取組は2027年3月31日まで
うちの会社は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
対象は、会社、個人事業主、士業の法人、一般社団法人・一般財団法人、医療法人、NPO法人、協同組合などです。法人格のない任意団体、政治団体、宗教団体は入りません。
従業員数は、都内か都外かを問わず全事業所の合計で数えます。パート・アルバイトも入りますが、会社役員、個人事業主本人、派遣労働者は入りません。上限は小売(飲食を含む)・サービス・卸売が5人以下、製造・建設・運輸とその他の業種が20人以下です。廃棄物処理業、建物等維持管理業、警備業は、サービス業でも20人以下に広げられています。どの業種に当たるかは日本標準産業分類で自分で確かめる必要があり、事務局は個別の問い合わせに答えません。
暑い作業場とは、WBGT値(気温・湿度・日射を合わせた暑さ指数)28度以上または気温31度以上の場所で、1時間以上続けて、または1日4時間を超えて行う作業の場所です。主たる業務を現に行っている作業場所が対象です。雇用保険の確認通知書を出すため、加入して6か月以上の従業員が1人は必要です。エントリーの時点で6か月に満たなくても申し込めますが、支給申請の時点で満たしていないと対象外です。
このほか、大企業が実質的に経営に参画していないこと、最低賃金などの労働関係法令を守っていること、セクハラ防止の措置を取っていること、過去5年に重大な法令違反や不正受給がないことも要件です。風俗営業やパチンコ・ゲームセンターなどの遊技場を営む事業者、都や東京都の政策連携団体への賃料などの支払いが滞っている会社、破産や民事再生などの手続き中の会社、暴力団関係者も申請できません。これらは支給申請のときの誓約書(様式第5号)で、1つずつ誓約します。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 過去にこの奨励金を受け取った
- ✕ 同じ物品で他の補助金を受けた
- ✕ 申請日に開業届が未受付
- ✕ 都外の事業所に常設する物品
開業届は、申請の日までに都内の税務署で受け付けられている必要があります。都外の事業所に埋め込み型のスポットクーラーなどを置く場合は対象外です。
いくらもらえる?
支給額は20万円の定額です。購入額が小さくても、大きくても変わりません。購入額に下限は設けられていません。
- WBGT指数計とミストファンで5万円使った:5万円 × 定額(率は無し) = 20万円
- 電動ファン付き作業服を15人分そろえて60万円使った:60万円 × 定額(率は無し) = 20万円
- 3つの取組のどれかが欠けた:購入額にかかわらず 0円
20万円が出る条件は、WBGT値の測定と対策、物品の購入、結果の報告の3つを全部やることです。物品を買っただけでは足りません。
何に使える?
エアコンが論点になりやすいので、対象にならないものから確認します。
対象にならないもの
- エアコンの設置(労働安全衛生規則第606条で、事業者に義務づけられた基本の措置のため)
- 中古品
- レンタル・リース、月額のサブスクリプション
- 塩分タブレット、保冷剤、保冷ボトル、冷却タオルなどの日用品
- 親会社・子会社・親族経営の会社から買ったもの
- 主要な業務としていることが公開情報で確認できない業者から買ったもの
- 自社で扱っている商品や、業務以外にも使える汎用品
- 通常の業務や他の取引とまとめて払い、区分できないもの
- 支払いの書類が不備のもの
- 2026年3月4日以前に買ったもの
対象になるもの
- WBGT指数計(JIS Z 8504またはB 7922に適合したもの)
- スポットクーラー、ミストファン、冷風機、除湿機、サーキュレーター、シーリングファン、パラソル
- 電動ファン付き作業服、冷却ベスト、水冷服、遮熱ヘルメット、ネッククーラー
- 心拍などを測る身体データ計測器
- 腰掛ファン、充電式保冷庫、ファン付きヘルメット
線引きの理由は、エアコンのように法令で事業者がやるべき措置は、補助の対象にしないためです。エアコンの購入費は対象外で、同じ業者にエアコンと対象の物品をまとめて払うと、区分できない支払いとして対象外になります。エアコンを入れる会社は、スポットクーラーなどの購入と支払いを分けてください。購入は都内の事業所が行い、その事業所が所有する物品である必要があります。電動ファン付き作業服のバッテリーやファンは、服に付けて使える状態の写真で出します。交換用部品だけの写真は認められません。
申請の流れ
第4回の進み方です。
- GビズIDプライムを取る(事業者→デジタル庁。10月19日の前に。発行に時間がかかり、間に合わなくても猶予はありません)
- 事前エントリーを出す(事業者→Jグランツ。10月23日の午後5時まで。枠を超えると抽選で、結果は約7営業日以内にJグランツに届きます)
- 取組を実施する(事業者。WBGT値を測り、対策をし、物品を買う。2027年3月31日まで)
- 支給申請を出す(事業者→Jグランツ。取組が終わってから2027年5月31日の午後5時まで)
- 審査を待つ(財団→事業者。書類がそろってから1〜2か月が目安)
- 請求を出す(事業者→Jグランツ。支給決定の通知が来たら、口座の写しをつけて請求)
請求から約1か月で振り込まれます。支給申請だけでは振り込まれません。郵送や来所の申請は受け付けていません。GビズIDが未取得なら、エントリー期間を待たずに先に申請しておくことを勧めます。
問い合わせ先は、東京しごと財団の暑さ対策支援担当係(03-5211-1756、平日9時から17時、12時から13時を除く)です。GビズIDのことはGビズIDヘルプデスク(0570-023-797)に聞きます。
必要な書類
支給申請のときにそろえます。
準備できた 0 / 10
履歴事項全部証明書は法人のみで、発行から3か月以内のものです。個人事業主は代わりに開業届の写し(都内の事業所のもの)と、代表者の住民票記載事項証明書(住民票でも可、発行から3か月以内)を出します。雇用保険の確認通知書は事業主通知用の1名分で、本人通知用ではありません。入手先は募集要項に書かれていないため、手元に無いときは財団の担当係に確認してください。水道光熱費の領収書は、賃貸借契約書でも代えられます。
納税証明書は、法人が法人事業税と法人都民税(どちらも都税事務所)、個人事業主が個人事業税(都税事務所)と住民税です。個人事業主の住民税は、居住地と事業所地が別の区市町村なら両方を出します。納税の期限が来ていない新設の法人や個人事業主は、別の書類で代えます。
写真は、jpeg形式で1枚20MB以下にしてJグランツで送ります。取組の前に作業場の全体を写したもの、物品を置いたあとに作業場の全体と物品の設置状況を写したものが要ります。作業場が屋内なら、取組の前にWBGT値(指数計がなければ室温)を測り、測定器と数値が写った写真も出します。書類は提出後に差し替えや追加ができないため、そろえてから送ってください。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 取組の3つをそろえなかった:WBGT値の測定と対策、物品の購入、結果の報告のどれかが欠けると対象外です。
- 対象外の物品を買った:エアコン、中古、リース、日用品などは認められません。購入の書類が不備の場合も同じです。
- 期間の外で買った:2026年3月4日以前に買った物品は対象外です。回ごとの取組期間を過ぎた購入も入りません。
- 書類の出し忘れ:支給申請のあとに書類を足すことは原則できません。期限までに必要な書類が出ないと、事業を中止したものとみなされ、再エントリーも再申請もできません。
- 他の補助金と重ねた:同じ物品に別の補助金や助成金を受けていると、併用できません。
- 申請後に要件を外れた:不正や要件違反が見つかると支給決定が取り消され、受け取った分は期限までに返します。返還には年10.95%の違約加算金がかかります。
今年度の変更点と注意
令和8年度の新規事業です。第1回から第3回まで受付が終わったため、これから動けるのは第4回だけです。予定の受付企業数は、各回で変わることがあります。
奨励金の受け取りは1社1回限りです。財団の基金の予算が全部使われた場合は、取組期間がその日で終わります。
エントリーは1つの回につき1社1回までです。同じ代表者が複数の会社を持っている場合は、別法人でも同一の企業等として扱われます。抽選に外れた会社は次の回に再度エントリーできますが、令和8年度の最終回はこの第4回です。通過したあとにエントリーを取り下げられるのは、第4回なら2026年12月18日までです。それ以降に取りやめるときは中止届出書を出し、次回以降のエントリーはできなくなります。
よくある質問
第1〜3回に申し込めなかった場合、いま受け付けている回はありますか?
あります。第4回の事前エントリーが2026年10月19日から23日の午後5時までです。第1回から第3回までは受付を終えています。令和8年度の募集は4回に分けて行われるため、第4回が最後の回です。受付の予定企業数は150社とされていますが、各回で変更されることがあります。GビズIDの取得には時間がかかるので、申請の準備は早めに始めてください。
事前エントリーは先着順ですか?
先着順ではありません。受付の予定企業数を超えた申し込みがあったときは抽選で決めます。アクセスが集中しないように、受付期間中に申し込むよう案内されています。締切日は午後5時までです。同じ回に1社が2回申し込むと、抽選の対象外になることがあります。結果は受付期間が終わってから約7営業日以内に、Jグランツで届きます。抽選の倍率は公表されません。
エントリーに通ってから物品を買うのですか?
通ってから買う必要はありません。2026年3月5日から各回の取組期間の最終日までに実施した取組が対象で、第4回のエントリーより前に買った物品でも、この期間内であれば申請の対象になります。ただし、2026年3月4日以前に買った物品は対象外です。支給申請は、取組が終わって書類がそろえば、期間の最終日を待たずに出せます。
エアコンを入れる場合は対象になりますか?
エアコンの設置は対象外です。労働安全衛生規則の第606条で、暑い環境に対応する措置は事業者の義務とされており、エアコンはその基本の措置にあたるためです。スポットクーラー、ミストファン、シーリングファン、電動ファン付き作業服などは対象の例に入っています。エアコンの工事とあわせて別の物品を買う場合は注意が必要です。通常の業務や他の取引とまとめて支払い、対象の物品を区分できないものは、対象外とされています。
従業員が何人までなら申請できますか?
業種ごとに決まっています。小売業(飲食業を含む)、サービス業、卸売業は常時使用する従業員が5人以下、製造業、建設業、運輸業とその他の業種は20人以下です。都内か都外かを問わず、すべての事業所の人数を合計して数えます。パート・アルバイトは、解雇の予告が必要な働き方であれば入ります。会社役員、個人事業主本人、派遣労働者は入りません。
同居の家族を雇っている個人事業主でも、従業員に数えられますか?
原則として、同居している家族は従業員になりません。ただし、ハローワークに同居の親族として届け出て、雇用保険の被保険者になっていれば、従業員にできます。役員も原則は入れませんが、ハローワークで兼務役員と認められている場合は、労働者として数えます。その場合は、確認印のある雇用保険の確認通知書などの写しを出します。
本社が都外で、都内に事業所がある会社も申請できますか?
申請できる場合があります。都内の事業所に事業の実態があり、法人都民税を納めていれば、都内に所在するという要件は満たします。反対に、都内に事業所がなく、都外の事業所の従業員が都内の現場で働いているだけでは対象になりません。物品は都内の事業所が購入し、その事業所の従業員が使う形にします。
建設業で、都外の現場で使う空調服も対象になりますか?
次の3つを満たせば対象になります。都内の事業所に所属する従業員が使うこと、都内の事業所が購入した物品であること、その現場で従業員が主たる業務をしていることです。ただし、埋め込み型のスポットクーラーのように常設する物品を、都外の事業所に置く場合は対象外です。持ち運べる物品かどうかが分かれ目になります。
購入する物品に最低金額はありますか?
最低金額は設けられていません。一方で、支給額は購入額にかかわらず20万円の定額です。購入が少額でも、取組の3つをすべて実施し、物品が高温の作業場で使われていることを写真と書類で示せれば対象になります。ただし、熱中症予防に役立つと認められるかどうかは、取組結果報告書の内容で審査されます。
納品は期間内でも、支払いが期間を過ぎる場合は対象ですか?
原則は、契約・納品・支払いがすべて取組期間の中で終わっていることです。ただしQ&Aでは、期間の中に納品されていれば、支払いが期間を過ぎても対象とされています。その場合は支払いの書類として納品書を出します。購入日・支払額・支払先・納品先・物品名がわかる書類が必要で、ECサイトで領収書や納品書が出ないときも、この5点が書かれた書類を用意します。クレジットカードで買った場合も、納品先が都内の事業所とわかれば対象です。
他の補助金や助成金と併用できますか?
目的が違う補助金であっても、同じ物品について他の補助金や助成金を受けていると併用できません。また、本年度中に、国・東京都・区市町村が同じ目的で実施する奨励金などを受けている場合も、対象外です。重ねて申請する予定があるときは、どの物品にどの制度を使うかを先に分けて、財団の担当係に確認するのが確実です。
支給決定のあと、いつ振り込まれますか?
支給決定の通知が届いたら、Jグランツで請求の手続きをします。請求を事務局が受け取り、内容の確認が終わってから、約1か月で振り込まれます。振り込みの連絡はないので、通帳で財団名義の入金を確かめてください。法人は法人名義の口座が必要で、代表者の個人口座は使えません。申請から決定までは、書類がそろってから1〜2か月が目安です。
受け取った奨励金に税金はかかりますか?
募集要項とQ&Aに、課税の扱いの記載はありませんでした。公式の資料で確認できないため、断定はできません。会計上の処理や税額は、顧問の税理士か税務署に確認してください。また、物品は取得財産として固定資産に計上するなど、関係する法令にもとづく会計処理が必要だと募集要項に書かれています。
