プラスチック代替素材や、石油に頼らない新しい製品の開発を進めたいけれど、研究開発フェーズの投資は回収の見通しが立ちにくい——そう感じている都内の中小企業・創業予定者に向けた、規模の大きな支援制度があります。
「令和8年度非石油由来製品等開発支援事業」は、助成対象と認められる経費の4/5以内、上限2,000万円(千円未満切捨て)という高い補助率と大きな上限額が特徴です。申請受付は2026年7月31日(木)〜10月9日(金)17時締切。事前エントリーが10月9日16時までに必要な点にも注意してください。
令和8年度非石油由来製品等開発支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(都内中小企業者、都内での創業を具体的に計画している者) |
| 制度名 | 令和8年度非石油由来製品等開発支援事業 |
| 対象業種 | 業種指定なし(サーキュラーエコノミー・代替素材・省エネ関連技術の開発に取り組む事業者) |
| 利用目的 | 創業・第二創業 |
| 対象地域 | 東京都 |
| 従業員数 | 中小企業基本法上の中小企業者(業種ごとに資本金・従業員数の上限が決まっており、製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は1億円以下または100人以下、小売業は5,000万円以下または50人以下、サービス業は5,000万円以下または100人以下。どちらか一方を満たせば該当します) |
| 補助上限額 | 2,000万円(千円未満切捨て) |
| 補助率 | 助成対象と認められる経費の4/5以内 |
| 申請受付 | 2026年7月31日(木)〜2026年10月9日(金)17時(事前エントリーは10月9日16時まで) |
| 公式サイト | 東京都中小企業振興公社「令和8年度非石油由来製品等開発支援事業」 |

補助率4/5は数ある補助金の中でも高水準
一般的な設備投資・開発系の補助金は補助率2分の1〜3分の2が多い中、この助成金は対象経費の80%まで助成されます。2,000万円の上限に届く場合、対象経費はおよそ2,500万円規模。研究開発フェーズでこれだけの補助率が得られる制度は多くないため、非石油由来素材・脱炭素関連の技術開発を計画しているなら検討する価値があります。
見落とせない「事前エントリー」の締切
申請の締切は10月9日17時ですが、それより1時間早い同日16時までに事前エントリーを済ませておく必要があります。締切当日に慌てて動くと、事前エントリーの段階で間に合わなくなる可能性があるため、実際の提出は数日前までに終わらせておくのが安全です。
審査から交付までは長期戦
この助成金は申請してすぐに結果が出るものではありません。案内によると、書類審査は2026年12月まで、面接による審査も同年12月下旬まで続きます。事業期間も最長21か月(2027年2月1日〜2028年10月31日)と、通常の補助金より長い期間で計画を立てる必要があります。申請時点で、開発スケジュールを1年半以上の単位で描いておく必要があるという点は、他の短期決戦型の補助金と大きく違うところです。
申請の流れ
- 開発する製品・技術がサーキュラーエコノミー・代替素材・省エネのどの領域に該当するか整理する
- 事業計画書を作成する(開発期間・体制・資金計画を含む)
- 事前エントリーを行う(10月9日16時締切)
- 正式な交付申請書を提出する(10月9日17時締切)
- 書類審査・面接審査を経て採択の可否が決まる(12月頃)
よくある質問
創業予定者でも申請できますか?
はい。対象者には「都内での創業を具体的に計画している者」も含まれます。ただし具体的な計画があることが前提です。
事前エントリーと本申請は同じ日にできますか?
事前エントリーの締切(10月9日16時)と本申請の締切(同日17時)は1時間しか差がありません。同日に両方済ませることも制度上は可能ですが、余裕を持って数日前に終わらせることをおすすめします。
補助率4/5がすべての経費に適用されますか?
「助成対象と認められる経費」の4/5以内とされています。対象経費の範囲は交付要綱・募集要領で定められているため、見積を取った経費がすべて対象になるとは限りません。
