難病やがんの治療を続けながら働きたい人を採用したい。あるいは、休職していた社員を治療と両立できる形で受け入れたい。東京都の「難病・がん患者就業支援奨励金」は、こうした企業の取組に最大90万円を支給する制度です。
対象は新規雇用だけではありません。1か月以上休職していた社員が職場復帰する場合も対象になります。採用と復職、どちらの入口でも使える制度です。
東京都難病・がん患者就業支援奨励金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 東京都難病・がん患者就業支援奨励金 |
| 対象業種 | 業種不問(都内で難病・がん患者を雇用する事業主) |
| 利用目的 | 雇用・労務(難病・がん患者の採用・復職支援) |
| 対象地域 | 東京都内(対象労働者が都内事業所に勤務) |
| 従業員数 | 規定なし(雇用継続助成金は中小企業が対象。採用奨励金は企業規模の制限なし) |
| 補助上限額 | 最大90万円(採用奨励金または雇用継続助成金60万円+制度導入加算最大30万円) |
| 補助率 | 定額支給 |
| 申請受付 | 随時受付(雇入れ日または職場復帰日の翌日から2か月以内に支援計画書を提出) |
| 公式サイト | 東京都産業労働局「東京都難病・がん患者就業支援奨励金」 |

支給額は労働時間で変わる
支給額は、対象者の週の所定労働時間によって2段階に分かれます。
| 区分 | 週所定労働時間20時間以上 | 週所定労働時間10時間以上20時間未満 |
|---|---|---|
| 採用奨励金 | 60万円/人 | 40万円/人 |
| 雇用継続助成金 | 60万円/人 | 40万円/人 |
これに加えて、治療と仕事の両立を支える社内制度を導入すると、1制度につき10万円、最大30万円が上乗せされます。週20時間以上で採用し、制度を3つ導入すれば、60万円+30万円で上限の90万円に届く計算です。
対象になる労働者・ならない労働者
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 対象になる | 難病またはがんの治療をしながら、ハローワークの紹介等で新規に雇い入れる労働者(週10時間以上) |
| 対象になる | 難病・がんの発症等により1か月以上休職後、治療と両立しながら職場復帰する労働者 |
| 対象にならない | 就労継続支援A型事業の利用者 |
| 対象にならない | 週の所定労働時間が10時間未満の労働者 |
なお、雇用継続助成金は中小企業が対象です。中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者(業種ごとに資本金・従業員数の上限があり、製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は1億円以下または100人以下、小売業は5,000万円以下または50人以下、サービス業は5,000万円以下または100人以下。どちらか一方を満たせば該当)にあたるかどうかで、使える制度が変わります。
よくある質問
支援計画書はいつまでに出す必要がありますか?
対象労働者の雇入れ日、または職場復帰日の翌日から起算して2か月以内です。この提出期限を過ぎると受け付けてもらえないため、雇入れ・復帰が決まった時点で早めに準備を始めてください。
制度導入加算は何をすれば対象になりますか?
治療と仕事の両立を支える社内制度(時差出勤・時短勤務・傷病休暇の拡充など)の導入が対象です。1制度につき10万円で、最大3制度・30万円まで加算されます。詳細は申請の手引きで確認してください。
パートタイムでの採用でも対象になりますか?
対象になります。週10時間以上20時間未満のパートタイム採用でも、支給額は下がりますが(40万円/人)申請できます。
