この記事は登米市の農業機械・施設導入補助のうち、地域農業構造転換支援事業の話です。 同じ地域計画の担い手を対象にした「農地利用効率化等支援事業」は融資の利用が条件になるなど中身が異なるため、別記事で扱います。
トラクターや乾燥機を新しくしたいけれど、法人で3,000万円級の投資は簡単には踏み切れない。登米市の「地域農業構造転換支援事業」は、地域計画に位置付けられた担い手向けに、対象経費の1/3を補助する国庫事業です。上限は法人3,000万円、個人1,500万円と、市区町村の補助金としては桁違いの規模です。
登米市地域農業構造転換支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人。地域計画に位置付けられた担い手) |
| 制度名 | 登米市地域農業構造転換支援事業 |
| 対象業種 | 農業 |
| 利用目的 | 農業機械・施設の導入 |
| 対象地域 | 宮城県登米市(市内在住の地域計画に位置付けられた担い手) |
| 従業員数 | 規定なし(認定農業者・認定新規就農者・目標所得水準達成者が対象) |
| 補助上限額 | 法人3,000万円/個人1,500万円 |
| 補助率 | 1/3以内(リース導入は7分の3以内) |
| 申請受付 | 令和8年5月18日〜10月16日(5回に分けて実施。予算状況により早期終了の可能性あり) |
| 公式サイト | 登米市「地域農業構造転換支援事業、農地利用効率化等支援事業について」 |

自分は対象になるか:「地域計画の担い手」がカギ
対象者は、市内在住で地域計画に位置付けられた担い手であり、次のいずれかに該当することが条件です。
- 認定農業者
- 認定新規就農者
- 目標所得水準を達成している者
「地域計画」は、市町村が地域ごとに定める農地利用の将来像です。自分がその計画に位置付けられているかどうかを、先に登米市の農政窓口で確認する必要があります。位置付けられていなければ、いくら要件を満たしていても対象外です。
対象になる経費といくら戻るか
対象経費は、トラクター・田植機などの農業機械、乾燥機・選果機などの施設、ビニールハウスです。
- 中規模法人がトラクターを更新する場合: 対象経費600万円。1/3で200万円
- 個人農家が乾燥機を導入する場合: 対象経費450万円。1/3で150万円
- 法人がリースで大型機械を導入する場合: リース料総額に対して7分の3を乗じた額(購入より補助率が下がる点に注意)
法人の上限3,000万円に届くには、対象経費が9,000万円規模になる計算です。中小規模の投資であれば、上限に達する前に補助率どおりの金額が支給されるイメージです。
申請は年5回、逃すと次の回まで待つ
申請受付は1回だけではなく、次の5回に分けて実施されます。
- 5月18日〜6月12日
- 6月15日〜7月17日
- 7月21日〜8月14日
- 8月17日〜9月11日
- 9月14日〜10月16日
1回の締切を逃しても、次の回にまた申請できるのがこの制度の特徴です。ただし、予算の状況によって申請を締め切ることがあるとされているため、早い回での申請が安全です。
よくある質問
融資を受けずに自己資金で導入する場合も対象になりますか?
対象になります。融資の利用が必須なのは、姉妹制度の「農地利用効率化等支援事業」のほうです。この事業に融資の要件はありません。
5回すべての締切を逃したらどうなりますか?
その年度は申請できません。次年度の実施有無や日程は、登米市の農政担当窓口へお問い合わせください。
リース導入と購入で補助率は同じですか?
異なります。購入は1/3以内、リース導入は7分の3以内と、リースのほうがやや低い補助率になります。
