前の記事で紹介した「アルミ循環配慮事業費補助金」は、1社でも申請できる制度でした。一方、この「アルミバリューチェーン連携強化事業費補助金」は、県内中小企業を代表企業とする2社以上の研究共同体でなければ申請できません。同じアルミ関連の補助金でも、単独か連携かで制度が分かれています。
対象は、県内中小企業を代表企業とする2社以上の企業から構成される研究共同体です。大学や公設試験研究機関の参加も認められています。
アルミバリューチェーン連携強化事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(県内中小企業を代表企業とする2社以上の研究共同体) |
| 制度名 | 令和8年度アルミバリューチェーン連携強化事業費補助金(追加募集) |
| 対象業種 | 製造業(アルミ関連産業) |
| 利用目的 | 研究開発・技術開発(バリューチェーンのグリーン化) |
| 対象地域 | 富山県内(代表企業は県内中小企業) |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし。イノベーション推進センターへお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 100万円/年 |
| 補助率 | 2分の1以内(県内の大学等・公設試験研究機関との共同研究費は10分の10以内) |
| 申請受付 | 令和8年7月31日(金)17時まで(審査は月1回程度、随時実施) |
| 公式サイト | 富山県新世紀産業機構「アルミバリューチェーン連携強化事業費補助金」 |

なぜ「2社以上」が条件なのか
制度名にある「バリューチェーン」は、素材の調達から加工、製品化までの一連の流れを指す言葉です。アルミ産業は、素材メーカー・加工業者・製品メーカーなど、複数の企業が連携して初めて成り立つ構造になっています。
1社の努力だけでは解決しない課題を、複数社で組んで克服する取組を支援するのが、この補助金の狙いだと読み取れます。1社で完結する研究開発は「アルミ循環配慮事業費補助金」の対象になるため、自社の取組がどちらに当てはまるかを最初に見極める必要があります。
「アルミ循環配慮事業費補助金」との違い
同じとやまアルミコンソーシアムが窓口となる2つの補助金は、上限額・補助率が異なります。
| 制度 | 申請の形 | 上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| アルミ循環配慮事業費補助金 | 単独可 | 500万円/年 | 3分の2以内 |
| アルミバリューチェーン連携強化事業費補助金 | 2社以上の共同体 | 100万円/年 | 2分の1以内 |
上限額は単独申請できる制度のほうが大きく設定されています。連携の枠組みを組むコストと、受け取れる補助額のバランスを考えたうえで、どちらの制度に応募するか判断することになります。
審査は「随時」実施される
この補助金は、月1回程度の随時審査という珍しい運用です。締切が1回しかない制度と違い、申請してから採否の結果が出るまでのタイミングが、他の月1回審査の補助金より読みやすいという利点があります。
受付終了は令和8年7月31日17時までですが、審査が随時行われる分、早めに申請するほど採択の可否が早く分かります。
よくある質問
1社だけでも申請できますか?
できません。県内中小企業を代表企業とする2社以上の研究共同体であることが条件です。1社での研究開発は「アルミ循環配慮事業費補助金」の対象になるか確認してください。
県外の企業と組んでも対象になりますか?
代表企業は県内中小企業である必要があります。共同体の構成企業に県外企業を含められるかは、イノベーション推進センターへの確認をおすすめします。
大学と組んだ場合、補助率はどうなりますか?
県内の大学等・公設試験研究機関との共同研究費は、補助率10分の10以内(全額)になります。企業間だけの連携部分は2分の1以内です。
