ITパスポートの参考書を、机の隅に置いたまま。

受けさせたい。でも受験料は会社負担。二の足を踏む経営者は、少なくありません。

宇都宮市には、この二の足を軽くする補助金があります。宇都宮市ITパスポート取得支援補助金です。対象は市内に本社や支店を置く中小企業。従業員が受験したITパスポートの受験料のうち、1/2(従業員1人・受験1回あたり上限3,750円)を市が補助します。令和8年度の対象期間は2026年2月1日から2027年1月31日まで、申請期間は2026年4月1日から2027年2月26日までです。

金額は決して大きくありません。ただし、受験させるほど積み上がるのが特徴です。

対象になる会社・従業員を具体的に見る

まず会社側の要件です。

  • 中小企業であること
  • 市内に本社、または支店・事業所等を有すること
  • 雇用保険法の適用を受けていること
  • 風俗営業等を行っていない、暴力団と関係がない、市税を滞納していない

次に、補助対象になる従業員の範囲です。正社員に限りません

  • 正社員
  • 契約社員
  • 出向者
  • パートタイム労働者
  • アルバイト
  • 技能実習生等

一方で、日雇い労働者・派遣社員は対象外です。ここは取り違えやすいポイントです。派遣スタッフに受験させた分は、補助の対象から外れます。

補助額はいくらか。受験人数で積み上がる

補助額の考え方はシンプルです。企業が負担した受験料 × 1/2。ただし上限は1人・1回あたり3,750円です。

ITパスポートの受験手数料は7,500円(税込)です(情報処理推進機構〈IPA〉公表)。この場合、1/2はちょうど3,750円前後となり、上限いっぱいまで補助が出るケースが多い計算になります。

業種別に、受験人数のパターンで試算してみます。

会社のイメージ受験させた人数補助額の目安
小売店(正社員3人)3人が1回ずつ受験3,750円×3人=11,250円
製造業の工場(パート含め10人)10人が1回ずつ受験3,750円×10人=37,500円
IT関連の小規模事業者(5人)5人が1回ずつ受験3,750円×5人=18,750円
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1人あたりの金額は小さくても、部署全体・全社で受けさせると積み上がる制度です。研修費用の一部として組み込んでおくと、使い勝手がよくなります。

申請は「受験後」。順番を間違えない

この補助金は、受験してから申請する実績報告型です。省エネ補助金のような「先に交付決定、後で発注」という順番ではありません。

流れはこうです。

  1. 従業員がITパスポートを受験する(対象期間内であること)
  2. 企業が受験料を負担・支払う
  3. 交付申請書・実績報告書・試験結果レポート・支払いの証明書等をまとめて提出する
  4. 審査後、補助金が交付される

申請と実績報告を同時に提出する設計のため、「先に交付決定を待ってから受験させる」という発想は不要です。むしろ、対象期間内に受験を済ませておくことの方が重要になります。対象期間の外で受験してしまうと、いくら申請期間内でも対象外になる点は注意してください。

「対象従業員」の線引きで迷ったら

じつは、誰が「対象従業員」に当たるかは、名称だけで一律に決まるものではありません。契約社員・出向者・技能実習生は対象に含まれる一方、派遣社員は雇用形態にかかわらず対象外とされています。実務では、業務委託やスポットワークで働く人をどう扱うか迷うケースも出てきます。

こうした「誰が対象になるか」の線引きは、雇用系の補助金・助成金に共通する悩みどころです。同じ職場で働いていても、雇用契約の形態次第で扱いが変わるという考え方は、この制度に限りません。この考え方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで実例とあわせて紹介しています。

必要書類と提出のタイミング

実績報告と申請を同時に行う都合上、書類は一度にそろえておく必要があります。

タイミング必要になるもの
受験前対象期間・対象従業員の要件を社内で確認しておく
受験後試験結果レポート(合否問わず受験の事実が確認できるもの)
支払い後企業が受験料を支払ったことを示す領収書等の証明書類
申請時交付申請書、実績報告書、従業員の雇用形態を確認できる書類、事業概要書
交付決定後請求書、口座振込依頼書
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受験してすぐ申請、ではなく「受験料の支払いまで完了してから」まとめて申請する、という順番を意識しておくとスムーズです。

よくある質問

パートやアルバイトの従業員も対象になりますか?

対象になります。正社員に限らず、契約社員・出向者・パートタイム労働者・アルバイト・技能実習生等が補助対象従業員として明記されています。

派遣社員に受験させた場合はどうなりますか?

対象外です。日雇い労働者とあわせて、派遣社員は補助対象従業員から除外されています。自社雇用の従業員向けの制度と考えておくのが確実です。

1人の従業員が複数回受験した場合、何回分でも補助されますか?

公式ページには受験1回あたりの上限額(3,750円)は明記されていますが、年度内の申請回数上限は事前に窓口へ確認することをおすすめします。


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この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
制度名宇都宮市ITパスポート取得支援補助金(令和8年度)
対象業種業種指定なし(中小企業全般)
利用目的人材育成・リスキリング・資格取得支援
対象地域栃木県宇都宮市(市内に本社・支店等を有する企業)
従業員数中小企業基本法上の中小企業(規模の明示なし。雇用保険法適用が前提)
補助上限額従業員1人・受験1回あたり3,750円
補助率受験料の1/2
申請受付対象期間: 2026年2月1日〜2027年1月31日/申請期間: 2026年4月1日〜2027年2月26日
公式サイトhttps://www.city.utsunomiya.lg.jp/sangyo/sangyo/chushokigyo/1035619.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

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免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助額・対象要件・申請期間は変更される場合があるため、申請前に必ず宇都宮市の公式ページおよび最新の交付要綱で内容をご確認ください。

出典: