除雪用のホイールローダを買い替えたら、いくら戻るのか。網走市の除排雪車両整備補助金は、取得費の10分の1以内で、新品は250万円、中古は130万円が上限です。
見落としやすいのは下取りです。下取りに出した車両の額は、補助の計算から差し引かれます。対象者は、市内に主たる事業所を持ち、公共の除排雪業務を受託している(受託する予定の)事業者です。
除排雪車両整備補助金の要点まとめ
正式名:除排雪車両整備補助金(網走市)
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 公共除排雪業務の受託者・受託予定者
- 利用目的
- 除排雪に使う車両等の取得
- 対象地域
- 北海道網走市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし(都市管理課へお問い合わせください)
いくら
- 補助上限額
- 新品250万円・中古130万円
- 補助率
- 購入費用の1/10(下取り額は控除)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 公式ページに受付期間の記載なし(道路河川係へお問い合わせください)
うちの会社は使えるか
次の3つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 3
「受託者か予定者」には、前年度に受託した事業者と、申請年度に受託する(受託予定の)事業者が入ります。元請から業務の一部を請け負った下請けも対象です。合併や分割で権利義務を引き継いだ法人も含まれます。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 主たる事業所が市外にある
- ✕ 公共除排雪に関わらない
- ✕ 暴力団・関係事業者である
いくら戻ってくるか
購入費用の10分の1以内です。上限は新品250万円、中古130万円で、予算の範囲内で交付されます。
- 新品の車両を2,000万円で買い、下取りがない:2,000万円 × 1/10 = 200万円
- 新品の車両を3,000万円で買い、下取りがない:3,000万円 × 1/10 = 300万円 → 上限の250万円
- 新品の車両を2,000万円で買い、旧車を400万円で下取りに出す:(2,000万円 - 400万円)× 1/10 = 160万円
- 中古の車両を1,600万円で買い、下取りがない:1,600万円 × 1/10 = 160万円 → 上限の130万円
新品で上限の250万円に届くのは、下取りを引いた額が2,500万円以上のときです。中古は1,300万円以上です。
どの車両が対象か
線引きは、要綱が挙げた車両の種類です。対象にならないものを先に挙げます。
- 事業実施年度の外に取得した車両等
- 公共の雪捨場以外で使うブルドーザ
- 下取りに出した車両の額(補助の計算から控除)
対象になる車両等は次のとおりです。
- ホイールローダ
- ホイールローダに装着する汎用プラウ
- ブルドーザ(市が設置する公共雪捨場で使うものに限る)
- そのほか、市長が公共除排雪業務に必要と認める車両
補助の対象経費は、車両等の取得費です。公式ページの案内文には「除雪車両や、除雪用汎用プラウのみを購入する際」とあり、プラウだけの購入も対象に入ります。
ダンプトラックや除雪トラックのように、4つの例に出てこない車両は、4つ目の「市長が必要と認める車両」に当たるか次第です。要綱に一覧がないため、購入前に道路河川係へ車種を伝えて確かめてください。
申請の流れ
- 受託の状況を確かめる(事業者。前年度か申請年度の受託、または受託予定があること)
- 車両を取得する(事業者→販売店。事業実施年度のうちに)
- 市税の納付確認を受けて、交付申請書を出す(事業者→網走市税務課納税係、網走市長。売買契約書と自動車検査証の写しを添える)
- 交付決定の通知を受ける(網走市→事業者)
- 完了したら実績報告を出す(事業者→網走市長。領収書等の写しを添える)
- 額の確定通知を受けて、請求書を出す(網走市→事業者→網走市)
要綱では、申請書に「車両等を取得した事実を確認できる書類」を付けます。そのため、車両を取得したあとの申請だと読めます。購入の前に申請や相談が要るかは書かれていないので、契約の前に道路河川係へ順番を確かめると安全です。
必要な書類
準備できた 0 / 7
交付申請書(第1号様式)には、申請額のほか、取得する車両等の内容、新品か中古かの種別、取得価格、下取りの有無と額を書きます。様式の欄外に「網走市税務課納税係で市税の納付確認を受けてください」とあるため、申請の前に税務課で確認を受けます。そのほか、市長が必要と認める書類を求められることがあります。
似た制度との違い
同じ案内ページに、除雪担い手確保対策事業補助金も載っています。車両の購入ではなく、人の免許や講習の費用を補助する別の制度です。
| 比べる点 | 除排雪車両整備補助金 | 除雪担い手確保対策事業補助金 |
|---|---|---|
| 対象になるもの | 車両等の取得費 | 大型特殊免許・車両系建設機械運転技能講習の費用 |
| 補助率 | 購入費用の1/10 | 費用の1/2 |
| 上限 | 新品250万円・中古130万円 | 免許・講習それぞれ5万円 |
| 対象の従業員 | 規定なし | 40歳代・50歳代 |
40歳未満の従業員の免許取得は、「網走市若者技能者人材育成・地元定着支援事業補助金」の対象です。どちらも窓口は建設港湾部都市管理課道路河川係です。併せて使えるかどうかは、公式ページに書かれていません。
もらえなくなるのはどんなとき
- 計算の基準を取り違えた:下取りがあれば、控除した額の10分の1です。車両本体の価格で見込むと、補助額がずれます。
- 対象者の要件から外れた:市内に主たる事業所がなくなる、市税を滞納する、といった場合です。
- 対象の車両に当たらなかった:要綱が挙げる車両と、市長が認めた車両の範囲を超えます。
- 予算がなくなった:予算の範囲内で交付されるため、満額が出るとは限りません。
よくある質問
中古の除雪車両でも補助を受けられますか?
受けられます。補助率は新品と同じ購入費用の10分の1以内で、上限だけが新品250万円、中古130万円と分かれています。中古で上限に届くのは、下取りを引いた額が1,300万円以上のときです。それより安い中古車両なら、10分の1がそのまま補助額になります。
下取りがある場合、補助額はどう計算されますか?
取得費から下取り額を差し引いた額の10分の1になります。2,000万円の車両を買い、旧車を400万円で下取りに出すと、基準は1,600万円で補助額は160万円です。車両本体の価格で計算すると40万円多く見込むことになります。社内の資金計画は、控除後の額で組んでください。
汎用プラウだけの購入でも対象になりますか?
対象です。ホイールローダに装着する汎用プラウは、要綱で対象に挙がっています。公式ページの案内文にも、除雪用汎用プラウのみを購入する場合が書かれています。ページには、プラウは「購入費用の10分の1」とだけあり、プラウ専用の上限額の記載はありません。要綱の上限は新品250万円、中古130万円です。
公共除雪の契約前でも申請できますか?
受託の予定があれば対象です。要綱は「受託もしくは受託しようとする者」を対象者としています。ただし、予定の裏づけとして何を求められるかは公式ページと要綱に書かれていません。これから参入する事業者は、書類の準備を始める前に、都市管理課道路河川係に確かめてください。
元請でなく、下請けとして除雪をしている事業者も対象ですか?
対象になります。要綱は、受託者と契約して公共除排雪関係の業務の一部を受けた者も対象者に含めています。申請年度か前年度の契約が条件です。契約書の写しなどが求められるかは書かれていないため、下請けの事業者は申請前に、受けている業務の内容と契約の時期を道路河川係に伝えて確かめてください。
ブルドーザは対象になりますか?
条件つきで対象です。市が設置する公共雪捨場で使うブルドーザに限られます。道路の除雪や民間の敷地で使うブルドーザは、この例に当たりません。使う場所が公共雪捨場かどうかが線引きなので、購入の前に、どの現場で使う予定かを道路河川係に伝えて確かめてください。
市外に本社がある事業者は対象ですか?
要綱では、網走市内に主たる事業所を有する者であることが条件です。本社が市外にあり、市内に支店や出張所だけがある場合は、主たる事業所に当たらないおそれがあります。判断は市が行うため、該当しそうな場合は、申請の前に都市管理課道路河川係へ事業所の状況を伝えて確認してください。
1年に複数台を購入した場合はどうなりますか?
台数や回数の扱いは、公式ページにも要綱にも書かれていません。補助は予算の範囲内で交付されるため、複数台を計画していると、予算の都合で全台に出ない場合もあります。年度内に複数台を入れる予定なら、購入の前に道路河川係へ台数と時期を伝え、取り扱いを確かめてください。
リースで導入した車両は対象になりますか?
要綱の対象経費は車両等の「取得費」です。リースの扱いは書かれていません。申請には売買契約書と自動車検査証の写しを付けるため、購入して自社名義にする形が想定されていると読めます。リースで導入する予定なら、対象になるかを購入前に道路河川係に確かめてください。
申請の受付期間はいつですか?
公式ページには、受付期間や締切日の記載がありません。要綱は令和8年4月1日から適用(7月24日適用の附則もあります)で、補助の対象は事業実施年度に取得した車両等です。予算の範囲内で交付されるため、遅い時期の申請は枠が残っていないおそれがあります。取得の予定が決まったら、早めに道路河川係へ電話で確かめてください。
問い合わせ先はどこですか?
網走市の建設港湾部都市管理課道路河川係(電話0152-67-5612)です。所在地は網走市南5条東1丁目10番地で、メールの問い合わせフォームもあります。対象の車両、受託の予定の扱い、申請の順番など、公式ページに書かれていない点は、契約の前に確かめておくと申請の出し直しを防げます。
