足立区内の介護・障がい福祉の事業所が新しく採用した若手職員の家賃を、区が月3万円まで、最長5年にわたって補助します。申請するのは職員ではなく、事業所を運営する法人です。
足立区福祉サービス事業所職員家賃支援事業の要点まとめ
正式名:足立区福祉サービス事業所職員家賃支援事業
だれが
- 申請者
- 福祉サービス事業所を運営する法人
- 対象業種
- 介護・障がい福祉サービス事業(区が定めた対象サービス)
- 利用目的
- 若手職員の家賃補助による福祉人材の確保・定着
- 対象地域
- 東京都足立区
- 従業員数
- 規定なし(対象は新規採用の個々の職員)
いくら
- 補助上限額
- 月額3万円(職員1人あたり・最長5年)
- 補助率
- 本人負担額の1/2(1,000円未満切り捨て)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 5月20日が期限、以降も随時(採用年度内・2027年3月31日まで)
- 事業の完了
- 3か月ごとに実績報告と請求を出す
自分の法人と職員は対象になる?
法人の事業所と、職員の両方が条件を満たす必要があります。次の項目にすべて当てはまれば対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 6
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 本社・本部など指定のない部署の職員
- ✕ 法人の役員である職員
- ✕ 本人や法人役員の親族が持つ住宅
- ✕ みなし指定の事業所
- ✕ 福祉関係法令に違反する法人
対象サービスは、通所介護、訪問介護、グループホーム、生活介護、放課後等デイサービスなどです。一覧は交付要綱の別表1にあります。事務職も対象で、職種の制限はありません。
常勤の線引きは週32時間以上が基本です。育児・介護との両立で時間を短くしている場合は、30時間以上でも認められます。育児休業中や介護休業中の職員も対象です。
利害関係のある親族は2親等以内です。サテライトは、主たる所在が足立区内の事業所が持つ区内のものなら対象です。
いくら戻ってくる?
家賃と共益費(管理費)のうち、職員本人が払う分の1/2です。月3万円が上限で、1,000円未満は切り捨てます。敷金・礼金・保証料・更新料は対象になりません。
- 家賃5万円 × 1/2 = 2.5万円
- 家賃6万円 × 1/2 = 3万円(上限ちょうど)
- 家賃8万円 × 1/2 = 4万円 → 上限の3万円
6万円以上の家賃であれば、上限に当たります。月3万円を5年続けると、職員1人あたり最大180万円です。
他の家賃助成を受けているときは、その分を本人負担額から引きます。東京都の居住支援特別手当が月1万円ある職員で、家賃が6万円なら次の計算です。
- (6万円 − 1万円) × 1/2 = 2.5万円
法人独自の住宅手当も同じ扱いです。補助額が下がる点は、採用の条件を伝える前に確かめておくと安心です。
何に使える?
対象にならないもの
- 敷金・礼金
- 保証料・事務手数料
- 保険料・鍵交換代
対象になるもの
- 賃借料(家賃)
- 共益費・管理費
補助は職員の家賃に対して出ます。法人の運営費や採用活動の費用には使えません。
申請の流れ
- 対象職員と住居を確かめる(法人→要綱と住居の契約書。職員の採用年度内に)
- 申請書類をオンライン申請システムで出す(法人→足立区 医療介護連携課。紙の書類はPDFにして提出)
- 交付決定の通知を待つ(足立区→法人。申請から1〜2週間が目安)
- 決定後に、職員へ家賃補助を毎月支給する(法人→職員。法人の予算で先に払う)
- 3か月ごとに実績報告と請求を出す(法人→足立区。期限は下の表)
- 補助金を受け取る(足立区→法人。請求の約1か月後)
| 期 | 支給対象の月 | 請求期限 | 支給時期 |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 4月〜6月分 | 7月10日 | 8月上旬 |
| 第2期 | 7月〜9月分 | 10月9日 | 11月上旬 |
| 第3期 | 10月〜12月分 | 1月15日 | 2月上旬 |
| 第4期 | 1月〜3月分 | 4月9日 | 5月上旬 |
第1期に間に合わなかった分は、第2期に請求できます。ただし第4期の期限を過ぎた分は補助されません。
必要な書類
準備できた 0 / 8
交付申請書では、新規法人(申請者全員が今年度採用)か継続法人かに〇を付けます。事業計画書(第2号様式)には、職員ごとに採用日・生年月日・住所・配属先の事業所番号・家賃・ほかの家賃助成を書きます。補助月額と年間額は、表の中で計算されます。
住民票は、発行から1か月以内で、本籍とマイナンバーの記載がないものに限ります。区内に住む職員が、区の住民検索システムでの確認に同意すれば省略できます。
外国人の職員は、就労できる在留資格を確認できる書類の写しも出します。実績報告では、実績報告書、請求書兼口座振替依頼書、職員の給与明細書(賃金台帳)の写しが要ります。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 交付決定の前に支給した:決定前に職員へ払った分は、補助されず法人の自己負担です。
- 請求期限を過ぎた:第4期の請求期限(4月9日)を過ぎると、その分は補助できません。
- 給与水準を下げた:補助対象職員の給与水準を下げると、要綱の補助条件に反し、交付決定の取消しと返還の対象になることがあります。賞与など業績で変わる分は除きます。
- 対象外の住宅だった:本人名義でない契約や、親族が持つ住宅は外れます。
返還のときは、年10.95%の違約加算金がかかります。
今年度の変更点・併用・税金
令和8年度から、対象が広がりました。申請年度の末に満39歳以下であれば対象です。令和7年度は、満35歳以下でした。担当課も医療介護連携課に変わっています。
東京都の居住支援特別手当などとは併用できますが、補助額の計算で差し引かれます。宿舎借り上げ支援事業を使っている職員は対象外です。
職員への補助は所得税の対象です。法人にとっては、区の補助金を職員へ渡すだけなので、法人税の収益に含まれません。割増賃金の計算では、住宅手当として扱われ、算定の基礎から除かれます。詳しくは管轄の税務署と労働基準監督署に確かめてください。
よくある質問
申請できるのは法人ですか、職員本人ですか?
申請するのは、事業所を運営する法人です。職員本人は申請できません。法人が先に職員へ家賃補助を支給し、あとから3か月ごとに実績を区へ報告して、補助金を受け取ります。職員には、補助対象職員同意書兼申告書への記入をお願いします。法人側で申請書類をそろえる負担があるため、人事や総務の担当者を決めておくと、請求期限を逃しにくくなります。
5月20日を過ぎても申請できますか?
申請できます。令和8年度の交付申請期限は5月20日ですが、区の案内ページには、それ以降も随時受け付けると書かれています。年度の途中で採用した職員や、転居した職員がいる場合は、先に担当課へ連絡してから、変更届出書とあわせてオンライン申請システムで出します。ただし採用した年度内の申請が条件なので、3月に採用した職員は、3月中に申請してください。
何歳までの職員が対象ですか?
申請する年度の末に満39歳以下の職員です。令和8年度から対象が広がり、令和7年度の満35歳以下より上の年齢まで入りました。たとえば令和8年度の末に39歳になる職員は対象です。年齢の判定は申請年度ごとに決まるので、採用の年度と年齢を、申請の前に確かめておくと安心です。
パートや非常勤の職員は対象になりますか?
期間の定めのない常勤契約の職員が対象です。基本の目安は、週32時間以上の勤務です。育児や介護との両立で勤務時間を短くしている職員は、30時間以上でも認められます。年度の途中で非常勤から常勤に変わった職員は対象になるため、担当課に連絡のうえ、変更届出書を出してください。
本社や本部にいる職員は対象になりますか?
対象外です。補助の対象は、介護保険法・障害者総合支援法・児童福祉法の指定を受け、区内にある事業所で働く職員です。本社や本部は指定を受けた事業所ではないので外れます。みなし指定の事業所も対象外です。足立区外に事業所があり、区内にサテライトだけがある場合も外れます。事業所の主たる所在が区内にあることが条件です。
以前に別の法人で受給していた職員は対象になりますか?
最初に補助を受けた月から5年が過ぎていなければ、対象になります。この5年は、退職して働いていなかった期間や、補助の対象外の事業所で働いた期間も含めて数えます。別の法人で受けた分も、その法人が最初に受けた月から数えるため、転職した職員は残りの期間が短くなることがあります。採用の面談で、過去の受給を確かめておくと安心です。
敷金や礼金も補助されますか?
補助されません。対象になるのは、毎月の家賃と共益費(管理費)だけです。保証料、事務手数料、敷金、礼金、保険料、鍵交換代は含まれません。入居時にまとまった費用がかかる職員には、この点を先に伝えておくと、あとの行き違いを防げます。補助額は、家賃と共益費の合計のうち、職員本人が払う分の1/2が基準です。
連名で契約した賃貸住宅でも対象になりますか?
対象になります。ただし、補助額の計算では、家賃から次の金額を引いた自己負担額を基準にします。職員が東京都から受けている家賃助成、法人から受けている家賃助成、生計を共にしていない同居人が負担している家賃、同居人が受けている家賃助成です。契約書に名前があるだけでは補助額は決まらないため、誰がいくら払っているかを整理して、申請書類に書きます。
月の途中に採用された場合は、いつから補助されますか?
翌月からです。4月15日に採用した職員は、5月分から補助の対象にできます。月の途中で借りた賃貸住宅も、翌月からの扱いです。月の途中で退職した場合は、その月の補助は出ません。3月に採用した職員の補助は、翌年度の4月からの支給になりますが、採用した年度に交付申請を出しておく必要があります。
交付決定はどのくらいで通知されますか?
区の案内では、申請から1〜2週間で通知する予定とされています。通知が届くまで、職員への支給は始めないでください。決定の前に職員へ払った分は、補助の対象になりません。通知を受けたあとは、毎月の支給を法人の予算で先に行い、3か月ごとにまとめて区へ請求します。
職員が受け取る補助に税金はかかりますか?
職員が受け取る補助は、所得税の対象です。法人は、区の補助金を職員へ渡すだけなので、法人税では収益に含まれません。また、補助は住宅手当として扱われるため、時間外労働などの割増賃金を計算するときの基礎から除かれます。給与明細には、法人独自の住宅手当と区の補助を分けて書きます。書きにくい場合は、別の書面で職員へ知らせます。
問い合わせ先はどこですか?
足立区の医療介護連携課 介護人材確保・育成支援担当です。電話は03-6807-1046、メールは k-jinzai@city.adachi.tokyo.jp です。令和8年度の申請から、担当が変わっています。年度の途中の採用や、非常勤から常勤への変更などで迷ったときは、申請の前に連絡して確かめておくと、書類の出し直しを防げます。
