耕作をやめた畑が、なぜ市民農園に変わると補助の対象になるのか。答えは、安城市が「市民農園の開設」を遊休農地の活用策として位置づけているからです。
安城市の「市民ふれあい農園開設等支援事業」は、農家等が市民農園を開く費用を補助する制度です。整備費・施設費・広報費の半分、上限80万円まで補助されます。貸すだけで終わらず、栽培指導までセットで運営する農園が対象です。
安城市市民ふれあい農園開設等支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(農家等。個人の農業者・法人のどちらも可) |
| 制度名 | 安城市市民ふれあい農園開設等支援事業 |
| 対象業種 | 農業(市民農園の開設・運営を行う農家等) |
| 利用目的 | 市民農園の整備・開設(農園整備費・施設整備費・広報費) |
| 対象地域 | 愛知県安城市 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 80万円(1農園あたり) |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 申請受付 | 公式ページに締切日の記載なし(着手前に農務課農政係への事前相談が必須) |
| 公式サイト | https://www.city.anjo.aichi.jp/zigyo/nogyo/oshirase/shiminnoen.html |

対象になる開設者と農園の条件
対象は、市民ふれあい農園を開設する農家等です。個人の農業者でも、法人でも開設できます。
農園そのものにも条件があります。
- 市民農園整備促進法・特定農地貸付法・都市農地貸借法のいずれかに基づく開設、または農家自身が管理する「農園利用方式」であること
- 位置・地形・規模が適当で、概ね500平方メートル以上であること
- 5年間以上継続して開園できること
- 定期的な栽培指導を行い、自立的に管理運営できること
- 周辺環境への支障がないこと
500平方メートルに届かない小さな畑は、この事業の対象になりません。区画割りの前に、まず面積を測る段階です。
補助対象経費と上限80万円の内訳
対象経費は3つに分かれます。
- 農園整備費:農地改良、造成、整地、区画割、駐車場整備
- 施設整備費:給排水施設、看板設置、農機具収納施設、農機具購入
- 広報費:PRちらし印刷費、広告宣伝費
補助率は対象経費の1/2、1農園あたり上限80万円です。整備費・施設費・広報費を合わせて160万円かければ、上限の80万円に届きます。
手続きの流れ:着手より前に相談が必要
手続きは6段階です。
- 事前相談:農務課農政係に、開設・拡充の希望を相談する
- 交付申請:補助金等交付申請書、事業計画書、収支予算書、市税納付状況資料閲覧同意書を提出する
- 市の確認・交付決定:市が内容を確認し、交付決定通知を発行する
- 事業実施・実績報告:完了後、実績報告書と事業報告書を提出(写真・領収書の写しを添付)
- 交付請求・補助金交付:交付請求書を提出し、補助金が交付される
- 運営報告:開設から5年間、年度末ごとに運営状況報告書を提出
交付決定より前に着手すると、対象外になる可能性があります。 区画割りや看板の発注を進める前に、まず農務課農政係に相談する順番です。
農園づくりの費用シミュレーション
対象経費をどう積み上げるか、2パターンで見てみます。
- 500平方メートル・初心者向けの小規模農園:整地・区画割で60万円、給排水施設と看板で40万円、PRちらしで10万円。合計110万円なら補助額は55万円
- 1,000平方メートル・農機具貸出付きの本格農園:造成・区画割で150万円、農機具収納施設と農機具購入で90万円、広告宣伝費で20万円。合計260万円でも補助額は上限の80万円まで
対象経費が160万円を超えても、補助額はそれ以上増えません。160万円を超える部分は自己負担になります。
不明点は、安城市産業部農務課農政係(0566-71-2233)へ問い合わせられます。
よくある質問
個人の農業者でも申請できますか?
できます。対象は「農家等」とされており、法人だけでなく個人の農業者による開設も対象に含まれます。
500平方メートルに満たない土地でも対象になりますか?
原則対象外です。位置・地形・規模が適当で、概ね500平方メートル以上であることが要件です。狭い土地は、隣接地との統合を検討する余地があります。
「農園利用方式」とは何ですか?
農家自身が農園の経営・管理を続けながら、利用者に農作業の指導を行う開設方式です。市民農園整備促進法などに基づく開設と並ぶ、選択肢の一つとして認められています。
