RXという聞き慣れない略語が制度名に入っていますが、狙いは単純です。システムを「作る側」と「使う側」、両方の技術力を底上げする研修費の補助です。
なぜ両方を対象にしているのか。中小製造業が設備の運用・保守を自社でできるようになれば、外部委託のコストが減ります。一方でSIer(システムインテグレーター)の技術力が上がれば、県内での受託の幅も広がります。片方だけを支援しても、もう片方が追いつかなければ効果が薄いという判断があるようです。
RX研修費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・中小企業組合・個人事業主) |
| 制度名 | 愛媛県RX研修費補助金 |
| 対象業種 | SIer(システムインテグレーター)、中小製造業 |
| 利用目的 | 技術研修(旅費・研修参加費・専門家招聘費) |
| 対象地域 | 愛媛県内(本社・支社・事業所を有する事業者) |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 20万円/人(1社あたり3人まで。旅費は1人5万円上限) |
| 補助率 | 補助対象経費の3分の2以内 |
| 申請受付 | 2026年5月28日〜2027年1月29日(予算額到達で早期終了の可能性あり) |
| 公式サイト | 愛媛県庁「令和8年度愛媛県RX研修費補助金について」 |

「RX」とは何を指しているか
RXは、ロボティクス・トランスフォーメーションの略として使われています。ロボットや自動制御を使いこなす人材を、SIer側にも製造業側にも育てるという発想です。
似た名前のDX(デジタル・トランスフォーメーション)関連補助金とは狙いが違います。 DX系は業務のIT化そのものが対象になることが多いのに対し、この補助金はあくまで「研修費」に絞られています。ハードやソフトの購入費は対象になりません。
1社あたりの上限は「人数×20万円」で決まる
補助上限は1人あたり20万円で、対象となる従業員は1社3人までです。つまり、フル活用しても補助額は最大60万円が目安になります。旅費は別枠で1人5万円が上限です。
複数人まとめて研修を受けさせるほど、補助の効果は大きくなります。 1人だけを対象にするより、技術部門の3人を同時に育成する計画のほうが、この制度の設計に合っています。
対象になる経費
- 旅費(研修先までの交通費・宿泊費)
- 研修参加費
- 専門家招聘による講習会経費
- その他知事が認める経費
対象経費は「研修そのもの」に限定されています。研修後に導入する設備や、社内システムの改修費は対象外です。
よくある質問
SIerでも中小製造業でも同じ補助率ですか?
公式ページでは、対象業種による補助率の違いは確認できませんでした(産業創出課へお問い合わせください)。
オンライン研修も対象になりますか?
公式ページの対象経費は「旅費」「研修参加費」「専門家招聘経費」と分けて記載されていますが、オンライン研修固有の扱いは明記されていません(詳しくは産業創出課へお問い合わせください)。
予算はいつ頃なくなりやすいですか?
過去の実績についての記載は確認できませんでした。受付期間は2027年1月29日までですが、予算額に達した場合は早期終了するとされているため、早めの申請が安全です。
