物価が上がるほど、設備投資は先送りされやすくなります。内子町のこの補助金は、その先送りを止めるための制度です。対象経費の1/2、上限20万円を補助します。ただし下限は10万円。小さすぎる投資は対象になりません。

この要件には理由があります。10万円未満の少額な支出まで対象にすると、事務コストが投資効果を上回ってしまうためです。制度の目的に立ち返ると、これは「物価高騰に対応する取組を後押しする」ことにあり、少額の消耗品購入までは想定していません。

この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)
制度名内子町物価高騰対策がんばる事業者応援事業
対象業種業種指定なし(農業・林業・漁業を主たる事業とする者は除く)
利用目的生産性向上・省力化設備の導入、ITツール導入、人材確保・研修、労働環境改善
対象地域愛媛県喜多郡内子町
従業員数中小企業基本法第2条に該当する規模
補助上限額20万円
補助率対象経費の1/2以内(下限10万円、これ未満は対象外)
申請受付令和8年4月1日〜11月30日(予算額に達し次第終了)
公式サイトhttps://www.town.uchiko.ehime.jp/site/shingata-korona/145458.html
横にスクロールできます

※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

対象になる事業者、対象にならない事業者

対象は、申請時点で町内に店舗等を持ち、事業実態のある法人・個人事業主です。法人は町内に本社または主たる事業所が必要です。町税等の滞納がある事業者は対象になりません。

一方、農業・林業・漁業を主たる事業とする者は対象外です。なぜこの3業種だけ外れるのか。一次情報にその理由の明記はありませんが、国・県の一次産業向け支援策と役割分担しているとみられます。この制度は「町内の店舗・商業・サービス業」を主な対象として設計されています。

対象経費の線引きと、対象外になりやすい支出

対象になる経費は次のとおりです。

  • 設備・機器の購入費
  • ITツールの導入費
  • 研修費(人材確保・育成に関する取組)
  • 労働環境改善のための設備
  • 建物・設備の整備工事費

一方、消費税、人件費、家賃、水道光熱費などの通常経費は対象外です。ここでつまずく事業者は少なくありません。「物価高騰対策」という名称から、光熱費の値上がり分そのものが補填されると誤解しやすいためです。実際に補助されるのは、光熱費を下げるための省エネ設備といった投資の側であり、値上がり分の穴埋めではありません。

たとえば、飲食店が古い冷蔵庫を省エネ型に入れ替える費用60万円なら、補助率1/2で30万円になりますが、上限20万円が優先されるため補助額は20万円です。逆に、対象経費が18万円のケースでは補助額は9万円。下限10万円を下回るため、対象経費18万円のうち補助額が9万円では下限を満たさず、この計算だと対象外になります。下限をクリアするには、対象経費を20万円以上に組み立てる必要があります。

申請から交付までの流れ

申請書、事業計画書、収支予算書、誓約書、本人確認書類など10種類の書類を、役場内子分庁舎2階町並・地域振興課へ提出します。持参・郵送どちらも可能です。

見積もりを取る段階から書類の準備を並行して進めておくと、申請の遅れを防げます。受付期間は令和8年11月30日までですが、予算額に達すれば期間内でも締め切られます。早めに動いたほうが安全な制度です。

似た名前の制度と混同しないために

内子町には、過去に「内子町燃油価格高騰対策運送事業者等支援事業給付金」という別の制度もありました。名前が似ているため、運送事業者向けの燃油対策と、この事業者応援事業を混同するケースが起きやすいため注意が必要です。対象業種を限定せず設備投資・研修を広く支える今回の制度と、運送業に絞った給付金は別の枠組みです。申請前に、自分が使いたいのはどちらの制度かを確認してください。

対象経費の組み方や、下限額をクリアする投資規模の考え方に迷う場合は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで、自治体の設備・省エネ系補助金に共通する「交付決定前フライング」の実例とあわせて紹介しています。

省エネ・設備更新の補助金は全国の自治体にあり、内子町以外に拠点があれば、そちらの制度もあわせて確認する価値があります。

よくある質問

農業を営んでいますが対象になりますか?

農業・林業・漁業を主たる事業とする場合は対象外です。この制度は町内の店舗・商業・サービス業などを主な対象として設計されています。

光熱費の値上がり分そのものを補填してもらえますか?

いいえ。補助されるのは省エネ設備の導入など「投資」にかかる経費で、値上がり分の穴埋めではありません。対象経費の一覧に該当する支出かどうかを事前に確認してください。

対象経費が10万円に届かない場合はどうすればよいですか?

下限10万円未満は対象外です。複数の設備・取組をまとめて1件の申請にできないか、町並・地域振興課商工観光班(0893-44-2118)へ相談することをおすすめします。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。対象経費・補助率・上限額・申請要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず内子町の公式ページおよび最新の案内で内容をご確認ください。

出典: