社員を副業に送り出す企業、副業人材を受け入れる企業のどちらも対象にしていた珍しい制度です。令和4年度補正予算として実施され、2023年1月26日で公募が終了、2023年度末で事業そのものが終了しています。 現在は同じ名称・同じ枠組みでの再公募はありません。
この制度が終わったのは失敗だったからではなく、単年度の補正予算事業として設計されていたからです。他の恒常的な助成金と違い、次回の公募を待つという考え方が成立しません。
副業・兼業支援補助金(令和4年度補正)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(副業人材を送り出す企業、または受け入れる企業) |
| 制度名 | 副業・兼業支援補助金 |
| 対象業種 | 人材育成・研修、汎用 |
| 利用目的 | 人材育成・研修(副業・兼業人材の送り出し・受け入れ) |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 43.0億円(予算枠全体)/個別企業は類型Aで最大100万円、類型Bで1人あたり50万円・1事業者あたり250万円(5人まで) |
| 補助率 | 類型B(受け入れ型)は1/2以内 |
| 申請受付 | 2023年1月26日で終了。事業は2023年度末で終了 |
| 公式サイト | 経済産業省「副業・兼業支援補助金」 |

「送り出し」と「受け入れ」で補助の形が違う理由
この補助金には2つの類型があります。なぜ送り出す側と受け入れる側の両方に補助を用意したのか。 副業・兼業を広げるには、人を出す企業だけ、あるいは受け入れる企業だけを支援しても片方向にしか進みません。両側にインセンティブを置くことで、人材の行き来そのものを増やす狙いがあったと読み取れます。
| 類型 | 対象 | 補助額 |
|---|---|---|
| 類型A(送り出し型) | 社員を副業・兼業に送り出す企業 | 最大100万円 |
| 類型B(受け入れ型) | 副業・兼業人材を受け入れる企業 | 人材1人あたり50万円、1事業者あたり250万円(5人まで)、補助率1/2以内 |
受け入れ型のほうが、対象人数を増やせば補助額を伸ばせる設計になっていました。1人だけでなく複数の副業人材を受け入れる計画なら、5人分まで積み上げられる仕組みです。
この制度が終了した理由
DBのデータでは2023年1月26日が公募締切ですが、公式情報では2023年度末(令和5年度末)をもって事業そのものが終了していることが確認できています。
これは補正予算にもとづく単年度限りの事業だったためです。恒常的な助成金と違い、「来年また公募されるはず」という前提で待つのは適切ではありません。
副業・兼業支援を今から探すなら
副業・兼業の推進を目的にした助成金は、時期によって国・自治体から異なる名称で出ることがあります。人材の送り出し・受け入れを検討している場合は、以下を確認する動き方が現実的です。
- 経済産業省・厚生労働省の最新の公募情報ページを確認する
- 自社が拠点を置く都道府県・市区町村に、類似の人材交流促進策がないか確認する
- 副業人材のマッチングサービスが独自に提供する支援制度もあわせて調べる
よくある質問
今から申請できますか?
できません。この補助金は令和4年度補正予算にもとづく単年度事業で、2023年度末に事業自体が終了しています。同一名称での再公募は行われていません。
副業人材を1人だけ受け入れる場合でも対象でしたか?
対象でした。受け入れ型は人材1人あたり50万円から利用でき、5人まで積み上げて申請できる仕組みでした(1事業者あたり上限250万円)。
送り出し型と受け入れ型を同時に使えましたか?
公式資料では併用の可否が明記されていません。制度自体が終了しているため、今後同種の施策が出た場合は公募要領で併用可否を確認する必要があります。
