女性用トイレや更衣室の改修費は、この補助金の対象外です。県が別の補助金を用意しているためです。
対象になるのは、休憩のためのFikaスペース、パワースーツのような身体の負担を減らす備品、建設ディレクターなどの資格取得費です。補助率は2/3以内で、発注できるのは交付決定のあとです。
就業環境等改善事業補助金の要点まとめ
正式名:令和8年度就業環境等改善事業補助金(旧:女性活躍)
だれが
- 申請者
- 事業者(建設事業者)
- 対象業種
- 建設業(県の入札参加資格者名簿に登載)
- 利用目的
- 女性活躍のための設備・備品・資格取得
- 対象地域
- 福井県(県内に主たる営業所がある事業者)
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 26.6万円(キャリアアップ等支援コースは20万円)
- 補助率
- 対象経費の2/3以内(要件未達は1/2以内)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年4月1日〜2026年11月30日
- 事業の完了
- 交付決定の日から2027年2月28日まで
うちの会社は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
入札参加資格者名簿は、県の入札に参加する資格を登録した名簿です。「建設工事」か「測量業務等および道路清掃業務」のどちらかに載っていれば足ります。
6つの取組は次のとおりです。令和8年度中に、どれか1つを満たします。
- 女性管理職を1名以上登用する
- 女性の正規職員を1名以上採用する
- 育児休業を1か月以上取った従業者が1名以上いる
- 主任技術者になり得る資格を新たに取った女性が1名以上いる
- 女性のキャリアアップ研修を年1回以上行う
- 企業の意識改革の研修を年1回以上行う
資格取得のキャリアアップ等支援コースだけは、プラス+に登録していなくても申請できます。ただし補助率は1/2、上限は10万円に下がります。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 熱中症対策の備品を買う
- ✕ 女性用トイレ・更衣室を改修する
- ✕ 主任技術者になる資格を取る
トイレと更衣室は、県のページが「女性の就業環境快適化整備事業費補助金」を案内しています。主任技術者や監理技術者(現場の技術管理を担う人)になり得る資格は、「人材育成支援事業補助金」の担当です。過去に旧名称の補助金を使った事業者も、申請できます。
いくら戻ってくる?
コースごとに、かかった費用の2/3が戻ります。消費税と地方消費税は、対象経費に入りません。県のチラシは、就業環境改善コースの補助対象額を40万円、資格取得のコースを30万円としています。
- 就業環境改善コース:40万円 × 2/3 = 約26.7万円 → 上限の26.6万円
- 就業環境改善コース:20万円 × 2/3 = 約13.3万円
- 資格取得(登録済み):12万円 × 2/3 = 8万円
- 資格取得(登録済み):30万円 × 2/3 = 20万円 → 上限の20万円
- 資格取得(未登録):30万円 × 1/2 = 15万円 → 上限の10万円
上限に届くのは、就業環境改善コースで約40万円、資格取得のコースで30万円の経費からです。補助金額は千円未満を切り捨てます。
何に使える?
対象にならないもの
- 熱中症対策に関連する備品
- 女性用トイレ・更衣室の改修に関連する経費
- 工事現場事務所や現場休憩所の整備
- 中古品の購入
- 汎用性が高く、目的外に使えてしまうもの
- 補助金の書類づくりを頼む代行費用
- 国や自治体の補助金を使う部分
対象になるもの
- 本社・営業所・支店の施設や設備の工事費、機器の導入費(毎年かかるリース料は除く)
- 設備と一体で工事が要る備品(総額10万円以上)
- パワースーツなど、身体の負担を減らす備品の購入費
- 建設ディレクター、CADオペレーター、ドローン操縦士などの民間資格の取得費
ほかの補助金を受けるときは、その額を引いた残りが対象経費です。厚生労働省の補助金との併用は、資格取得のコースだけ認められています。例にない資格も、女性の活躍につながると認められれば対象です。
申請の流れ
- 協会に相談する(事業者→福井県建設業協会。実施する前に。事前申請が必要です)
- 事業計画書を出す(事業者→協会。11月30日必着)
- 採択の通知を受ける(協会→事業者。審査のあと採択・不採択を通知)
- 交付申請書を出す(事業者→協会。納税証明書を付ける)
- 交付決定を受けて発注する(協会→事業者。見積書の徴収と発注はここから)
- 事業を終えて実績報告を出す(事業者→協会。完了から10日以内。2027年2月末まで)
- 確定通知のあと請求する(協会→事業者。精算払いの請求書を出す)
見積金額(税込)が10万円以上なら2社、50万円以上なら3社の相見積りが要ります。
必要な書類
準備できた 0 / 8
写真は就業環境改善コース、実施計画書は資格取得のコースで使います。見積書は資格取得なら受講案内でも足ります。誓約書は、登録なしで資格取得のコースに申請するときは要りません。納税証明書は2種類で、発行から2か月以内の原本です。県税は「全税目に滞納がない」ものを県で、消費税および地方消費税は「その3の3」を税務署で取ります。窓口の細かな案内は公式ページにないので、協会に確認してください。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 年度内の取組ができなかった:令和8年度中に6つの取組のどれも満たせないと、補助が減るか受けられません。交付済みの分は、差額を返します。県のページは就業環境改善コースを不交付と書き、交付要領は全コースで1/2・上限10万円と書いています。食い違うため、協会に確かめてください。
- 交付決定の前に発注した:流れの上で、見積書の徴収と発注は交付決定のあとです。先に契約した分は、対象に入らないおそれがあります。
- 取得した設備を勝手に処分した:50万円以上のものは、耐用年数の間、売却や目的外の使用に承認が要ります。
- 補助金を他の用途に使った:交付決定が取り消され、返還を求められます。加算金は年10.95%です。
- 5年以内に廃業した:事業の完了から5年未満の廃業は、協会への報告が要ります。補助金の返還を命じられることがあります。
よくある質問
女性用更衣室の改修に使えますか?
使えません。交付要領は、女性用トイレと更衣室の設備改修に関連する経費を対象から除いています。県のページは、これらを「女性の就業環境快適化整備事業費補助金」で確かめるよう案内しています。この補助金で出せるのは、Fikaスペースなど、トイレと更衣室以外の設備です。迷う場合は、実施の前に協会へ相談してください。
熱中症対策のファン付きウェアは対象ですか?
対象外です。県のページ、交付要領、チラシのどれにも、熱中症対策に関連する備品の購入経費は除くと書かれています。この補助金で買える備品は、パワースーツのように身体的負担を軽くするものです。どちらに当たるか判断がつかない備品は、見積書を取る前に協会へ聞いておくと、計画の作り直しを避けられます。
登録がなくても申請できますか?
資格取得のキャリアアップ等支援コースは、登録がなくても申請できます。ただし補助率は1/2、上限は10万円です。就業環境改善コースは、プラス+に登録され、年度内に6つの取組のどれかを満たすことが要件です。登録通知書の写しも、事業計画書に付けます。登録の手続きは、福井県の登録募集のページで確かめてください。
年度内に6つの取組をできなかったらどうなりますか?
実績報告の時点で要件を満たせないと、補助額が下がります。県のページは就業環境改善コースを不交付と書きます。交付要領は全コースで補助率1/2・上限10万円と書きます。2つの書き方が食い違うので、公式にはどちらとも言い切れません。実施の前に協会へ確認し、研修などの取組を年度内に済ませる予定を立てておくと安心です。
以前の「女性活躍」の補助金を使った会社も申請できますか?
申請できます。県のページに、旧名称の就業環境等改善事業補助金(女性活躍)を利用したことがある事業者も申請可能と書かれています。令和8年度から名称が変わり、交付要領も改められました。過去の記事や去年の資料の要件は、そのまま使えません。今年度の交付要領と様式で、書類をそろえ直してください。
申請先は県庁ですか?
県庁ではなく、一般社団法人福井県建設業協会です。協会が福井県の助成を受けて、補助金を交付する形をとっています。事業計画書も交付申請書も、実績報告も協会に出します。問い合わせ先は協会(0776-24-1184)で、制度全体は県の土木管理課建設産業・人材支援室(0776-20-0470)でも受け付けています。
申請の締切はいつですか?
事業計画書の受付は、2026年4月1日から11月30日までです(必着)。当初は9月30日まででしたが、11月30日に延長されています。ただし事業は、交付決定の日から2027年2月末日までに終える必要があります。締切の直前に出すと、採択から発注、工事、実績報告までの期間が短くなります。早めに出すのが安全です。
見積書は何社分が必要ですか?
金額によって変わります。10万円以上の経費は2社、50万円以上の経費は3社の相見積りが必要です。就業環境改善コースでは、積算の根拠になる見積りやカタログを事業計画書に付けます。資格取得のコースでは、見積りやカタログのほかに、受講の案内でも根拠にできます。見積りを取る前に、協会へ相談しておくと安心です。
実績報告はいつまでに出しますか?
事業が完了してから10日以内です。支払いを証明する請求書、領収書の写し、設置した設備の写真などを付けます。資格取得のコースは、資格の取得が分かる書類が要ります。事業の期限は2027年2月末日なので、期限ぎりぎりに終えると報告の準備が間に合いません。完了の予定日から逆算して、書類を用意しておいてください。
他の補助金と併用できますか?
併用はできますが、同じ経費の二重取りはできません。ほかの補助金を受ける場合は、その額を引いた残りが、この補助金の対象経費になります。厚生労働省の補助金との併用は、資格取得のキャリアアップ等支援コースだけが認められています。就業環境改善コースで厚生労働省の補助金を使う場合の扱いは、協会に確かめてください。
消費税は補助の対象ですか?
対象外です。消費税と地方消費税は、補助対象経費から除かれます。見積書の税抜き金額を、2/3や1/2にかけて計算します。実績報告では、消費税の仕入控除税額が明らかな場合に、その分を減らして報告する決まりもあります。課税事業者かどうかで報告のしかたが変わるため、税理士か協会に聞いておくと確実です。
どんな資格が対象になりますか?
交付要領は、建設ディレクター、CADオペレーター、ドローン操縦士を例に挙げています。例にない資格でも、女性の活躍につながると認められれば対象です。対象は民間資格で、主任技術者や監理技術者になり得る資格は別の補助金の担当になります。資格取得の費用は、事業者が負担した分に限ります。判断に迷うときは協会が相談を受けています。
