副業・兼業人材を1人雇うのに、補助金を使えるのか——使えます。ただし福井県のこの補助金には2つの区分があり、どちらを使うかで補助率も対象経費も変わります。区分を間違えると、思っていたより補助額が少なくなることがあります。
福井県の「副業・兼業マッチング支援事業補助金」は、県内事業者が副業・兼業人材とのマッチングを活用する際の費用を補助する制度です。「プロ拠点経由型」は上限50万円・補助率8/10、「その他型」は上限20万円・補助率1/3と、区分によって支援の厚みがはっきり違います。
副業・兼業マッチング支援事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 副業・兼業マッチング支援事業補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(福井県内に事業所を有する事業者) |
| 利用目的 | 副業・兼業人材とのマッチング活用(報酬・紹介手数料・旅費) |
| 対象地域 | 福井県内 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし。中小企業に限定する記載はない) |
| 補助上限額 | プロ拠点経由型:50万円/その他型:20万円 |
| 補助率 | プロ拠点経由型:対象経費の8/10以内/その他型:対象経費の1/3以内 |
| 申請受付 | プロ拠点経由型:令和8年5月15日〜12月11日/その他型:令和8年7月24日〜令和9年1月29日 |
| 公式サイト | 福井県「副業・兼業マッチング支援事業補助金」 |

「プロ拠点経由型」と「その他型」、何が違うのか
「プロ拠点」とは、国が全国に設置している専門人材マッチング拠点(プロフェッショナル人材事業の拠点)を指します。ここを経由して人材を紹介してもらうと補助率が優遇され、経由しない一般のマッチングサービスを使うと補助率が下がる——この線引きが2つの区分を分けています。
| 区分 | 対象経費 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| プロ拠点経由型 | 報酬、紹介手数料、旅費 | 8/10以内 | 50万円 |
| その他型 | 副業・兼業人材への報酬のみ | 1/3以内 | 20万円 |
「その他型」は対象経費が報酬のみに絞られている点にも注意が必要です。プロ拠点を使わずマッチングサイトの掲載料や仲介手数料をかけた場合、その手数料自体は補助の対象になりません。
対象になる/ならない
| 対象になる | 対象にならない |
|---|---|
| 県内に事業所があり、副業・兼業人材を活用したことがない事業者 | 過去に副業・兼業人材を活用したことがある事業者 |
| 「パートナーシップ構築宣言」「社員ファースト企業宣言(賃上げ)」「ふくい女性活躍推進企業」のいずれかに登録 | いずれにも未登録(申請前に登録すれば対象になり得る) |
| 対象経費が1万円以上の契約 | 1万円未満の少額契約 |
| 1社につき1人分の契約 | 1社で複数人分をまとめて申請(対象は1人まで) |
「1社1人のみ」という上限があるため、複数の副業人材を同時に活用しても補助されるのは1人分だけです。どの人材にかかる費用を申請するかは、事業者側で選ぶ必要があります。
よくある誤解される点
「副業・兼業マッチング支援事業補助金」という名前から、県内の求人サイトへの掲載費用全般が対象になると誤解されがちです。実際には、副業・兼業人材の活用が対象で、通常の正社員・パート採用の求人広告費は対象外です。人手不足対策として求人広告費を探している場合は、この制度ではなく別の雇用関連の助成金を確認してください。
また、2つの区分は同時に併用できるものではありません。どちらの区分で申請するかは、契約するマッチングサービスの種類で自動的に決まります。プロ拠点を使わない契約なのに「プロ拠点経由型」で申請することはできません。
申請期間は区分ごとに違う
「プロ拠点経由型」は令和8年5月15日から12月11日まで、「その他型」は令和8年7月24日から令和9年1月29日までと、開始・終了時期が異なります。どちらも予算上限に達し次第、受付終了となる点は共通です。
よくある質問
個人事業主として副業をしている人が、直接この補助金を申請できますか?
できません。申請者は副業・兼業人材を受け入れる側の事業者です。副業をする個人が申請する制度ではありません。
マッチングサービスに支払う掲載料は対象経費になりますか?
プロ拠点経由型なら紹介手数料として対象になり得ますが、その他型は報酬のみが対象です。契約前に区分ごとの対象経費を確認してください。
予算が早期に埋まる可能性はありますか?
あります。予算上限に達した時点で、申請期間の途中でも受付が終了します。利用を検討している場合は早めの申請をおすすめします。
