県産の農林水産物を使った新商品を作りたい。そう考えても、加工機械の導入費用が数百万円単位になると、単独の投資判断としては重すぎることがあります。異業種との連携で新しい商品化に挑む農林漁業者ほど、この壁にぶつかりやすいところです。
福島県は、こうした6次化の取り組みを後押しする「地域産業6次化ステップアップ強化事業(ハード事業)」を実施しています。加工機械等の整備費に対して補助率1/2以内・75万円以上300万円以下の補助が受けられます。第4回募集の申請期限は2026年10月16日12時必着です。
地域産業6次化ステップアップ強化事業(ハード事業)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(農林漁業者等・法人格を有する者、認定農業者、認定新規就農者) |
| 制度名 | 地域産業6次化ステップアップ強化事業(ハード事業) |
| 対象業種 | 農業、林業、漁業 |
| 利用目的 | 県産農林水産物を活用した新商品の生産開始・拡大(加工機械等の整備) |
| 対象地域 | 福島県 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 300万円(下限75万円。総事業費150万円以上が対象) |
| 補助率 | 補助対象経費の1/2以内 |
| 申請受付 | 第4回:2026年10月16日12時必着 |
| 公式サイト | https://www.fukushima-message.com/step3.html |
対象になる事業者
対象は、福島県内に本拠を置く農林漁業者等で、次のいずれかに該当する必要があります。
- 法人格を有する者
- 申請時において認定農業者である者
- 認定新規就農者
異業種と連携して競争力ある新商品の製造に取り組む体制づくりや、県産農林水産物の積極的な利活用を進める事業体が想定されています。
対象になる経費
対象経費は次の2種類です。
- 加工機械等の整備費:県産農林水産物を活用した新商品の生産開始・拡大に必要な加工機械等(建物・附帯設備は除く)
- 付帯備品:機械と一体的に使用する備品(消耗品は除く)
建物本体や附帯設備は対象外という点は見落としやすいところです。あくまで機械そのものの導入・更新が対象になります。
補助額と補助率
補助率は1/2以内、補助額は75万円以上300万円以下です。総事業費は150万円以上であることが前提になります。
- 総事業費が200万円の場合、1/2は100万円で下限75万円を上回るため、100万円が補助額の目安です。
- 総事業費が650万円を超える場合、1/2計算では325万円を超えますが、上限300万円が優先されます。
- 総事業費が150万円ちょうどの場合、1/2は75万円で、ちょうど下限に達する計算です。
申請の流れ
- 対象要件の確認:法人格・認定農業者・認定新規就農者のいずれかに該当するかを確認します。
- 事業計画の作成:導入する加工機械・付帯備品と、総事業費(150万円以上)を整理します。
- 申請書類の準備・提出:第4回募集は2026年10月16日12時必着です。
- 審査・交付決定:福島県の審査を経て交付が決定されます。
- 事業実施:交付決定日から2027年2月19日までに事業を完了させます。
落ちる・返還になる要因
- 交付決定前の発注・契約:交付決定前に機械を発注・契約すると、対象外になる可能性があります。
- 総事業費が150万円未満:総事業費の下限を満たさないと、そもそも対象になりません。
- 建物・附帯設備での申請:建物本体や附帯設備は対象外です。加工機械そのものと、それに一体的な備品に絞る必要があります。
- 事業完了期限(2027年2月19日)を過ぎる:期限内に事業を完了できないと、実績報告ができず補助を受けられません。
よくある質問
Q. 個人事業主でも申請できますか?
対象は「法人格を有する者」「認定農業者」「認定新規就農者」のいずれかです。法人格がない個人事業主でも、認定農業者・認定新規就農者であれば対象になり得ます。
Q. 消耗品も対象経費に含まれますか?
含まれません。付帯備品は対象ですが、消耗品は除かれています。
Q. 補助額が75万円に満たない場合はどうなりますか?
補助額の下限は75万円です。総事業費が150万円に満たないと、この下限に届かない可能性があります。
Q. 第4回募集で最後ですか?
本記事は第4回募集(2026年10月16日締切)の情報にもとづいています。次回募集の有無は福島県の公式ページでご確認ください。
Q. 事業完了期限はいつまでですか?
交付決定日から2027年2月19日までです。
