退職金制度を整えたい。でも掛金の負担が重い。船橋市の「特定退職金共済掛金補助金」は、そこに手を貸す制度です。
船橋市中小企業勤労者福祉サービスセンターの特定退職金共済(特退共)に加入し、掛金を払う事業主に、市が掛金の一部を補助します。上限は被共済者1人あたり月5,000円。補助を受けられる期間は、加入した時期によって12カ月と24カ月の2パターンに分かれます。
この補助金の概要(早見表)
| 検索項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 船橋市 特定退職金共済掛金補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし |
| 利用目的 | 従業員の退職金制度整備・福利厚生 |
| 対象地域 | 千葉県船橋市 |
| 従業員数 | 記載なし(市内に事業所を有する事業主が対象) |
| 補助上限額 | 被共済者1人あたり月5,000円 |
| 補助率 | 新規加入(令和8年3月以降)は掛金の1/2、既加入(令和8年3月以前)は掛金の1/3 |
| 申請受付 | 上半期分(4〜9月分)は9月頃、下半期分(10〜3月分)は3月頃。対象事業者へ個別通知(締切日の公開情報なし) |
| 公式サイト | https://www.city.funabashi.lg.jp/jigyou/shoukou/004/p000516.html |
※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。
対象になる事業主と、特退共というしくみ
対象は、船橋市内に事業所を持つ事業主です。市税を滞納していないことも条件です。新型コロナの影響を踏まえ、当面は滞納の有無を要件から外す運用になっています。
特退共は、事業主が毎月掛金を積み立て、従業員が退職したときに退職金として受け取れる共済制度です。船橋市中小企業勤労者福祉サービスセンターが運営しています。この掛金の一部を、船橋市が補助するという2段構えの制度です。
まず特退共に加入することが前提です。補助金だけを単独で申請することはできません。
補助率は加入時期で変わる:1/2と1/3
補助率は、加入した時期で分かれます。
| 加入時期 | 補助率 | 補助対象期間 |
|---|---|---|
| 令和8年3月以降の新規加入者 | 掛金の1/2 | 加入月から12カ月 |
| 令和8年3月以前からの既加入者 | 掛金の1/3 | 加入月から24カ月 |
いずれも上限は被共済者1人あたり月5,000円です。過去勤務掛金(加入前の勤続期間分の掛金)は補助の対象外です。
新規加入者は補助率が高い分、補助を受けられる期間は短く12カ月。既加入者は補助率が低い分、24カ月と長く続きます。総額でどちらが得かは、掛金の水準と加入タイミングで変わります。
具体例で見る補助額シミュレーション
建設会社が職人5人分を、掛金1人月10,000円で新規加入させたとします。補助率1/2なら5,000円で、上限にちょうど到達します。
- 5,000円 × 5人 × 12カ月 = 年30万円の補助
同じ会社が既加入(1/3補助・24カ月)だった場合、掛金1人月15,000円なら1/3で5,000円、これも上限到達です。
- 5,000円 × 5人 × 24カ月 = 総額60万円の補助
掛金を月5,000円未満に抑えている場合は、上限に届きません。たとえば掛金月4,000円・新規加入なら、補助は1/2の2,000円までです。上限に到達させるには、掛金を1人月10,000円以上に設定するのが目安になります。
申請の受付タイミングと必要書類
申請は年2回です。上半期分(4〜9月分)は9月頃、下半期分(10〜3月分)は3月頃に受け付けます。具体的な締切日は公式ページに記載がなく、対象事業者へ個別に通知される運用です。特退共にすでに加入している事業主は、通知を待つ形になります。
必要書類は次のとおりです。
- 申請書
- 共済掛金の領収書の写し、または引き落としを確認できる通帳の写し
- 市税納付確認書
- 添付書類チェックリスト
- 委任状(請求者と口座名義が異なる場合)
- 相手方登録申請書(必要な場合)
窓口は商工振興課経営労政係(電話047-436-2477、受付時間9時〜17時、土日祝・年末年始を除く)です。個別通知が来る前に、特退共への加入手続きを済ませておくと申請がスムーズです。
他の働き方系助成金とのあわせ技
この補助金は掛金の一部補助にとどまります。従業員の労働時間短縮や、年次有給休暇の取得促進まで踏み込みたい場合は、国の働き方改革推進支援助成金が候補になります。
働き方改革推進支援助成金は、交付決定前に発注・契約すると対象外になる制度です。この順番を間違えると、せっかくの計画が受給につながりません。コースの選び方や成果目標の立て方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで詳しく解説しています。
自社が使える他の補助金・助成金がないか気になる場合は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。
特退共への加入手続きや、補助金の申請タイミングの見極めに迷う場合は、専門家に相談するのも一つの手です。
よくある質問
特退共に加入していないと申請できませんか?
申請できません。この補助金は特退共の掛金の一部を補助する制度です。まず船橋市中小企業勤労者福祉サービスセンターの特退共に加入し、掛金を負担していることが前提になります。
申請の締切日はいつですか?
公式ページには具体的な締切日の記載がありません。上半期分は9月頃、下半期分は3月頃に受け付け、対象事業者へ個別に通知される運用です。詳細は商工振興課経営労政係(047-436-2477)へ確認してください。
補助率1/2・上限5,000円を超える掛金を払った場合、超えた分はどうなりますか?
補助されるのは掛金の1/2(または1/3)かつ被共済者1人あたり月5,000円までです。上限を超える部分は自己負担になります。掛金の水準を検討する際は、この上限額を先に確認しておくと計算しやすくなります。
免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助率・上限額・対象要件・申請受付時期は変更される場合があるため、申請前に必ず船橋市の公式ページおよび最新の案内で内容をご確認ください。
出典:
補助金の概要早見表(暫定・subsidiesマスタ未登録)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象地域 | 千葉県船橋市 |
| 対象業種 | 業種指定なし |
| 利用目的 | 従業員の退職金制度整備・福利厚生 |
| 対象者規模 | 記載なし(市内に事業所を有する事業主) |
| 補助上限額 | 被共済者1人あたり月5,000円 |
| 補助率 | 新規加入(令和8年3月以降)1/2、既加入(令和8年3月以前)1/3 |
| 申請受付期間 | 上半期分は9月頃、下半期分は3月頃(対象事業者へ個別通知) |
| 公式サイト | https://www.city.funabashi.lg.jp/jigyou/shoukou/004/p000516.html |
特退共への加入手続きや、他の助成金との組み合わせ方に迷う場合は専門家に相談するのも一つの手です。
