震災からの復興が進む地域に、外から新しい人の流れを呼び込む。芸術家の滞在制作をきっかけに、地域の魅力を再発見してもらう取組がありました。
令和5年度「地域経済政策推進事業費補助金(芸術家の中期滞在制作支援事業)」は、映画・演劇・現代美術など様々な分野で活動する芸術家を招き、滞在制作を通じて地域住民・事業者との交流や創造性の向上を後押しする制度でした。この記事を書いている時点で、募集は終了しています。1件あたりの補助上限額は1,000万円で、対象経費の全額(補助率10/10)が補助される、他の制度と比べて特徴的な設計になっていました。
芸術家の中期滞在制作支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(芸術家の滞在制作を企画・実施する法人・団体) |
| 制度名 | 令和5年度「地域経済政策推進事業費補助金(芸術家の中期滞在制作支援事業)」 |
| 対象業種 | 汎用 |
| 利用目的 | まちづくり・地域振興(福島県の避難指示区域を中心とした地域における芸術家の滞在制作・地域交流) |
| 対象地域 | 全国(事業実施地は福島県の被災地域を中心とする想定) |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし) |
| 補助上限額 | 制度全体で9,890万円(98,900,000円)。1件あたりの上限は1,000万円 |
| 補助率 | 全額支給(上限額未満に限る) |
| 申請受付 | 2023年5月18日に終了(2023年8月21日〜9月12日にも別回の公募あり) |
| 公式サイト | 経済産業省「補助事業者(執行団体)の公募について」 |

どんな制度だったのか
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示区域を中心とした地域で、映画・演劇・現代美術等の分野で活動する芸術家を招き、滞在場所・活動場所を提供して創作活動を支援するとともに、地域住民・事業者との交流や作品発表の場を作ることを目指した事業です。地域の新たな魅力の創出、住民・事業者の創造性向上への貢献が狙いでした。
対象経費は上限1,000万円まで全額補助(補助率10/10、上限額未満に限る)という、他の一般的な補助金と比べて手厚い設計です。DBに記録されている9,890万円という数字は、制度全体(複数の芸術家案件の合算)の予算規模を指すもので、1件あたりの上限とは異なります。
現在の受付状況
2023年5月18日をもって、この回の募集は終了しています。同じ令和5年度中に2023年8月21日〜9月12日の期間で別回の公募も実施されており、年度内で複数回の公募が行われてきた制度であることがわかります。
「地域経済政策推進事業費補助金」という大枠は、経済産業省が地域振興に関する複数のテーマ(本記事バッチ内の「地域の伝統・魅力等発信支援事業」も同じ大枠に属します)で継続的に実施しています。次年度以降、芸術家滞在制作という同じテーマで再開されるかは本記事執筆時点で確認できていません。
次回公募に備えてやっておきたいこと
- 経済産業省の公募案内ページを定期的に確認する:地域経済政策推進事業費補助金の枠組みは、テーマを変えながら継続的に実施されています
- 地域住民・事業者との交流企画を先に構想しておく:単に滞在場所を提供するだけでなく、交流・発表の場をどう作るかが重要な要素になります
- 招へいしたい芸術家とのネットワークを整理しておく:滞在制作の受け入れ体制づくりには時間がかかります
よくある質問
今から申請できますか?
いいえ。令和5年度分の公募(本記事で扱った回、および同年度8〜9月の別回)はいずれも終了しています。次回の実施有無・時期は本記事執筆時点で確認できていません。
1件あたりいくらまで補助されますか?
対象経費の全額が、上限1,000万円まで補助されます(補助率10/10)。DBの9,890万円という数字は制度全体の予算規模であり、1件あたりの上限額ではありません。
福島県以外でも実施できますか?
事業の趣旨は、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示区域を中心とした地域への支援です。対象地域の詳細は公募要領の確認が必要です。
