富山県には美術館や博物館など、県内外の観光客が単発では訪れにくい文化施設が点在しています。県はこれらを一つのツアーとしてつなぐ動きを、旅行業者への補助金で後押ししています。「富山県内文化施設周遊バスツアー造成支援事業費補助金」です。
対象は、旅行業法第3条の登録を受けた旅行業者です。県内・県外どちらの旅行業者でも申請できる点は、地元事業者だけを対象にしがちな観光系補助金の中では珍しい設計です。
富山県内文化施設周遊バスツアー造成支援事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(旅行業法第3条の登録を受けた旅行業者) |
| 制度名 | 富山県内文化施設周遊バスツアー造成支援事業費補助金 |
| 対象業種 | 旅行業 |
| 利用目的 | 観光振興・地域活性化 |
| 対象地域 | 富山県内(県外の旅行業者も申請可) |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし。文化政策課へお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 県外発着・大型宿泊5万円/中小型3万円、県内発着・大型宿泊5万円/日帰り1.5万円/中小型宿泊3万円/日帰り1万円。特定施設訪問時は上限額が2倍 |
| 補助率 | 定額(バスの規模・発着地・宿泊有無ごとの単価制) |
| 申請受付 | 令和8年7月1日(水)~12月25日(金) |
| 公式サイト | 富山県「富山県内文化施設周遊バスツアー造成支援事業費補助金制度のご案内」 |

単価表は「発着地」と「宿泊の有無」で読み解く
補助額は投資額の何割、という形ではなく、ツアーの型ごとに単価が決まっています。数字だけ見ると複雑に見えますが、整理すると次の通りです。
| ツアーの型 | バスの規模 | 補助額 |
|---|---|---|
| 県外発着・宿泊あり | 大型 | 5万円 |
| 県外発着・宿泊あり | 中・小型 | 3万円 |
| 県内発着・宿泊あり | 大型 | 5万円 |
| 県内発着・日帰り | — | 1.5万円 |
| 県内発着・宿泊あり | 中・小型 | 3万円 |
| 県内発着・日帰り | 中・小型 | 1万円 |
県外から団体客を呼び込む発着形式ほど、補助額が高く設定されています。日帰りツアーより宿泊付きツアーのほうが単価が高いのも同じ理由です。県は、宿泊を伴う滞在型の観光を優先して後押ししていると読み取れます。
特定施設を訪問すると上限が2倍になる
特定の施設を訪問するツアーは、上限額が通常の2倍になります。どの施設が「特定施設」に該当するかは、公式ページの募集要領で個別に確認する必要があります。
同じバスツアーでも、訪問先の組み合わせ次第で受け取れる補助額が変わる仕組みです。ツアーを企画する段階で、対象施設のリストを先に確認しておくと、補助額を最大化しやすくなります。
対象経費は「企画運営費」と「広報宣伝費」の2本立て
対象経費は、貸切バス借上料・ガイド報酬・下見費用などの企画運営費と、パンフレット・ポスター・ホームページ作成などの広報宣伝費です。バスの運行費用だけでなく、ツアーを告知する費用まで幅広くカバーしています。
よくある質問
県外の旅行業者でも申請できますか?
できます。旅行業法第3条の登録を受けていれば、県外の旅行業者も対象です。ただし、ツアー自体は富山県内の文化施設を周遊する内容である必要があります。
日帰りツアーは対象になりますか?
対象になります。ただし補助額は宿泊付きツアーより低く設定されています。県内発着の日帰りツアーは、バスの規模に応じて1万円または1.5万円です。
特定施設とはどこを指しますか?
公式ページの募集要領に個別施設の一覧が掲載されています。訪問先によって上限額が2倍になるため、ツアー企画の段階で対象施設か確認することをおすすめします。
