電気代の値上がりが続く中、自社の屋根に太陽光パネルを載せて発電した電気を自家消費する、という選択をする事業者が増えています。ただし初期費用は決して小さくなく、パネルとパワーコンディショナーだけで数百万円かかることも珍しくありません。
岐阜県の中小企業等脱炭素化促進事業費補助金(太陽光発電設備等導入事業)は、この初期費用の一部を補助する制度です。太陽光発電設備は1kWあたり5万円・最大250万円、あわせて設置する蓄電池も別枠で補助されます。
中小企業等脱炭素化促進事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 岐阜県中小企業等脱炭素化促進事業費補助金(太陽光発電設備等導入事業) |
| 対象業種 | 指定なし(県内で事業を営む中小企業等) |
| 利用目的 | 脱炭素化(太陽光発電設備・蓄電池の導入) |
| 対象地域 | 岐阜県内 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし。省エネ・再エネ社会推進課へお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 太陽光発電:5万円/kW、上限50kW(最大250万円)/産業用蓄電池:6.3万円/kWh、上限20kWh(最大126万円)/家庭用蓄電池:5.1万円/kWh、上限20kWh(最大102万円) |
| 補助率 | 単価方式(kW・kWhあたりの定額) |
| 申請受付 | 令和8年4月13日~令和8年12月25日(予算上限に達し次第終了) |
| 公式サイト | 岐阜県「中小企業等脱炭素化促進事業費補助金」 |

自分の会社は対象になる?
対象になるのは、岐阜県内で事業を営む中小企業等(個人事業主を含む)で、自らが事業を営む建物を有する事務所または事業所に太陽光発電設備を設置する場合です。
自社所有の建物でなくても、リース・PPA型(第三者所有モデル)で導入する場合は、リース事業者が申請者、実際に電気を使う需要家が共同申請者となって申請できます。「屋根はあるが初期費用は出したくない」という事業者でも使える設計です。
蓄電池は、太陽光発電設備と同時に設置する場合のみ対象になります。蓄電池だけを単独で導入するケースは対象外です。
いくら戻るか計算する
太陽光発電設備は1kWあたり5万円で、上限は50kW(最大250万円)です。たとえば30kWの太陽光パネルを設置する製造業の工場であれば、5万円×30kW=150万円が補助される計算になります。
蓄電池をあわせて導入する場合は別枠で計算されます。産業用蓄電池を10kWh導入すれば、6.3万円×10kWh=63万円が上乗せされます。太陽光150万円+蓄電池63万円で、同時導入なら合計213万円の補助を受けられる可能性があります。単価方式なので、設備の規模が分かれば補助額をあらかじめ見積もれるのが特徴です。
つまずきやすい順番の話
この制度で見落としやすいのは、交付決定前に発注・契約した設備は対象外という点です。「見積を取っただけ」であればセーフですが、設置業者と契約してしまうと補助の対象から外れます。申請から交付決定までの期間を見込んで、着工スケジュールを後ろ倒しにしておく必要があります。
また受付は令和8年12月25日までですが、予算上限に達した時点で早期終了します。太陽光発電の導入を検討しているなら、契約前の早い段階で申請の準備を始めることをおすすめします。
書類をそろえる
申請は電子申請フォーム(Logoフォーム)から行います。設備の見積書・仕様書・設置場所の図面などが必要になると見込まれますが、詳細な様式は年度によって更新されることがあるため、公式ページの最新の申請案内を確認してから準備を始めるのが確実です。リース・PPA型で申請する場合は、リース事業者と需要家それぞれの書類が必要になります。
よくある質問
蓄電池だけを導入する場合は対象になりますか?
いいえ。公式ページの記載では、蓄電池は太陽光発電設備と同時に設置する場合のみが対象です。蓄電池単独の導入は対象外になります。
リース契約で太陽光を導入する場合はどうなりますか?
リース・PPA型(第三者所有モデル)でも申請できます。この場合はリース事業者が申請者、電気を使う需要家が共同申請者として、連名で申請する形になります。
個人事業主でも申請できますか?
はい。公式ページでは「県内で事業を営む中小企業等(個人事業主含む)」と明記されています。自らが事業を営む建物を有する事務所・事業所への設置が条件です。
